ヘイヴン・トルーパーの襲撃を受けた俺達は
大江戸ホテルから脱出するためにさっちゃん、全蔵と
協力し敵を排除していった。
相変わらずメリル達のコンビネーションは
完璧と言わざるを得ない。
というよりまるで機械の流れ作業のようだ。
これもシステムのおかげなのか・・・・?
3階にたどり着き、派手な銃撃戦が始まった。
ほぼ同時にジョニーの様子もおかしくなる
・・・・・・・・まさか
「・・・トイレ・・・」
「トイレは壊れてんだ!そこでしろ!!」
「無理だよ!あ・・・・ああ・・・・」
また始まったか・・・・・・やれやれ
「エド・・・・エド・・・」
「祈れ!」
「誰にだよ!!神?・・・・紙・・・・・」
「ジョニー!下がった方がいいぞ!」
「あわわわわ・・・隊長!もう出ます!!」
「邪魔よ!!」
メリルが手でジョニーをのけた直後
その顔がさっと青ざめた・・・・・もしや・・・
「ク・・・・クリア・・・・」
「うえええええええ!?やっぱりかぁぁぁぁ!!」
流石にその時だけは、みんなの顔が強張った
「アキバ!!風下に行きなさい!!」
「お前・・・・・・」
「早く行けクソ坊主!!」
「わかってるよ・・・・・」
「兄ちゃん、俺も同じようなもんだ。気にすんな。」
いや痔と下痢じゃ全く違うと思うんだが・・・・・・
てゆうか話の始まりがこんな下ネタでいいのか?
ACT−8 八回目にてボス二人目だけどさ
今回の長編、結構要領重めじゃね?
見苦しい場面があったものの、なんとか敵を
退けつつ1階まで辿り着く。
メリルが手で指示を出していたが またジョニーが
余所見をし、ジョナサンに叩かれてやっと指示を見る
ジョニーにはシステム障害が起こってるのか・・・・?
それにしては統率力がなさすぎる・・・・・・
進んだ先で三人が周りを警戒し、安全であるサインを
出した直後 ジョナサンの肩に銃弾が被弾した。
強化兵がまだいたのか!?まずい!
プリスキンも危険を察知したのか銃を構える
が、そんな心配は無用だった
すぐさまメリル達が 打ち合わせでもしないと
出来ないコンビネーションで敵を倒したからだ。
それでもジョナサンは怒っているのか
倒れた兵士に向かってライフルを乱射していた。
確かあいつは、後ろをとられるのが嫌いだったな
・・・・・・ああなるんだ・・・気をつけよう。
メリルはまたチームを集め指示を出そうとしたが
今度もジョニーだけが遅く来た。
「アキバ!チーム一人の失態は全員の命取りになる。」
「・・・・・すみません・・・・」
厳しいようだが、彼女の言う通りだ・・・・・・
それで全滅した部隊がどれだけいたことか・・・・
「ジャック、ソリッドはターミナルを占拠しようと
企んでるわ。倒すならそれなりに戦力を削る必要がある。」
「BBを・・・・倒す・・・」
「そうね、この先に真選組が強化兵と戦ってるわ。
空を飛んでいる兵器もいたし・・・・
恐らくレイジング・レイブンね。」
飛行型のレイジング・レイブン・・・・・
「分かった、すぐにそこに向かう。」
「ええ・・・気をつけて。」
メリル達は周りを警戒しながらホテルを後にした。
「ったく、誰だか知らねぇけど面倒な事しやがってよ
・・・落ち着いてジャンプも読めやしねぇ」
「でも 私達に出来ることはないわね・・・・」
二人の呟きを横目で眺めてから
「では、そろそろ俺も行かせてもらおうか。」
そう言って、プリスキンもホテルを出ようとした。
「待ってくれプリスキン!本当にあんたは」
「言っただろ?勘違いではないかと。
仲間が待っている、急がせてもらう。」
仲間?他にもいるのか・・・・・・
「常に忠実を(センバー・ファイ)」
その一言を最後にプリスキンが去る。
あの台詞は海兵隊のものだ、それに・・・・
その前言っていた"危険を冒す者が勝利する"
・・・こっちはSASの言葉
どちらにしろSEALSの人間が口にするとは思えない
あいつ、本当にSEALSか?
「じゃあ俺達もズラかるとするか。借りは返せたし。」
「さん・・・・その、あまり無茶はしないで。」
「ああ、ありがとうさっちゃん。」
忍者二人組も足早に ホテルを去っていった。
・・・行くか、俺一人でBB3人の相手はできない。
手近な所から始めなければ・・・・・・
歩き出して数歩ほどの所でバイクの音が轟いた
「ジャック!」
「エヴァか!どうしてここに!?」
「説明は後!真選組が押されているわ!!
すぐにサイドカーに乗って!!」
「分かった!!」
俺はエヴァのバイクのサイドカーの乗り、真撰組が
戦闘をしているとされる鳥型天人の大使館に向かった。
「そこで止まれぇぇ!!」
PCMの車両が現れ、こちらに向けて機銃を
撃ってくるもすぐにパトリオットで敵を倒し
立ちはだかった検問もバイクは段差を使い飛び上がり
舞った空中から敵を倒した。
「もうすぐ・・・・もうすぐよ・・・・」
『見つけたぞ!!ジャック!!』
大使館のタワーが見えてきた瞬間、何かが
後ろから飛んで迫ってくる。
あれはレイジング・レイブン!?
