銀時「・・・おい、あのドM女何処行った?」
「その年で痴呆とかやめてくれよ?
収監ベースにぶち込まれたまま入り浸ってんだろ?」
「もういい加減出してあげなさいよ。
猿飛さん出れなくて絶対寂しがってるわよ、きっと」
バタバタバタ(定番の慌しい足音)
カズ「た、大変だジャック!」
「どうしたカズ、魔界村でもクリアできたのか?」
カズ「出来るわけがないだろあんな一回ループ鬼畜仕様!
レッドアリーマーで止まるわ・・・って違う!!」
銀時「じゃーなんだっつーんだよ?」
カズ「あのくの一だが・・・
収監ベースからいなくなっているんだ!」
「何だって!?」
新八「脱獄したんじゃないんですか?
あれでもあの人一応、本編では優秀な忍者なんだし」
カズ「いや、そこまで緩いセキュリティではない。
あの場所は一流の工作員でも脱出は不可能だ。」
「だとしたら何で・・・」
MSF兵「ボス、実は・・・」
「どうした?」
MSF兵「博士に頼まれて、日本に帰してやれと命令されたので・・・」
カズ「釈放したのか!?」
MSF兵「は、はい・・・
"お楽しみをさせてもらった"とか何とか・・・」
「お楽しみ?ていうか、その"博士"って誰だ?」
カズ「ま、まさか・・・あいつか・・・!」
神楽「心当たりがあるアルか?ニセ銀ちゃん」
ストレンジラブ「私だ。」
カズ「やっぱりお前か!」
新八「いや誰です!?」
恋愛に縛りは無い…が尊重と自重は必要
カズ「その声は・・・
もしかしなくとも・・・ストレンジラブ?」
ストレンジラブ「待っていた、お前を・・・」
「いや待ってたのこっちの方だよ
ていうか何でストレンジラブがここにいるんだ!?」
カズ「ああ、カズラジでレギュラーだったから」
「そういう意味じゃなくてだな!」
ストレンジラブ「別にいいだろ
このサイトは女性層が極端に少ないからな。」
銀時「ショートの銀髪ネェちゃんならサイトにも
江戸にもいねぇからな おまけに口元の黒子がエロいな」
ストレンジラブ「触るな近寄るなこっちを見るな」
神楽「本当、銀ちゃん見境ないアルな
いい加減にしないと消毒するアルよ」
銀時「燃やされるほど悪い事言ったの俺!?
その汚物を見るような目やめてくんない!!?」
「そこはまぁ仕方ないとして・・・お前
最初は敵として登場してるだろうが。」
新八「え、そうなんですか!?」
ストレンジラブ「ああ、本編では無人兵器の
AI開発をさせてもらった。」
新八「何ですかAIって?」
ストレンジラブ「AIとはArchitecture Intelligence
人工知能の略だ。今作の場合は人によって創られた
人間並みの知能を持つ機械のことを差す」
神楽「つまり、たまのアレと同じアルか。」
「AIか・・・」
ストレンジラブ「ジャックは最近耳にしただろうけど
私の開発しているAIは違う。
機械に知性を持たせることが私の目標だ。」
「もし仮に、機械が本当に知性を持ったとして
それを証明する方法なんてあるのか?
それがただの高性能なコンピュータではなく
人工知能だと・・・その違いは何だ?」
ストレンジラブ「何を持って知能と呼ぶか 定義の問題だな。
ジャック、例えばだ・・・今話している"この声"を
発している私がAIだとしたら?」
銀時「あんだって?」
ストレンジラブ「生身の私はリビングで紅茶を啜っていて
現在お前の相手をしているのは、私の思考を真似た
AIの合成音声だとしたら?」
「からかうのはよせ。」
ストレンジラブ「いや、お前には私が
生身の人間であることは証明できないはずだ。」
カズ「まあ・・・分かるには分かるが・・・」
神楽「ていうか生身の人間が
目の前にいることに関してはどうなるアルか?」
新八「そうだね、生身の人間が目の前にいるし・・・」
ストレンジラブ「小説だから言わなきゃバレない、黙っていろ」
新八「そんな今更、てかもうどんだけメタ発言が
飛び交ってるんだこのマザーベース・・・」
「まあとにかく、電話の通話とかだったら分からんでもないが・・・」
ストレンジラブ「ふっ、入れ替わっても区別がつかないほどの
AIなら それは知性を持っていると言えない?」
「・・・釈然としないな。」
ストレンジラブ「だけど、それも一つの考え方だ。
チューリング博士はAIの知性について概ねこのように説明した。
その検証方法はその名を取って
チューリング・テストと呼ばれている。」
「本編じゃお前の声で歌うAI兵器には
苦労させられた。あんな体験はもうコリゴリだ。」
ストレンジラブ「残念だな。そろそろお前の話し相手も
AIに代わってもらおうと思っていたんだが。」
「勘弁してくれ。」
銀時「よく分からんが、するってーとあれか?
