は山岳地帯を抜け、要塞の脱出路に着いていた。









「・・・・・・・やっぱりおかしい。」







山岳地帯に付いたというのに、全く敵がいなかった。





先程までの警備の薄さといい・・・ホントにどうなってる?







「絶対何かあるな。大掛かりな罠でもあるのか
それともママの策略か・・・」







少し考えてはみたものの、


特に考えられそうな可能性を見出せなかったので
気にせず先に進むことにした。





仲間の内の何人かが要塞まで来ているかもしれない







そう思い 俺は内部の地下壕へ進み、


下へ下へと下りながら通路を駆け





壁によって通路状に仕切られた塹壕を
通り抜け―ようとする最中







行く手の曲がり角から炎が襲ってきた







「何だ!?」





身を低くするが 炎は上の方へ花火のように
派手に炎熱を撒き散らしていた


熱に焙られ、天井にいたこうもりが落ちてくる。







「まさか・・・・・・これもコブラ部隊の仕業・・・・・」


「そうだ!」







目の前に、炎を撒き散らしながら宇宙服を着た男が現れる。







「私は、ザ・フューリー、怒りの炎で
貴様を焼き殺してやろう!」








やはりコブラ部隊か・・・・・・見たところ、
着ているのは宇宙服を改良した耐火服という所か。





男は他の三人同様、勝手に己の素性を語り始める。







「私は宇宙からの帰還者。
その時、宇宙で灼熱の世界を見た。


そこで見出したものはなんだと思う?







宇宙・・・?





確か、アメリカが非公式に人間を宇宙に
上げたことがあると 聞いた覚えがあった。







「灼熱・・・・・・まさか 太陽のことか?」





ほとんど独り言に近い呟きに答えたのは
奴の手元に握られた火炎放射器







「怒りだ!!」


「怒り?」


「生きる事への憤怒だ!!」





背中のジェットを使い、フューリーは空中へと飛び





「お前にもあの灼熱のブラックアウトを感じさせてやろう!!」





飛行状態のまま、火炎を散布しながら突進してきた。







俺は横にそれた通路の壁を使い、やり過ごす。





「なんて無茶な攻撃だ・・・・・・だが、隙を突けば!!」







炎の中で立ち尽くす宇宙服に向けてライフルを放つが
効いている様子はない。







無駄だ!この耐火服に銃弾は効かん!!」


「なるほど、耐火服で敵の銃弾を無効化し
手にした火炎放射器で相手を焼き殺す。


どれだけ素早く移動できても、そのジェットを使えば
/b>追いつくことが出来るってわけか・・・よく出来てる」


「ほう・・・短時間でそこまで看破したのは
褒めてやろう。だが分かっていても対処できまい!!」


「やってみるか?」


「後悔するなよ!!」





再び飛び来るフューリーの火の雨を、紙一重で回避する。







どうした!?逃げてるだけか?」







壁を通した奴の声を聞きながら、俺は対策を練る。









普通に攻撃してもあの耐火服は敗れない。


だからといって近づいて攻撃できる相手じゃない。





となると・・・・・・・







俺は奴の炎を掻い潜りながら、手近な壁に
仕掛けを施し 縦横無尽に通路を駆け


フューリーを、壁の近くまでおびき寄せる。











第八話 ロケット花火の噴射力はシャレになんない











「ようやく戦う気になったか・・・それとも
もう怖気づいて降参か?ママはさぞ悲しむだろうな」


そうかな?俺が何をしてるか気付かなかった
アンタが悲しまれるんじゃないか?」


「何?」





奴が俺に気を取られているその一瞬に
起爆装置を作動させ


至近距離の爆発が、フューリーを襲う。





爆風でフューリーは吹き飛ばされ その耐火服が裂ける







何だと!?一体どこから・・・!?」


「さっき壁にTNTを仕掛けておいたのさ。いくらその服でも
至近距離の爆風には耐えられないだろうからな。」


「やはり・・・・・ママの目に狂いはなかったか・・・・
だが!!ここで死ぬわけにはいかん!!!







言ってフューリーはその場で立ち尽くしたまま
火炎放射器を構えなおす。







「3!・・・・2!・・・・1!・・・・・」









カウントダウン・・・!?







