「うおぉぉヤベえぇぇ!」




一年ののっけから、銀時は路地を
全力疾走していた




「アイツら現場行くなら出がけに
声かけろっての!」




先に出た新八と神楽へ恨みを呟きながらも
角を曲がり




「って、通行止めかよ!




周辺一体"緊急につき全面"封鎖と記された
看板の前で立ち止まる彼へ 山崎は言う







〜定番とかセオリーてのはやっぱ
安定してるよね〜








「万事屋の旦那!
そんな息切らしてどうしたんです」


「うるせぇこっちはのん気にくっちゃべってる
場合じゃねぇんだっての通るぞ」


「いやダメですって看板見えないんですか?」


あん!?こっちは映画第二弾の看板
かかってんだよ!オレが現場入りしねぇと
幕が開かねーんだよ!」




遅刻を伏せての物言いに







思わぬ答えが返ってきた




「え?この辺でロケや撮影あるなんて
初耳ですよ?」



はぁぁ!?んな訳ねぇだろ現に
映画の告知すんでんだしオメーらも出んだろ」


知りませんよ!
オレら撮影の日にち違いますし!」




尚も詰め寄る銀時へ山崎は


「大方 場所か時間でも
変わったんじゃないですか?」




と言って、こう付け加える




「なんならそこにいる人ら
聞いてみたらどうです」







彼に促される形で辺りを見渡せば そこには


同じように足止めを食らい手持ち無沙汰に
しているさっちゃん東城




そして…倒れ伏す




「史上最悪の面子ぅぅ!」


「そうそう、ついでに企画にちなんで
謎かけにしますんでガンバって下さい」


「謎かけってーか謎だらけだろ
つか謎かけって何?犯人当てでもすんの?」


「やりませんよ、どこの素人探偵だアンタは」




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