『ふぁあ…』


「大丈夫?」


『あぁ…』





現時刻25:10


日付も変わり
とっぷりと日も暮れた
ある日の夜





『あーぁ、深夜の見回りに
普通女なんか、まわすか?』


「はは、そう見られてないのかな」


『だろーな』







今日の見回りルートは
丁度万事屋の近く







『ん、コンビニ』





確か、銀時がよく
ジャンプ買いにくる所だ







「なんか、モメてる?」


『あ?』







よく見ると入り口付近で
不良が溜まってる







『やれやれ…』


「行こ」





駐車場に車を止め
近寄る











〜「夜って何かと群れてるよね」〜











『おい、こんな時間に何やってんだよ
餓鬼はさっさと家に帰りやがれ』


「あん?んだとコラァ
テメーこそ餓鬼のくせに車乗ってんじゃねー!」





「ごもっともだね、なんでその歳で免許
取れてるの?」





今それ、関係ないから』


「後で聞くからね」





『はいはい』


「おい、放置してんじゃねーよ
犯されテーのか?」







リーダー格の男がの胸ぐらを掴む







『残念だな、俺がやる前に』


「あん?!なんだゴ…オぉぉぉ」





「御主等、女に手を出すなど恥ずかしくないのか!」


さん!」






何処から飛び出して来たのか
ちゃん


槍で男の頭をかち割った







『こらこら、未成年
夜遊びは危険だぞ』


「何を言うか、おぬしも未成年だろう」


「私一番年下だよ」





「ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇ!!!
たくちんをやりやがって!!!」





『たくちん?』


「何の固有名詞だ?」


「人の名前だ!!お前が今頭かち割った男だよ!!」


『たくちん…ぷぷ
ネーミングセンス悪っ』


笑っちゃ可哀想だよ!」


「そうだぞ」





「///ごちゃごちゃうるせー!!!
やっちまおうぜ!!!」


「「「おお!!」」」」







その場に居た不良共全員に







の三人で







またさらにでかい騒動なった









『午前25:35、公務執行妨害で逮捕』


「人数約30人」





「お疲れだったな」


「ごめんなさい、さん」


「いや、いいのだ」







真選組に応援を呼び
待っている間、手錠をかける


さすがに全員の分の手錠などないので
縄で手を結んでやった







殿」


『ん?』


「その縄はどこで手に入れたのだ?」





『あーこれ?
これは、ホラ。そこの店だよ』





そういっては道の一角にある
ピンクのライトが目立つ店を指差した







「常に縄を売っているなど、なんと
便利な店なんだろうか」


『そうだね、他にもでっかい蝋燭とか
手錠とか、鞭とかいっぱい売ってるよ』





「!それは真か?!」


『本当だよ、なんなら行って来な』


「そうさせてもらおう!」







「ちょっと待ったぁぁ!!」


「ど、どうしたのだ殿。大きな声をだして」


、ワザとでしょ、ワザとだよね!!」


『はははは、ごめん。行っちゃ駄目だよ
君には精神的に向いてないし』





の頭を撫でながら





『そういうのはな、銀時に聞くと良いよ』


「ぬ?銀時に?」







「もう、頭痛くなるよ…君等コンビは」





が項垂れるなか
向こう側からパトカーの大群が







一つのパトカーが目の前で止まり
出て来たのは沖田となぜか銀時







「よ、 。お疲れさん」


『あぁ、てかなんで銀時までいるのさ』







「こんばんわ〜ちゃん」





『何コイツ、酔ってんの』


「いつも以上に情けない顔をしているな」


「あ、なんだとコラ〜」





完璧に酔っている銀時


きっとそこらに居るおっさんより
たちの悪い絡みだな







「途中で見つけやしてね、
乗せてあげたんでさぁ」


『へー』





あんまり興味のない話しだけど
真選組にとっちゃ良い迷惑だ







「銀時、重いから止めてくれ」


「いーじゃねーかよ、足フラフラなんだよ」





「そこまで飲むからいけないんだ」


「うるせー」







未だにちゃんに絡む銀時と、
迷惑そうな顔ひとつしないちゃんを見て