嫌な予感が背を駆け、俺は近くの壁に身を隠した。





その次の瞬間


「イグニッション・ファイヤー!!!!」





先程までいた通路一体に、猛火の嵐が吹き荒れた。







なんて炎だ・・・もし退避していなかったら
確実に焼け死んでいた所だ。









「これで生き残った者はいない!!
さて、消し炭を確認するか・・・・・・」







自信満々に言い放ち、フューリーは
俺の立っていた地点に歩を進めた。





そこで、ようやく何も無いことに気が付く。







「何だと!?いない!?何処に行った!?





慌てて辺りを見回すフューリーの背後へ回り


背中にある燃料タンクを撃ちぬいた。





タンクから漏れた燃料が周囲に残る炎に引火し
凄まじい大爆発を起こす。







「ぐわああぁぁぁぁぁ!!!!」


「花火とかの火の気は人に向けたら、自分にも
返ってくるって覚えておけ!」









爆発が収まっても フューリーはまだ立っていた。







・・・だが、もう戦う力は残ってはいないだろう。





ビッグ・ママ、コブラ部隊も・・・・これで終わりです。
私も・・・・ザ・ソローの元へ逝きます・・・・・・・


あなただけは・・・・・生き延びてください・・・・・・」







ザ・ソロー?聞いた事の無い名前だが、
コブラ部隊にまだそんな奴が?







しかし その元へ逝くということは





本人はもうこの世には、いないのだろう。









急に周囲の炎が噴き上がり、フューリーを
中心に集まっていく。







「憤怒の炎!!!
地獄の灼熱が私を浄化してくれる!!!!!」






炎は徐々に激しさを増しながら吸い込まれ


やがて、炎を全て吸い込みきったフューリーが呟く。







「見えた・・・・・・・管制塔聞こえるか!!





ジェットを吹かし、宙を睨んで奴は高く飛び上がる。





「還って来た・・・・・
大地だああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!





叫びと共に上昇を続け、フューリーの身体は
遥か上の天井へと衝突した。







その衝撃で 脱出路が崩壊を始める。







うおっ!無茶苦茶しやがる・・・!」







落下してきたガレキを避け 上を見上げると





通路上の塹壕を這うように二つの炎が入り乱れている。









まるで生きているようなその炎の一つが
顔のような形をかたどり、俺へと向かってきた!







「うわ!!」


間一髪で床を転がり 炎を避ける。





顔の炎は俺を過ぎて少し向こうの壁にぶつかって消える。









「くっ・・・・また、最後の悪あがきか・・・・・」







まだ残っているもう一つの炎も、こちらへ襲いかかってくる。


俺は炎から逃げるように 出口に飛び込む。





フューリーーーーー!!!!!!





爆発と共に崩壊は悪化し、元来た道は完全に塞がれた。









退路は無くなったが・・・ここまで来た以上は
戻るつもりはない。







「最後の最後まで化け物だったな・・・・コブラ部隊・・・・・」







俺は先を進み、ついに要塞内に侵入を果たす。











侵入してから少し進むと 見慣れた後姿があった。







あれは・・・桂さん!?





「あのーすいません。迷ってしまったんですが
こちらに銀時君、来てませんか?」


何だ?貴様あいつらの仲間か?」


「いや何のことか分からないんですけど
とりあえず銀時君お願いします。いるんでしょここに」


「そっちの方がワケ分からんわ・・・・
まあいい、一緒に来い お仲間がお待ちだ。」





ナニわけのわかんねぇことしてんだぁぁぁ!


アンタの目の前にいるのは敵なんだってば!
その場から逃げるなり戦うなりしろぉぉぉ!!







のん気に押し問答を続ける桂さんの背後に
駆け寄ろうとした その瞬間







「ぐは!?」


銃を構えた敵を背後から昏倒させ





「おいヅラ、いい加減にしろよ
こんなとこまで来て何やってんのお前。」





そこに ため息混じりに銀時が現れた。





「ヅラじゃない桂だ・・・何だ、
やはりいたではないか銀時。探したぞ。」


探したぞじゃねーだろ!!!
おまっ何人ん家に入る感じで入ろうとしてんの!?」


「いや、こうした方が油断するだろう。」


するわけねぇだろうがぁぁ!
100パー警戒されてたろ!!アホかお前ぇ!!」


「アホじゃない 桂だ」







ああもう 二人揃ったら揃ったで騒ぎ出すし・・・







「おいおい・・・・あんまり騒ぐなよ。」





言いつつ近寄れば、ようやく二人は俺に気が付いたらしく
こちらに視線を向けていた。





「おー生きてやがったか 遅かったじゃねぇか」


「遅かったじゃねぇだろ てゆうかアンタら
俺より早く潜入してたのに何でこんなとこに」


「いや、俺はこの複雑な地形に慣れるのに手間取ってな
面倒なので門を開けてもらおうかと頼んでいた所だ。」


それ迷ってたってことか桂さん!?つかここ敵地!!
そう簡単に開くわけねーだろ!!!


