放課後の国語準備室。





夕陽に照らされて銀色が金色に見える髪が綺麗で好き。







「なぁ、今日多串君と何話してたの。
先生ちょっぴりどころかかな〜り妬いちゃったんですけど。」









[手を繋いで]








私の担任であり、彼氏の坂田銀八先生。





放課後はいつも一緒にいてくれる。





やきもち妬いてくれるしかなりの甘えん坊さん。







「土方君と?
ーーあぁ、国語でね読めない漢字があったから
教えてもらってたの。」





そう言うと先生はガクッと肩を落として





「あのなぁ、そーゆーことは教科の先生である銀さんに聞きなさい。
寂しいじゃないの。」





私に抱き付いてきた。





「ごめんなさぁい先生。」







わかればよろしいとか言いながら、
頭を肩にすりすりしてちょっとくすぐったい。







「ーー〜…。」





名字じゃなく名前で呼ぶのは甘えの合図。









「あのさ、そろそろ先生って呼ぶのやめない?」









ーーえ?







もしかして先生って呼ばれるの嫌なのかな。









「何でまた急に?」









よくわからなかったのでとりあえず
理由だけでも聞いておかないと。







「…サン、今は何月ですかー。」







先生ははぁ、と大きな溜め息をつくと





いつもより真剣な目でこっちを見た。







「…三月。」


「じゃあもう一つ、君は今何年生ですかー。」


「…三年生。」











そっか…







私もうすぐ卒業しちゃうんだった。









そうしたら先生ともお別れなのかなーー。











、銀さんもこの年だしそろそろ身ィ固めたいわけよ…。


だからいい加減先生じゃなくて、の好きなように呼んでくんない?」











スルリと左の薬指に填められたのは、







「これ…。」







この前のデートで私が欲しいなぁと思っていたの指輪。





しかもこれ、ペアリングだったはず…ーー











「ほれ、お揃い。」









もう片方は先生の薬指に填められていて。









「ってことで、俺に貰われてくれませんか。」











嬉しさのあまり、先生に飛び付いた。







「私でよければ、貰って下さい…!!
ーー銀ちゃん!!」











突然のことに驚いたのか私を抱きとめると







「…銀ちゃん、かぁ。
悪くねぇな…。」







照れながら呟いたのが聞こえた。













「全く…。
この指輪のおかげで財布の中が貧窮問答歌詠み始めたよ。」







「…ごめんなさぁい、銀ちゃん。」













ありがとう。





いつまでも銀ちゃんの隣にいることを許された私は、





たとえ今から大学行けなくても笑っていられるよ。











、帰ろうぜ
二人でーー。」













そう二人で、帰り道は手を繋いで。











これから先も、手を繋いで行こうね。








あとがき→








あとがき





こっ…狐狗狸様アァ!!


すみませんほのぼのになってませんでしたアァ!!


そして20000hitおめでとうごぜぇますうぅ〜!!


こんな駄文でよろしければ、お持ち帰り下さいませ。


それではっ!!








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感想


狐狗狸:青霧様 キリリク本当にありがとうございます〜


いや ほのぼのでしたよ!てゆうか銀八先生とラブラブで
正直うらやましいぜコンチキショー!と思いました


指輪のくだりもグッと来る展開でGJでした


私がちゃんの立場だったら先生のプロポーズ
受けちゃうと思います…キャv(←キモッ)


素敵小説ありがとうございました!