昔昔、それはそれは美しいお姫さまがおりました。


赤い髪に金色の瞳、雪のように白い肌を
持った彼女は白雪姫と呼ばれました。





しかし彼女はその美しさ故
継母に疎まれ、虐げられ続けていたのです。





そしてついに、ある日継母は猟師に命じてしまいました。


白雪姫を殺しなさいと。











白雪姫











「いやー妙ちゃんの演技恐ろしいわぁ、はまり役だよね」


ちゃん、今はあの人お義母さんだから」


「あそっかそっか、ごめん退くん」


「…俺猟師だし」







城から姫を連れ出した猟師でしたが、当然
彼に彼女を殺す度胸はありません。





うるさいな!そうゆう役なんだよ!」





よって彼は姫を殺さず、森へと逃がしました。







まぁまず城に戻った彼はクビです。

悪事はいつかバレるものである。





「悪事!?これ悪事じゃないでしょ!?」







それから姫は森を進み、小さな小屋を見つけました。


そして出会ったのは、7人の小人。





彼女は彼らに、ここで一緒に住まわせてほしい
お願いしました。





「飯作ってくれんならいいけど」


「ありがとう銀時」


「…いや、うん、銀時?うん、小人だけど…」


「え、だって小人はどう呼び分けるの?
小人A?誰がA?


「いや、もういい」





小人は意外とあっさりOKしました。


実は「美人が来たぞやっほい」とか思ってます。





「何勝手に決めてるの、冗談じゃないわよ!」


「何言ってんだヨさっちゃん、心狭いアル。
納豆料理しか作れないくせに偉そうなこと言うんじゃねぇヨ」


「卵かけご飯しか作れないあなたに言われたくないわ!」


「ちょっと女子、どっちもどっちな
見苦しい喧嘩はやめてください」


「うっさい眼鏡!これ以上ここに女率が
増えるなんてありえない!銀さんは私のものよ!


「ああ、うん、別にそれは邪魔しないけど」


「ねぇちゃん、なんでか俺小人なんだけど!
どうゆうこと!?俺はお妙さんと結ばれる王様の役じゃないと!」


「王様ってこの話に需要ないでしょ」


「あえてこそ二人の濃厚なラブシーン
ぶち込んでみるのも一種の冒険じゃねぇのかぃ?」


「冒険だねー
勲さんが生きていられるかどうかの冒険だねー」





そんなこんなで白雪姫は、小人たちと
すっかり仲良くなりました。







そして白雪姫が彼らと住み始めてから

数日が経ったある日、小人Aが言いました。





「俺が小人Aだったのか…!?」


「どうしたの、十四郎」


「あ、いや…これから俺たちゃ
仕事に行ってくるから、留守番頼んだぞ」


「はーい」


「…てかよぉ」


「ん?」


「なんで俺が小人なんだ?」


「ああ、それ私も思ってた。

十四郎は王子様ポジションかなーって思ってたのに。
もしくは一応銀魂主人公の銀時?」


「ああ…大体スタメンってもう
ここにほぼ揃ってるよな?誰だ王子」


「さぁー?あとスタメンって言ったら…
小太郎とか…あ、九ちゃんかな!よっし大歓迎!


