愛妹帳篇(アイマイチョウヘン)

第一訓 鍵付きの
日記は絶対読まれる

今度の捏造長編は
…あの人に転機が!?


第二訓 毎度サブタイとか
考えるの面倒で
単純に"第○○話"とかで
済ませたくなる



日記を元に今日から
彼も小説家デビュー!

第三訓 とどのつまり
お話ってのは何でもアリだ

無名の彼の作品が
世間に賜った評価は…

第四訓 流行に
賑やかしは付き物

一大ブームな彼の本
その影響は割と大きく

第五訓 陰での批評は
えぐいのばかり

流行人気モノには当然
異を唱える流れアリ

第六訓 悪意は
際限なく伝播する

事件を契機に 対立も
徐々に表沙汰へと

第七訓 閑話休題とか
使い所がよく分からん

ついに決別を言い渡す
彼に、少女は…!

第八訓 流行だって
鮮度が命

兄と妹の運命を他所に
世間は再び流れ出す

第九訓 解決を後回しに
した結果がコレだよ

消えた老人の行方が
思わぬ形で…!?

第十訓 げに恐ろしきは
人心なるかな

囲む暴徒達へ、彼女に
代わり彼らが立つ

第十一訓 滑稽な茶番も
誰かにとっては大惨事

妹へ降りかかった凶事
兄の心 ここにあらず

第十二訓 お決まりの
展開は安定感が違います

語られる 胸の内
暴かれる 化けの皮

第十三訓
事実は小説よりも粋なり

奇想天外な話の〆は
てんやわんやな大団円


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