結野アナの声をしたAIも創れるってことか?」
ストレンジラブ「必要なデータがあれば可能だ。」
新八「じゃ、じゃあお通ちゃんもデータがあれば・・・!」
ストレンジラブ「AIに性別、年齢は関係ない。」
さっちゃん「じゃあ銀さんのAIも大丈夫ってことね!」
また子「それじゃ・・・晋介様のAIも出来るってことッスか!」
沖田「てことは俺にひれ伏す土方コノヤローも
AIで創れるってことですかい。」
「おいおいおい色々沸いて出てきてるぞ!!
ていうか さっちゃん日本に帰ったはずじゃ・・・」
ストレンジラブ「でも姿が見当たらないだろう?」
神楽「確かにそうアルな。」
カズ「ま、まさか・・・!」
ストレンジラブ「そのまさかだ。
即席ではあるが彼女のAIを創ってみたんだ。
どうだ、区別がつかなかっただろう?」
「確かに驚きだ・・・」
ストレンジラブ「他のエキストラの方はお疲れ様。」
また子「ってこれだけのために呼びつけられたんスか私!?」
沖田「仕事を合法的にサボれっから有難かったですぜ。」
新八「って他はAIじゃないんですか!?
それはそれで無駄にすげぇぇぇ!!」
「あの・・・そういえばさっき言ってた
"チューリング博士"って聞いたことがあるんですけど・・・」
ストレンジラブ「君も軍の人間なら名は聞いたことがあるだろう。
アラン・チューリング博士は、コンピュータ科学の父とも言われている
AIの基礎理論は彼が築いたと言っていい。
博士は大戦中、GC&CSで働いていた。」
「政府暗号学校・・・エニグマ解読か。」
ストレンジラブ「そうだ。彼がいなければ
ドイツ軍のエニグマ暗号は解読出来なかったかもしれない。
・・・だが、その後、彼は逮捕された。」
「何故だ、大戦を終わらせた功労者じゃないか。」
新八「どうしてそんな人が逮捕されなきゃいけないんですか?」
ストレンジラブ「当時のイギリスでは、同性愛は犯罪だった。
・・・彼はゲイだったんだ。」
神楽「え、たったそれだけアルか?」
銀時「カマ掘ってたっつーだけで逮捕って、おっかねーな」
カズ「まあ国によっては法律で禁じられていたりもするからな
当時のイギリスはそうだったんだ。」
ストレンジラブ「私には彼の無念がよくわかる。
彼の分までAI研究を発展させる義務が、私にはある。」
「男女の違いがあればこそ、か。
何にせよ 良くも悪くも研究熱心なんだな。」
ストレンジラブ「まぁな・・・そうだ、知っているか?
チューリング・テストのヒントになったのは、他愛もない
パーティゲームなんだ。」
カズ「ほほう、どんな?」
ストレンジラブ「ついたてをはさんだ相手と筆談して性別を当てる。
それが女なのか、女の振りをした男なのか・・・」
新八「え?なんだか簡単に答えられそうなんですけど・・・」
ストレンジラブ「いや、これを見極めるのは意外と難しい。
男か、女か。機械か、人間か。その差が意味するものは何か。
彼は男女の違いについて考え続けた。それが
チューリング・テストという発想に繋がったのかもしれないな。」
「なんだか奥が深いですね・・・」
「確かにな・・・
そういえば アンタの名前はコードネームなのか?」
ストレンジラブ「いや、ただのあだ名だ。」
新八「あだ名にしては分かりにくいですね・・・」
ストレンジラブ「何だ知らないのか?キューブリックの
『博士の異常な愛情(ドクター・ストレンジラブ)または 私は
如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』」
銀時「日本語でおk。」
新八「いや外人にそんなこと求めても・・・
ていうかこれ既に日本語ですよ。」
ストレンジラブ「1964年の映画で、核抑止を皮肉った
ブラックコメディだ。」
神楽「ってお前映画に出てたアルか?」
ストレンジラブ「そんなわけないだろう!
