俺達は源外さんの戦車で敵の包囲網を突破していた


が・・・・・・もう少し安全に運転してくれぇぇぇ!
狙撃しにくくなるだろうが!!





「ジジイぃぃぃぃ!!
もうちょっとデリケートな運転できねーのか!?」



銀の字!交通ルール守って命守れなかったじゃ世話ねーや
それになぁ!機械の扱いは喧嘩と同じよ!!
なめられたらシメーだ!!


それは俺も分かるけど!一度経験済みだけどぉぉ!!」





そう言ってるうちに前方から機械家政婦が・・・・・





「「うおおぉぉぉぉ!山ほどきやがったぁぁぁ!!」」


「ガハハハハハハ!かかってきやがれぃ!
一網打尽にしてくれるわ!!」






源外さんは戦車の主砲を連射し、敵を蹴散らしていく。







しかし、そこに月光も数体現れた





源外さん!あのデカ物は俺に任せて突っ込め!!」


俺はバレットの狙いを定め、月光の頭脳を
次々と撃ち抜いて行く。





おうよテメェんとこはテメェで片付けな!!」


「銀ちゃん!後からも!!」





敵の追撃部隊か・・・厄介だな、こっちにも月光が。


前方のを片付けないと進めないし 援護は無理か







けれど源外さんは慌てずに神楽へ叫ぶ





「神楽ぁぁぁ!傘の柄を引けぇぇ!!」





言われた通り神楽が後ろへ向けていた傘の柄を引くと


傘の先端に玉のようなものが出て敵の方へ飛んでいき
月光ごと機械家政婦を吹き飛ばした。







「おおおおぉぉぉ!」


「す、スゴイなあ月光を一撃かよ・・・・」


「少々いじくらせてもらったぞ。豆鉄砲なんざ今頃古いわ。」


おいちょっと当てつけかぁぁ!?
俺使ってるの 豆鉄砲なんだけどぉぉぉ!!」


ジジイ!でかしたアル!!これがあれば・・・」





再び神楽が傘の柄を引くが、出たのは
先程のエネルギー弾ではなく黒い液体。





「源外さん・・・・・・・何これ?」


「一度撃つと充電がいるが醤油差しに早代わりだ。」


「「「だから何で醤油!!!」」」





こんなときに何してんだこのジジイぃぃぃ!!











第四話 洋楽歌うときゃノリで適当にごまかせ











そうこうしてる間に こちらに向かって
機械家政婦が2体飛んできた。







「銀の字!木刀の柄を押せぇぇぇ!!」





銀さんは間髪入れずに木刀を機械に向ける





「うおおおおおぉぉぉぉぉ!!」







しかし・・・・黒い液体が出てきた・・・・・


まさか・・・





「醤油が出る。」


「だから何で醤油だぁぁ!
これただの醤油出る棒だろうが!!」






家政婦しばきながら銀さんは真っ当な文句を言う。







前方の敵は減ったものの、後方から
再び月光が近づいてきた。


・・・っまずいな この距離じゃ狙撃が追いつかない





スティンガーを使うか逡巡していると







!そのミサイルにも手ぇ加えといた!!
早く撃ちな!!」



「いつの間にっ!?てか醤油だったら怒るぞ!」


「大丈夫だ!早く撃て!!」





その言葉を信じて、俺はスティンガーを
月光に向けて撃った。







命中したと同時に 黒い液体が爆発と共に
辺りに飛び散り、月光がその拍子にこける





「ソースが出る。」


「今度はソースかよ!調味料から離れろよ!
結局これただのソースミサイルだろうが!!」



「時間がなかったんだよ。
改造してやっただけでも有り難く思え。」


「「有り難くねーよ!
ワンパク坊主のいたずら並のレベルだよこれ!!」」








ゴタゴタ言ってる間に、戦車は水路へ侵入を果たしていた。









・・・ターミナルのエネルギーパイプを伝って行けば
中心部にたどり着くことができる。考えたな







「機械がうようよしてる所よりこっちの方が安全だろ。
流石にここは警備が手薄らし・・・」





って上から降ってきたバカでかい機械家政婦は何!?





