ビル:「それではお集まりの皆様
テーブルにお着きください」





:「さぁ準備は出来ておりますので
お席へどうぞアリス」


アリス:「あ、ありがとう…」


チェシャ猫:「僕の座る所は無いのかい?」


:「そういうセリフは首から下を
生やしてから言いなさい」


チェシャ猫:「…それもそうだね」





康平:「うわぁ、器用だな猫君は」


廃棄君:「そういう問題じゃねぇと思うんだが…
てーか何でおっさん達までいるんだよ」


ビル:「今回は本家NP様のコラム風
話を進行せよとのお達しを受けましたので」


:「場所は帽子屋達のお茶会テーブルを
お借りして こうして皆様に
お集まりいただいたわけです」





廃棄君:「から受けたんだよそのお達し…
そもそもオレお茶飲めねぇし」


アリス:「まーまー、雰囲気だけでも
味わえばいいと思うよ」


武村:「そうそう こうやって皆で
話し合うのが楽しいんだから」


康平:「…ちゃっかり亜莉子の隣に座って
既にくつろいでるし この男は」











「賑わう茶会」











女王:「わたくしとしては、アリスと二人で
お茶会を楽しみたいのに…」


チェシャ猫:「君と二人きりなんてそれこそ
アリスは嫌がると思うよ」


女王:「お黙りなさい猫、首を刎ねられたいの!」





:「ケンカはやめてください!
ここでは和やかに語り合うのがルールです!」


アリス:「そうだよ女王様、そんな危ないモノ
しまって皆で楽しくおしゃべりしよう!ねっ!」





ビル:「アリスもこうおっしゃっていますし
ここはお気を沈めた方がよろしいかと」


女王:「…そうね、アリスがそう言うなら」





康平:「あービックリした…亜莉子の友達は
本当に変わったのばっかだな」


アリス:「や、やっぱりそうかな…」


武村:「いいじゃないですか変わってても
友人は個性的な方が楽しいですよ」


廃棄君:「オレとしては笑顔と個性の一言で
片付けられるアンタのが変わってると思うよ」





チェシャ猫:「所で、何を話し合うんだい?」


武村:「…まずはキャラクターの出番の
について検討したいなぁ 僕は」


康平:「何でアンタが仕切るんだよ」





女王:「不本意ながら、それに関しては
わたくしも同感したいわ」


:「あの…どうして私を睨んで
おられるのですか陛下?」


女王:「夢小説の主人公なんて位置からして
あなたには不釣合いなのよ、お分かり?」


:「…重々承知しておりますが
それを言っては元も子もないと思われますが」


女王:「知ったような口を聞かないで
ちょうだい!記憶の番人の分際で!!」



:「うひゃああぁぁぁぁ!?
ももももも申し訳ありません陛下ぁぁぁ!!」





康平:「…おいおい、何か揉めてるみたいだけど
止めなくていいのかあれは?」


廃棄君:「いいんじゃねぇの?」


ビル:「陛下はアリス以外に関しては基本
あのような応対ですのでお気になさらず」


武村:「まあ、あの子の気持ちは分かるけど
そればっかりは仕方がないよね」





廃棄君:「そうだな てーか話戻そうぜ
出番の差についてだっけ?」


武村:「そうそう、まずは不当に扱いが大きい
キャラに焦点を当ててみようか」


康平:「だから何でアンタが仕切るんだ」







アリス:「不当にって程でもないけど…
何気に公爵夫妻の扱いが大きいよね」


チェシャ猫:「ねー」


廃棄君:「そこら辺はカンベンしといてやれよ
原作だとオレらパン族のインパクトに負けて
影薄くなっちまってるんだからよ」


アリス:「それもそっか、すごかったもんねー
あんぱん達とか ビジュアルが」





武村:「どんな感じだったんだい?
僕、その人達には会った事ないんだよね」


ビル:「あんぱん達は好戦的な種族なので
あまり会わない方がよろしいかと」


武村:「なるほどねー…ちなみにどんな姿かな?」





チェシャ猫:「腰布一丁」





康平:「腰布!?」


:「いえあの、決して如何わしい者達では
なく単にそういった格好を扮しているだけでして!」


康平:「おお、とりあえず揉め事は収まったのか
でも腰布一枚だけって十分アレじゃないのか?」


:「ええ…至極もっともではあるのですが
何分やむを得ない事情がございましてその」


女王:「、何を必死で言い訳しているの?」


チェシャ猫:「そうだよ あんぱん達が
腰布一丁なのは常識だよ」


アリス:「あんぱん達のスタイルは置いといて
チェシャ猫、どこで覚えたのそんな言葉…」







ビル:「比率としてはやはり住人側に
偏っているようですね」


:「やはり私が住人側だから…なのでしょうか」


武村:「少なからず影響はしてると思うよ
このジャンルで現実側のキャラクターを動かすのは
住人側より難しいだろうし」


ビル:「書き手に技量がないとも言えますがね」


:「そこまで言い切りますか…」





廃棄君:「偏る代表としては、オレの扱いも
当てはまんだよな…自分で言うのもなんだけど」


チェシャ猫:「ちゃっかり復活して
馴染んでるもんね そのまま」


康平:「いやーでもカビ君は原作の前半も
がんばってたし、それ位はありなんじゃないか?」


アリス:「そうよ!私は廃棄君が
ここにいてくれて本当に嬉しいと思ってるし」





廃棄君:「…呼び方にはまぁちょっとまだ抵抗が
あるけど、そう言われると悪い気はしねぇな」