『沖田、』


「ん?」


とそこの不良共頼むよ
俺あいつら送ってくから』


「分かりやした、気をつけなせーよ」


『ん』





一人でいいの?」


『いいよ、沖田と先に帰ってな』


「気をつけてね」


『はいはい』





に手を振り







パトカーに乗って
じゃれ合っている二人に車を近づけた







そして





ゴン





「痛ってぇぇええぇえぇええ!!」


「?」





『よう、乗れ』


「てんめ、ようじゃねーだろが!!!
タイヤ足踏んでるんだよ!!!」


『うん、目ェ覚めたろ。乗れ』


「その前に退けろ!!」





ハンドルをきり
タイヤの向きを変えてやった





『おら、乗れ』


「いいのか殿?」


『家まで送ってってやるよ
おい天パ、乗れ』







「なんなんだよ、語尾に乗れとか
つけんじゃねーよ」


『乗れ』


「うぜえぇええぇぇええ!!!」









俺ははじめにちゃんを送ることにした。





助手席にを座らせ、銀時は
後部席で寝かせる







ちゃんに道を聞き、なんとか
家にたどり着くが…









「心配したんだよ!こんな夜遅くになって!」


「すまない、兄上。
思ったより仕事が長引いて」







『…』





兄貴が心配していたようでちゃんを叱る







なんというか





兄妹愛だな







すると兄貴は


こちらの方に頭を下げる





「すいませんさん、
送ってもらっちゃって」


『いえ、こちらこそ。
もう少し早く送ってあげれば良かったです』





「いや、世話になったな殿」


『どう致しまして、じゃあな』







一礼し
玄関の戸を閉め





パトカーに乗ったとき
また扉が開いた







焦った様子でが出て来て


窓を叩いた





「すっかり忘れていた」


『ん?』







殿とああやって闘うのは
初めてだが とても安心したのだ」


『それはどうも有難う』





「だから、」


『ん?』





「私と手合わせを頼めないだろうか?」







あまり表情を出さない娘だけど


今は雰囲気的に喜んでいるのだろう







なんだかこっちまで
温かい気持になった







『いいよ、また真選組においでよ』


「真か?!有難う!では、引き止めて
申し訳なかった、おやすみなさい」





『ん、おやすみ』







ちゃんが家の中に入るのを
確認し、車を発進させた









「ん〜…」







『!』





うなり声が聞こえ
慌てて後部座席を見ると


銀時が縮こまって寝ていた







『しまった…こいつ送るのすっかり忘れてた…』







ちゃんと家が反対なため


車をUターンさせ、万事屋へと向かった








あとがき




兇:はい、お疲れさん


銀:なあ


兇:ん?


銀:俺とか、沖田君とかの絡み
めちゃくちゃ少ないクね?


:俺も思った


:私もだ


:……


兇:寝てるね


銀:嘘だろ、まだ11時だぞ


兇:まぁまぁ、てゆーかさ
マスターもう少しで誕生日だよね


:うぬ、私も確かな日は分からんのだが


兇:どうしよ、お祝い何しようかな


:お前の腐れ絵でも
仕方ないけどプレゼントすれば?


兇:本当の事だけどムカつくよね


:そういえば、殿の
車の免許の話しは?


兇:あー…一応歳届いてんだよね18歳だし
ま、16から乗ってたんだけど


銀:なんで乗れるんだよ


兇:トッツァンしかないでしょ


銀:!!




小一時間で書き上げた
超駄目駄目作品!


マスターすいませんでした(><)/







読んで頂き有難うございました!








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感想


狐狗狸:キャッホォォイ!なんて素敵な共演夢!
私の話のお返しがグレードアップしてるー!!(走)


…いきなりアレなテンションで失礼しました


様や様と一緒に戦って不良を一網打尽
しちゃうとか、絡んでくる酔いどれ銀さんの足を
車で轢くとかオイシすぎる展開ですよ!


最後の約束の部分が琴線にビッと来たので
次の捧げモノに絡ませようと思います!(謝)


兇様 本当に素敵な共演夢ありがとうございました〜!