しかしその映画のせいで、私はこのあだ名をつけられた。」
「似てるのか?その映画の博士に?」
ストレンジラブ「いや、あの博士は男だ。」
「それじゃあ何故・・・」
ストレンジラブ「高等研究企画局(ARPA)にいた頃 私は
自分の席に彼女の写真を飾っていた。」
「へ?"彼女"・・・?」
ストレンジラブ「異性との恋愛に興味も示さず研究に没頭し
席には女の写真を飾っている。
周囲の愚か者達は、そんな私をからかって異常な愛情
「ストレンジラブ」と呼んだ。」
「なるほど・・・そういう繋がりか」
ストレンジラブ「映画を観ない連中にとっても
あのタイトルはインパクトがあったらしい。」
銀時「まあエライ長いって意味では衝撃はあるわな。」
ストレンジラブ「ともあれ、彼らにとっては
同性愛は異常なものだったんだろう。
・・・自分の基準でしか物事を見ることが出来ない連中だ。
異常というのは独自の視点を持っているということ。
私はむしろそれを誇りに思う。」
カズ「・・・え、あれ?ちょい待ち。
てことはストレンジラブ・・・お前・・・」
新八「もしかして・・・同性愛者、ってことですか?」
ストレンジラブ「ああ、俗に言うレズビアンって奴だ。
さっきも"チューリングの気持ちが分かる"と言っただろう?」
「え、ちょ、てことは・・・」
ストレンジラブ「安心しろ
無差別に襲うほど欲求不満ではない。」
「誰も聞いてねーよ!」
ストレンジラブ「だが、ローズは同じ女性から見ても美しい。
そこのチャイナ服の子は後2年もしたら美しく輝けるだろう。」
神楽「まあ本編で検証済みアルからな。」
新八「またメタな発言を・・・時系列まで無視するし」
ストレンジラブ「そこでだ、二人とも
今すぐ私の研究所まで来てもらえないだろうか。」
「やっぱとって食う気だこいつ!?」
銀時「誰かこいつを取り押さえろ!」
ガシッ!(男三人で彼女を脇から取り押さえる)
ストレンジラブ「ば、バカやめろ!
誰もナニをするとは言ってないだろ!」
銀時「今おもっくそ言ってんだろ現在進行形で!」
ストレンジラブ「つい口がすべ・・・いやいやいや
ただ話がしたいだけだ!離せ!そして話させろ!!」
「うまくねーしヨダレ垂らしながら言っても
説得力に欠けるぞ!!余計離せるかぁぁぁ!!」
ストレンジラブ「彼女らと会話がしたい!貝合わs」
カズ「早くこのレズ博士を牢屋にぶち込めぇぇぇぇ!!」
バタン!(鉄の扉が閉じる。)
「・・・・・・え〜、大変お見苦しい所をお見せしてしまいました。
よかった、サニーちゃんがここにいなくて・・・」
神楽「・・・これからどうするネ?」
「え〜と、どうしましょう?」
新八「とにかく終わっておきましょうよ。
さん達が不在だと進むものも進みませんので。」
神楽「そういえば最近CM流してないアルな。」
新八「ああ、キャラ紹介とかで尺を
多めに使いたいってことでCMはカットしてるみたい。」
「それじゃあ伝えるコトも無いし終わりにします。
合言葉は・・・・・」
SAY PEASE
ストレンジラブ「じ、次回こそはあの子達とお近づきに・・・」
銀時・カズ・「ならんでいい!!」
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後書き(管理人出張)
カズ:今回くらいは真面目な話になるかと思ったが
やはりグダグダになったか・・・
狐狗狸:やはりも何も通常営業じゃないですか
しかし・・・・ストレンジラブさんの性癖がアレなら
事によると ウチの子ひょっとしてピンチ?
カズ:いや・・・あのお嬢ちゃんだと、どうなんだろう?
銀時:見た目はともかく貧乳で能面で無愛想だしな
神楽:しかも超絶ブラコンでバカで死亡フラグアル
新八:仮にもサイトの夢主に対してヒドイ言いようだな
てーかバカって所は人のこと言えないし神楽ちゃん
ストレンジラブ:まずは会ってからだな
どんなプレ・・・恋愛も出会いから始まる
カズ:今プレイって言いかけたろ!?なぁ!?
ストレンジラブ:いいや気のせいだ
私は胸は触り心地も重視しているハァハァ
狐狗狸:うわぁぁぁ!逃げて!超逃げてウチの子!!