チェシャ猫:「鏡長編ではビルとグリフォンが
案外でしゃばってたね」


ビル:「展開上の事なので それを言われても」





武村:「あのさ、原作やこっちでも長編にしか
出てない"時間君"について質問いいかな?」


:「構いませんがどのようなご質問ですか?」


武村:「彼…でいいのかな?とにかく時間君も
住人の一人なんだよね」


女王:「そうよ、首が無いのが忌々しいけど」


武村:「ああそう、それで彼って登場以来一度も
セリフが無いんだけど…しゃべれるのかな?」


アリス:「あ!それ私も気になった!!」





チェシャ猫:「しゃべれるよ」


ビル:「時間君は主に頭の中へ語りかけますので
声を出す必要がありません」


康平:「それってよく言うテレパシーってことか?」


:「厳密には違いますが…
そうお考え頂いても差し支えはないでしょうね」


武村:「面白そうだね、僕もぜひ一度
時間君と話がしてみたいよ」


チェシャ猫:「いいけど気をつけるんだよ
時間君は悲観主義者だからね」







廃棄君:「じゃあ出番の多い所はそれぐらいにして
逆に少なかった奴等をあげてこうぜ」


:「少ないとなると…水やウミガメモドキ
それに絆創膏親方達などでしょうか?」


チェシャ猫:「確かに少なかったね 原作でも」


アリス:「原作で名前だけだった二人も
それに当てはまったりするかな?」


チェシャ猫:「メアリ・アンとウカレウサギだね」


:「どうでしょう…正直あの二人の性格は
こちらの話では想像でしかありませんし」





武村:「そう言えばさ、ウカレウサギは
三月ウサギとも言われてるんだよね?」


ビル:「ええ…よくご存知で」


女王:「わたくしはあんな下劣で品のない
住人など興味ないわ 誕生日ですら会いたくもない」


廃棄君:「おうよ!オレはアイツのせいで…!」





康平:「エラく嫌われてるみたいだなーその
ウカレウサギって子は」


アリス:「うん…廃棄君は分かるんだけど
他の人達はどうしてか分からないんだよね」


武村:「ひょっとしたら名前の由来が
関係してるのかもしれないね」


アリス:「え?どういう事ですか武村さん?」


武村:「それはね、三月はウサギの発じ」
廃棄君:「言わせるかあぁぁぁーーー!」


「たたた武村様っ!そこから先を
口に出すのはご遠慮下さいませっっ!!」






康平:「君とカビ君二人がかりで
説得しに行ったぞ…よっぽど嫌われてんだな」


アリス:「ねぇチェシャ猫、ウサギって
三月になると何かあったっけ?」


チェシャ猫:「アリス、聞いたら戻れなくなるよ
…それでも聞きたいかい?


アリス:「ヤメトキマス


康平:「即答したな」







廃棄君:「とにかく話を戻そうぜ!
出番の差についてだったな!」


ビル:「とはいえ 先に上げた者達以外は
相応の出番だったと思いますが?」


女王:「いいえ不相応よ!アリスをこんなにも
愛するわたくしの扱いが猫や番人達よりも
軽いだなんて!!」


:「あの陛下、帽子屋とネムリネズミも
何か言いたげにこちらを見ておりますが」





アリス:「けど住人中心で話が書かれるから
叔父さんや武村さんは出番削られちゃうよね…」


康平:「短編とかじゃチョコチョコ出るけど
長い話だと やっぱりどーしてもなー」


武村:「僕なんて、長編だけじゃなく短編や
拍手までヒドイ扱いなんだけど」


康平:「自業自得だろ半分は」


武村:「これでも僕は社交的かつ常識人なんです
なのにあの扱いは名誉毀損もいい所でしょう
なので…責任とってくれるかな?」


「ええっ私がですか!?」





ビル:「大丈夫ですよ武村様、あなたより
芋虫の方がよほど悲惨な扱いですので」


チェシャ猫:「拍手でしか出てないもんね」


廃棄君:「しかも一回潰されたしな」







:「あの…皆様お茶のお代わりなどは?」


アリス:「あ、じゃあ私ミルクティーお代わり!」


武村:「僕はストレートで一杯もらおうかな
とりあえず一息ついてから話を続けたいし」


女王:「ええ、ここは一時休戦と行くわ
わたくしもアリスと同じものを!」


ビル:「私もお代わりをいただけますか?」





:「かしこまりました 叔父様は?」


康平:「オレはまだいいかな…それよりも
何か甘くないものでもつまめるかい?」


:「それでは何か軽くお作り致します」


チェシャ猫:「お腹が空いているのなら」


廃棄君:「猫は食いモンじゃねぇっての」








――――――――――――――――――――――
あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:短編のラストを飾る楽しげなお話を!
ってテーマで書いてみました


廃棄君:ってこれ結局オチがねぇじゃねぇか


ビル:中途半端な所で終わらせましたね
ネタが思いつかなかったんですか?


チェシャ猫:手抜きだね


狐狗狸:ごめんなさい…っっ!(大泣)


アリス:いやでもこういう話も楽しかったって
思ってくれる人いるかもしれないし!


女王:ダメよアリス こんな相手を
ムダに甘やかしては


武村:僕も住人になりたかったなぁ…


康平:それは、シャレだよな?(汗)




短編はこれにて終了となり、11月に
最後の長編が始動となります


話が終わるまでは しばしのお付き合いを


様 読んでいただいて
ありがとうございました!