『怒れ!!もっと怒れぇぇぇぇぇ!!』
叫びながら、奴はスライダーのミサイルを撃ってきた
エヴァはなんとか避けようとしたが 回避しきれず
爆風で俺達は吹き飛ばされた。
「うわあぁ!」
「ウグ!?」
俺は10mほど転がり、エヴァは壁に
背中から叩きつけられる。
「エ・・・エヴァ・・・大丈夫か・・!」
「ジャック・・・・・・ツッ!」
よく見ると彼女の左腹に、柱の尖った部分が
刺さっていた。
グロズニィグラードから逃げる時の事が
一瞬のうちにフラッシュバックする。
あの時と同じ傷・・・・・
「エヴァ!!大丈夫か!すぐに」
「大丈夫よ・・・・・ジャック・・・・
世話の焼ける男・・・・・・」
言いながらエヴァは、無理やり破片から
自分の体を抜いた。
「応急処置は出来るから・・・・私を置いて
早く行って・・・・」
「でもエヴァ!!」
「行きなさい!!何の為にあなたはここにいるの!
戦争を止める為じゃないの!!」
怒鳴りだしたエヴァに俺は少し気圧される。
「あなたみたいな情けない男に護られるような
女じゃない!!さあ!早く行け!!」
「・・・・・・分かった・・・・無理するな!!」
それだけを告げ、エヴァをその場に残し
俺は先を急いだ。
「そうよ・・・・それでこそ・・・・・
ママの息子・・・・・」
エヴァはそっとに聞こえないように呟いた。
大使館に着いた俺はすぐ真撰組の援護に入った。
「みんな伏せろ!!!」
そう叫んでパトリオットで強化兵と
PMCの兵士を 全て倒した。
真撰組のみんなは、現れた俺に驚きと安堵の
入り混じった表情を見せる
「!生きてたのか!」
「土方さん!よかったみんな無事か。」
「それがそうでもないんでさぁ、隊士の数人が
あの空飛ぶ化け物にやられちまいやした。」
「だが君がなぜここに?」
「近藤さん、みんなを避難させてくれないか?
俺はあのレイブンに用があるんだ。」
「待て!」
「止めるな!!」
しかし土方さんはタバコを咥え、淡々と言う。
「そう慌てんな、行くんなら俺達も行くぜ。」
「あのタワーの中ならいくら奴が空を飛ぼーが
隙を突けば問題ありやせんぜ。」
「それに、君一人で敵う相手じゃない。
俺達も出来る限り協力する!」
「旦那には真撰組護ってくれた借りもあります!
俺も手伝わせてください!」
三人と山崎君の言葉に、他の隊士達もコクリと
力強く首を縦に振る。
「・・・・・分かった、だが相手は空を飛んでいる。
空中にいる時は何も出来ないが・・・」
「心配ねーでさ、バズーカありゃ何とかなりやすぜ。」
言いながらどこからかバズーカを取り出す沖田君。
そうだった、真撰組にも火器があったんだったな。
「よし、タワーに上がろう。」
俺達は周りを警戒しながら 少しずつ
タワーを昇っていく・・・
階段がある広間に出た瞬間、またあの発作が起こった。
「!?どうした!?」
「大丈夫ですか旦那!!」
何とか手を前に出してから、俺はすぐに
ナオミの注射器を取り出し首に打った。
「大丈夫ですかい旦那?ここは俺達に任せて」
「い、いや・・・・あいつらを浄化出来るのは
俺しか出来ない・・・・それに俺は
ここで倒れるわけには・・・」
言葉が終わらない内に壁が爆発し
レイジング・レイブンが現れた。
「出やがったなカラス野郎!!」
「土方さん、あれは女子でさぁ。
野郎じゃなく メスブタですぜぃ」
「細かいこたぁ気にするな!」
『怒れ!ジャック!!もっと怒っていいんだ!!
怒りは怒りを生む!!』
「何わけのわかんねぇこと言ってんだコラァ!!」
土方さんが斬ろうと床を蹴って跳ぶが
即座に上昇され 刀は届かなかった。
『怒れ!!怒れぇぇぇぇぇ!!!』
レイブンは背中のスライダー部分のブースターを
こちらに向けて噴射してくる。
「アチチチチチ!!
ケツが火だるまになるぅぅぅぅ!!」
「落ち着いて下さいよ局長!!
んなこと言ってる場合じゃアツッ!!」
『怒ってみせろぉぉぉぉぉ!!!』
奴は炎を撒き散らしながら、外に飛び去ると
『さあ!!行くぞ!!!』
他のグライダーを呼び寄せ タワー周辺を包囲した。
「!俺達が奴をここにおびき寄せる!
お前は雑魚掃除を頼む!」
「分かった!みんな、死ぬなよ。」
「当たり前だ!
君も具合が悪くなったらすぐに下がるんだ。」
「ありがとう、近藤さん。それじゃ無事で。」
俺は真撰組のみんなを置いて上に上がった。
周りのグライダーを叩けば、レイブンの戦力を
落とすことが出来て近藤さん達が有利になる。
だがこのレイブンも・・・戦場でのトラウマで
怒りが治まらない者のハズ・・・・
一体どんな過去が明らかになるんだ・・・・・?
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後書き(退助様サイド)
退助「ついに&真撰組対レイブン戦が勃発です!」
土方「ていうか空飛んでる奴らに
どうやってやり合うんだよ俺達は?」
沖田「土方さん、だからこそタワー内におびき寄せて
斬るんでしょう油1リットル呑んで死ね土方。」
土方「なんでそこでお通語!?」
近藤「ホントに熱かったぞ!!
ガチでケツ火だるまになる所だったよ!!」
退助「あんたはどこ行ってもそれかよ・・・・」
ジョニー「俺ってホントこんなんばっかし・・・・」
メリル「ホントよ、何で私の隊に入ったわけ?」
ジョニー「あ、いや・・・・それは・・・・」
退助「そこまでにしときなさいよ。
ジョニーはジョニーなりに頑張ってるんだから。」