「じゃあこじゅーろー!
おばーちゃんのいえまでいってくるよ」


「ああ、いいか、森には悪い狼がいるんだ。
くれぐれも気をつけるんだぞ」


「おとこはおおかみなのよ〜♪」


「…まぁそんな感じであながち間違いじゃない」


「まじで?」


「食われるぞ」


「どうゆういみで?」





そんな森に可愛い娘を送り出すなよ。


そう言いたいではあったが、物語なのだから仕方ない。





主人公の赤ずきんちゃんが引き篭もりでは、何も
ストーリーは膨らまないのだ。







そうしては、小十郎特性の日本酒と肴を持って、
おばあちゃんの家へと旅立ちました。

赤頭巾は似合わないと脱ぎ捨てて。


…もはやただのでしかない。











赤ずきん











Hey赤ずきん一体どこへ…って
おま、赤頭巾かぶってねぇじゃねぇか」


「わたしにあかがにあわないって、よくわかった」


武田には入れねぇってことだな」


「!」





森で出会った狼は、なんだか偉そうな上に意地悪でした。





「ふん、いいもんべつに。おとなになればだいじょーぶだから。
おとなのおんなにはあかがにあうから」


「お前赤ずきんむいてねぇよ。
…ああ、Where are you going?


「あいむごーいんぐ、まいぐらんどまざーはうす!


「ほー」







さぁここから狼は、先回りをしておばあちゃんの家に行き
おばあちゃんを食べてしまわなくてはならない。





狼としては、おばあちゃんが誰なのか

というところが重要ポイントである。


だってたべ、食べ…オホン。とにかく大事なところだ。





しかしお母さん役が小十郎であった時点で、あまり
おばあちゃん=女だという期待はできない。


ていうかたぶん、♂だろう。





狼は気が重かった。







「じゃあオレはこれで…」


「あ、ちょい!おおかみ!


「Ah?」


「ここでわたしに、はなをつむといいよって
おしえて、わたしのあしどめしなきゃいけないんだよ」


「Ohそうか、じゃあ…」


「うん、つんで?」


「…?」


「ほらはやく。おばーちゃんまってるから」


「…Ah?何言ってんだ、お前が摘むんだろ?
その間にオレは―――」


「おばーちゃんをたべちゃうってわかってる
おおかみさんを、まんまとおくりだすわけないでしょ?」



「…………」





え、だって足止めって。え、だって。
…え?


狼は混乱しました。





けれどそこは、親ばかで間抜けな狼さん。





「ね、はやくおねがい?」


「OK」


逆らえるわけがありませんでした。









「おばーちゃん、かわいいまごがきてあげたよー」


「え、殿!?
まま待ってくだされ、まだ狼が―――


「…オレぁいるぜ?」


「…へ?」





狼がやって来るのを、今か今かと待っていたおばあちゃん。


食われる前に一勝負、とすら考えていたというのに。

急なシナリオ変更についていけません。





「え、えっと…これはどうゆう…?」





「kitty、『赤ずきん』の一番の盛り上がりシーンとも言える


 『おばあちゃん、どうしてそんなにお口が大きいの?』

 『お前を食べるためだよ』


はどうするつもりだ?そこやらねぇと赤ずきんじゃねぇだろ」


「『あかずきん』はあかずきんかぶった
おんなのこさえいれば、だいじょーぶだよ」


「どこに赤頭巾かぶった女の子がいるってんだ」


「…はっ!しまった!


「いやいやいや、最初から気付いてただろ」





うーん、とは考える。





通常のシナリオに沿わないにしろ、とりあえず
物語は終わらせなくてはいけない。





「…よし、いまからおおかみさんおばーちゃんたべよっか


「ええ!?」


「おま、結局おばあちゃんどうでもいいのかよ」


「やっぱたべるとこみたいなって」


「…kitty、何を期待している?





いやいやどーぞどーぞこちらはお気になさらず、と


は日本酒の入ったバスケットを抱えて
部屋の隅に縮こまった。





できるか。





と、おばーちゃん・狼のダブルの視線が突き刺さってはいるが。







そもそも食べるって?え、食べるって、何?





そんな何とも言えない空気が流れていた、その時…







ちょっとーこれ、俺様いつ出てくればいいわけー?」


「あ、りょーしさん」





待たされ過ぎた猟師さんが
不機嫌そうに乗り込んできました。


そしてベッドを前に固まるおばあちゃん&狼に固まる。





な、何してんだあんたら…?


「おい、変な視線を向けるな、違う、違うぞ





焦るところが余計怪しい。


猟師はもう帰ろうかなと思った。赤ずきんを連れて。







「んーなんかもういっか、すとーりーとか。
みんなでのもうのもう」


「え、何かあんの?」


「こじゅーろーがねー、にほんしゅとおつまみもたせてくれてる」


「お、いいじゃん。ね、旦那」


「う、うむ?





もうここまでくると、小十郎お母さんは

これを見越してこのバスケットを
持たせてくれていたとしか思えません。





当然それからは、みんな仲良く
宴に花を咲かせましたとさ、おしまい。







(…いいのかこれで)


(わたしはまんぞくしたからいーよー)


殿が満足ならいいでござる)


(うん)


(…そうだな)








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お母さんをこじゅーろーにするかさすけにするか、
小一時間ほど悩みました←


こじゅままバンザイ


政宗狼のエロさ的なものももっと出したかったんですが

主人公幼児なんで無理でしたww


「神の華」の方ならいけたかな…








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感想


まさかこちらも書いていただけるなんて…
私は幸せ者ですぅぅぅ!!(幸福のあまり土下座)


どちらかでの共演童話という無茶振りを
こんな形で叶えていただいて、私はもうどうやって
感謝の気持ちを表現したらいいやら!(落ち着け)


とりあえずこちらも若干文字強調等しました
ご不満でしたら申し付けいただければ止めます


こちらも素敵な豪華キャスティングですね

エプロン姿小十郎さん妄想しても違和感ナs(極殺)


槍&武家言葉でおばーさん枠がゆっきーになったと
信じて止まない痛い奴です(どんだけ親バカ?)


…いやフツーにありですけどねグラマザゆっきー


予想に反してほのぼのとなった夢小説

つーかちゃん達に大変癒されました




二つ目の素敵な童話夢小説重ね重ね誠にありがとうございました〜!