光り輝く円形の台座に足を踏み入れ


四人は、自分たちが光の粒子になったような
錯覚を味わいながら


輝きながらめまぐるしく回り続ける
渦のような光へと飲みこまれていきます





「旅の扉みたいアルな」


「神楽ちゃん、気持ちは分かるけど
固有名詞出しちゃダメだって」


「今度こそまともな世界であることを
願いたいモンだぜ…はぁ」





色が変わってゆく空間の中で







#いでよし食べ。よし〓にし




ェェェ「ーガアqァァ!







人類のハ8モが^き










びゅ$しぷぉー、ぉぽふぁjぇ







…んさっやお




爺¥AA※AAA;









意味不明な言葉の羅列が 右へ左へと
点滅しながら現れては消えて行きます





「何これ、読めるようで読めないネ」


「ワープっぽい描写の一つだろ?管理人の
薄い脳内知識じゃこれで精一杯なんだr」


キーンと耳をつんざく音が辺りへと響いて





「な、何の音だ…耳が…!


たまらず両手で耳を抑えた彼らは、空間が
赤く点滅している事に気がつきました





[不正アクセスによりエラー発生 エラー発生
緊急措置につき付近の座標へ移送します]






『なっ…?!』





明滅が激しくなって 何も見えなくなって











ようやく周りが見えるようになった銀時たちは


本の中にいた時と同じような、けれどもどこか
違う雰囲気の雑踏の真ん中にいました





「見た感じ…かぶき町っぽいアル」


「だけど僕ら、すっごい注目されてない?」





遠巻きに見つめる人々は、なんだか女性が多く


気まずいような心地を味わっている四人へ





「あなた達、どこから現れたの?


歩み寄って訊ねたのは、妙でした





「あねっ…!あ、いやその…あのー実は
僕ら科学実験でワープしちゃって」


「そ、そうそう!それで気づいたらここに
いたんだけど…ここ、どこ?」


「そうなんですか〜それは大変でしたね
ここはかぶき町ですよ?」





しどろもどろの説明が受け入れられたのと
人々の視線が減っていった事にホッとしつつも


油断は出来ない、と思っている四人の側へ

知った顔がまた二人歩いて来ました





「ね〜姫、これ可愛くない?てかヤバくない?
きっと姫に似合うと思うから着てみてよ!」


「東城…僕はそういうの苦手だって
いつも言っているじゃないか」


そんな他人行儀な呼び方ヤ、アヤか
あゆちんって呼んで?ねっ?」


『うぜぇ』





四人と妙と九兵衛による一斉放火が


何故か女装している東城の全身を
あまねく捉えて、天高くふっ飛ばしました





「奇遇ですね、あなた達も腹立ちました?」


「むしろ立たずにはいられないヨ姉御!」


うぬ、その通りだ」


「気が合うな…よければ、友達になって
くれないだろうか?」





和気あいあいとした雰囲気で二人と話し合う
神楽とを見て





いやおかしいトコ他にもあるだろ!
コイツ元からおかしいけどな!」


「てか和やかに話してる場合じゃ…え?」





呼び止めていた男たちが、肩を叩かれ
振り返って…固まりました







あら〜可愛い子じゃない、あなた達の器量なら
トップやオシャレ四天王になれるわよぉ?」





西郷からいい笑顔を向けられただけでなく





「そうよそうよ!アタシ達と天下取りましょ?」


「分かんない事があれば先輩であるアタシ達が
じっくりと教えてア・ゲ・ル


アゴ美を始めとする他のオカマたちにも
やたらとすり寄られていたからです





冗談じゃねーぞ、オレにゃきちんとした
タマがこうして二個ぶらさがって」


「銀時、新八…何か落ちた」


「「へ?何かって」」





の視線に従い、目線を下に落とすと







男二人の服の裾から…モザイクに覆われた
名状しがたい球状の物体が二対


無残にも転げ落ちていました





「「イヤアァァァァァァァ!?」」





女とオカマしかいない、愛の無くなった世界で


取り返しのつかない大事なモノ
失ってしまった銀時と新八の悲鳴は


とても大きく 切なく響きわたっていました





【ED 世界の違いが招く悲劇】