「おじいちゃーん!何処が近道!?何あのデカブツ!?」


『あれは高い建造物の洗浄能力に特化された参丸七號、
鎌倉の大仏の首を折り リコールされた破壊神です。』





その破壊神がモップ拭きをしながら突っ込んでくる。





じじいぃぃぃ!何とかしろぉぉぉぉ!!」


「パトリオットが効いてるように見えない!
頼むから何とかしてくれ!!」


「タマぁぁぁぁぁ!!!」


『了解、ディスク収納します。』







タマがCDみたいなのを口に入れる・・・何で口?


間を置かずに彼女から音楽が鳴り出した。





これは・・・・・アメリカで有名な・・・・
って名前を出したらいかん!







だがよく聴けば、似てるだけで違っている。







ロッ○ーっぽい。」


ロ○キーっぽい音楽が流れてる。」


「でも似てるけど違うアル。」


「色々と事情があるんだろ つかなんで○ッキー?」


「聞いてるだけでやる気が出るだろ?」


「「ただのCDプレーヤーじゃねえかぁぁ!!」」


『フェニスもんじゃ〜、フェニスもんじゃ〜。』


しかもお前が歌うんかいぃぃぃ!何だよフェニスって!!
腹立つだけで全然戦意高揚しないだけど!!」





言い合いに気を取られてる所で、破壊神家政婦が
モップの柄でパイプを突いて壊した。







「ぎゃああああああ!!」







かろうじて向こう側のパイプが繋がっている





源外さんはアクセルを全開にして駆け上がった







落ちるぅぅぅぅ!気張れぃぃ!!」







だが 繋がっていたパイプが切れて落ちる。







「チッ、ポチィィィィィ!!」





ポチ・・・じゃない定春はタマをくわえ


背中に乗った神楽と、尻尾に掴まった
銀さんと共に 戦車を踏み台に跳び上がる







「銀の字!機械共を救ってやってくれ。
奴ら・・・泣いてやがる。







源外さんは呟き、大砲を撃って前方のパイプを壊す





定春が傾いたそれに滑り込むように入っていった







「すまねえな、。俺につき合わせちまって。」


「構わないさ・・・銀さん!
こっちは何とかするからそのまま進んでくれ!!」


「じいさん!!!!」







だんだん銀さん達の姿が遠くなっていった・・・









「しかしこのままじゃ床に叩きつけられるぞ。
その辺は大丈夫なのか?」


「あん?江戸一番の機械技師なめんじゃねぇ!」





源外さんがレバーを引くと戦車の下から
ジェット音が聞こえ、落下が止まった。


・・・ブースターか、さすがは優秀な機械技師







底へ無事に着地し 源外さんはある場所を指す。







!あそこに見える壁を壊してくれんか?
弾がなくなっちまってよ。」


「そりゃあれだけ撃ってりゃな・・・分かった。」





スティンガーで示された壁を破壊すると
次々と、源外さんの機械が出てきた。


あらかじめ用意してあったのか しかも家政婦の格好して・・・・





「つーかなんで家政婦?」


「こんなこともあろうかとってやつだ。」


「へえ、用意周到だな・・・でもあの衣装は
どうやって用意し」





俺の疑問を遮り、さっきの機械家政婦の
首と胴体が落ちてきた。







何だ!?さっきのやつが・・・」







続いて神楽を乗せた定春が受身を取って着地する。







!じいさん!無事だったアルか!!」


「神楽!?それに定春も・・・」


「おめえら、まさかこの機械を倒しちまったのか?」


当然アル!さあ、早く新八を助けに行くネ!!」


「待て待て、お前さんもこれに着替えるといい。」





源外さんはどこからとも無く家政婦の衣装
出して神楽へと手渡した。





「だからどっから用意したんだよそれぇぇぇ!!」