「………行ってくる」


「あ、はーい行ってらっしゃい」





どうやら釈然としない様子の小人A。


しかし物語は変更なしで進みます。







そう…白雪姫がまだ生きていると知った継母が、

林檎売りとなって姫の前に現れるのです。





「おじょうさん、林檎はいらんかね?」


「あ、妙ちゃ―――お、おばあさん。
じゃ、じゃあ一個くださいな」


駄目よちゃん!そんなにすんなり受け取っちゃ!
もっと警戒しないと!」


へ!?え、ご、ごめん!」


「もう、ちゃんってしっかりしてるのに
何だか危なっかしいのよねぇ」





…どうしよう、お義母さんがいい人です。







ま、まぁそれからお義母さんが言うとおり
しっかり疑った後、


姫はその林檎―――毒入りを、食べました。





しかしどうしたことでしょう、なんとこの姫には
大抵の毒が効きません。


継母は仕方なく、鳩尾にストレートを決めて
姫を昏倒させました。





ぐふぉっ!(なんて無茶苦茶な!)」


「(ごめんねちゃん)」





迷いのないそのストレートに
本気で死の淵をさ迷いかける姫。





仕事から戻ってきた小人たちは、倒れている姫を見て驚きました。


そして姫が死んでしまったと勘違いし、姫を
ガラスの棺に入れ、皆で弔おうとしたのです。





「大体ストレートかませる意味なんてあったんですかぃ?
が死んだフリすりゃいいだけじゃねぇか」


きっとお妙さんも銀さんを狙ってるのよ!
このメス豚が邪魔だと判断したんだわ!」


「姉上をあんたと同類にしないでください!」


「てか王子って誰だよ」


「トシ、スタンバイしなくていいのか?」


「え、俺まさかの二役?聞いてねぇけど」


「いや、王子ちゃんとスタンバッてたネ。
私裏で見たヨ。あ、ほら来たアル」





…なんだか全然悲しんでる感じの演出をしてくれない
小人たちの前に、森を散歩中の隣国の王子が通りかかりました。





そのまさかのキャスティングに、誰もかれもが目を丸くします。


小人Aに至ってはこれに王子枠をとられたのかと、
しばらく立ち直れない勢いです。


失礼な。





「お、おお、な、なんとウツクシイヒメナンダ…」


!?え、おま、そうゆうキャラだっけ!?
てか緊張し過ぎ!てかそうゆうキャラだっけ!?


「は!?ちゃん!?」


「ちょ、まだ起きるな







…なんと王子と姫は、以前から愛し合っていた仲でした。





「おおい無理やりなんだよナレーター!
何設定作ってんだ!」






…………。


「無視か!」







王子の気配を察知し目覚めた姫は、小人Aを押しのけ
王子に跳びつきました。


愛の力の勝利です。





「で、では殿、共に城へ…」


「はい喜んで!!!」


「待ちやがれ槍ムスメぇぇええ!!」





なんだか不憫な小人A。


残りの小人B〜Gは彼に憐みの視線を送りました。





一方美味しいとこ取り王子と姫は、仲睦まじく、
いつまでも幸せに暮らしましたとさ。






ちゃんが迎えに来てくれるなんてうれしい!)


(う…あ、あれでよかったのだろうか?)


(もうばっちし!最高だよちゃん!)








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この度はちゃんをお借りする許可を
ありがとうございます…!


うへへへへ、と楽しんで書くことができました(笑


こちらの都合で彼女の名前変換はございません、申し訳ない;;


そして…素敵すぎるリクをいただいてしまったため
思わず二作作り上げてしまいましたよ!!

愛が重くてすみません!←


ではぜひマイガールverの方もご覧ください〜
リクありがとうございました^^








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感想


毎度ながらご訪問遅くなりましてスイマセンした!
シャイニングバーストウィニング土下座/分からん)


童話パロかつ共演という無茶振リクにも関わらず
楽しんで書いていただけて光栄です!


キャスティングとキャラの掛け合いに笑いました
お妙さんとかザキとかウチの子とかぁぁぁ!


小人達の配役もドキューンと来ました一人ください
変態でもドSでもゴリラでも可!
まぁ本命は涙目な副長かもですが(ウオィィィ!!)


きっとウチの子は拉致られた上に事情説明一切ナシで
セリフメモと衣装渡されたんだよ!沖田に!

…とか電波全開な妄想してみたり


嬉しさのあまり転載編集の際 若干文字強調等しました
ご不満でしたら申し付けいただければ止めます


さん&俺得な長編にニヤつく私にとって
愛の重さは重さにあらずですよ!(意味フ)




舞様、素敵な童話共演を誠にありがとうございました〜!