何はともあれ五丸弐號・・・いや林博士のいる場所に先に到着し







奴等が銀さんに気を取られてる間に
家政婦の首を切って行動不能にした後





密かに源外さんの機械と摩り替えた。







新八君の姿が見当たらないのが相変わらず
不安だが・・・これで完璧だ。









戦場へと近づくと、銀さんは博士の腕らしき
触手で壁に縫い付けられていた







「娘に人を殺めさせるたぁね・・・何でも思い通りになる娘
結局アンタが欲しかったのはそいつかい。」







殺めた?まさか新八君が・・・タマに!?







「自分を一人ぼっちにしない娘、ずっと一緒にいてくれる娘


テメーが欲しいもんは娘なんかじゃねえ。
テメーの思い通りになる ただのメイドだ。







俺は足音を殺して博士へ歩み寄り、パトリオットを向ける。







「そんなに思い通りになる女が欲しいならくれてやる。
ただし・・・男混じりでちとゴツイがな・・・





博士が驚いて振り向いた所で





「ご主人様〜!」





神楽は 嫌味混じりでそう言って笑った。







「博士・・・あんたは道を外し過ぎた。
あげくに娘を死なせ、機械という殻に閉じ込めた。
・・・その代償は大きいぞ。

「お前に何が分かる・・・愛する娘を
蘇らせようとして 何が悪いのだ!」



「命は一つしかない。だからこそ失った命は
心に留めておくことが最良の選択・・・


だがお前が選んだ選択は娘を再び苦しませる
最悪の選択を選んでしまったんだ!それを分かれ!!」


「男の機械を見せてやれ!撃てぇぇぇぇぇ!!」







戦車による単独移動をしていた源外さんの叫びを
合図に、周りの機械が一斉砲撃を仕掛け


タマが博士を取り押さえたその隙に
俺はバレットを至近距離で放った。







頭が吹き飛んたが 博士は停止しなかった。





「無駄だ・・・私の頭脳は頭にはない。
それで粉々に吹き飛ばしても私はまた再生する。





機械が再生だと!?何処かの細胞じゃあるまいし!







更に都合の悪い事に 月光が何体か入ってくる。







どうやら源外さんが助けていたらしい新八君が
銀さんを両手で支えている。





奴等はあの戦車を狙ってる・・・そうはさせるか!


俺はバレットを連射し、月光達を撃ち落していく。









床の上へと着地した銀さんが博士の頭を木刀で貫き





エネルギーが溜まった機械へと押しつける。







「無駄だと言ったはずだ、マイクロチップを
破壊しない限り何度もよみがえ・・・」


「江戸中のエネルギーが収束した この光の束に
ブチこまれちゃ、てめーのせこい魂も塵芥だろ。」






マイクロチップごとその体を消滅させれば・・・


その手があったか!





「冥土でメイドと乳こねくりあってろ、
このエロジジイィィィィィィィィ!!!」









――――――――――――――――――――――――
後書き(退助様サイド)


退助「さあ色々はしょり過ぎましたが
いよいよ芙蓉篇もクライマックスです。」


新八「僕の出番ないんですけど・・・・」


退助「そこはご心配なく、ちゃんと次回は出れるって。」


神楽「何で私の着替えシーン入れなかったアル!」


退助「ポリゴンマニアが騒ぐからやめろその言い方!」


タマ『ポリゴンではなくロリコンです』


新八「どうでもいいよ!
つーかタマさん何処から仕入れたのその情報!!」



退助「さてさて、次は色々とメタルギアキャラが
入り乱れ そしてあの人が登場します。」


新八「あの人って誰です?」


退助「放送の都合上 出れなかった人です。」


銀時「まさかあいつか?」


退助「まあそこは次回のお楽しみってことで。」