・・・まあいい、で銀さんはどうやって?」


「俺か?俺はタクシーがえらくとろくてよぉ」


「タクシーがこんな場所にあるわけ・・・」





言いかけ、脳裏に彼の着地地点と 先程の会話で
導き出される可能性が過ぎった。





「まさか・・・敵陣営のヘリ乗っ取ってきたってことなのか!?」


「あー・・・まぁ、そうだけど?」





鼻をほじりながら さらりとスゴイ事実を
肯定されてしまい、俺は二の句が告げなかった。







あんな絶望的な所にいたのに、やっぱりこの人は
色々な意味で人間の常識を超えている・・・いや、元々か。









とにかく 俺達は要塞の内部を進むことにした。







進んで程なく、周囲に転がる兵士達や
壁やドラム缶などの派手な破壊痕が目に付きだす。





「・・・この基地の有様を見ると、誰かが
たどり着いたことは間違い無さそうだな。


まさかとは思うが、神楽ちゃんがこれを?」


「いや、あいつ以外いねぇって。







・・・そうか、このせいで警戒が薄かった


いや、薄くならざるを得なかったのか







「二人とも、早いとこリーダー達を探すぞ。
きっとどこかにいるはずだ。」









俺達三人は 崖を側に、ひたすら歩き続け







死角になった部位から何者かの気配を感じた。









「・・・そこにいるのは分かっている、出て来い」







気配が 死角から進み出て、形をとって現れると





「やっと来たか、兄弟。」







そこには見覚えのある男・・・いや、嫌悪しか
生まない男が立っていた。





「貴様・・・・・・リキッド!生きてやがったか!!」


「随分な言い草だな、兄弟。」


「何度も言わすな!
貴様に兄弟呼ばわりされる覚えはない!!!」


「ギャーギャーうるせぇよ、つか誰コイツ?
お前の知り合いか?」





俺は 思わず語気を荒げて否定する。





知り合いなものかこんな男!
こうして会うことも無いと思っていたのに、忌々しい」


「そうつれないことを言うな。
お前達の仲間に会わせてやろうというのに・・・・」


仲間?
テメェ、他の奴らがどこにいるか知ってんのか?」





銀時が尋ねると、リキッドは不敵な笑みを湛えたまま





「お前達の貧弱な仲間なら・・・俺の手で捕らえて
全員、牢獄にぶち込んでやった。







衝撃の一言を 口にした。







何!?リーダー達を倒したというのか!?」


「メガネのガキは手ごたえが無かったが、
女どもは中々手ごわかったぞ・・・


特にあの中国風のガキには手こずらされたから
少々大人気ないマネをしてしまったなぁ」







リキッドのにやけたツラに銀時が斬りかかる





しかし、奴は片手で木刀を受け止め
余裕を崩さぬまま 銀時の顔を眺めている。







「テッメェェ・・・新八や神楽に、何しやがった!


「何もしてはいないさ、少し大人しくさせただけだ。
まあ 死ぬほどのケガは負っておらんさ」


「リキッドォォォ!!」





もう我慢の限界だ!


怒りに任せて、俺もリキッドを殴ろうと拳を振り上げる





が、リキッドは掴んだ木刀から手を離して
CQCを繰り出し 銀時を投げ飛ばす


そして間髪入れずに身を捻って俺の拳をかわすと





「ふん!!」





カウンターでみぞおちに強烈な一発を喰らわせた。







「ア・・・・・ガ!!??





まともに喰らい、意識の大半が持っていかれる。







!!」







銀時の声が どこか遠くに聞こえる。





奴は、床に倒れている俺を見下ろして
笑いながら こう言った。







江戸暮らしで腕がなまったか?兄弟。」


「リ・・・・・キッド・・・・・・・」


「無様だな・・・その程度なら私と戦うに値しない。」







奴の声を最後に 俺の意識はふつりと途切れた。















気を失ったの腕を掴み 崖から落とそうと
するリキッドに、銀時が叫ぶ。







「そいつから その薄汚ねぇ手を離しやがれぇぇ!」





身を起こし、再び斬り付けようと飛びかかるが







「私に刀など効かん、まして木刀ならなおさらだ。」





相手はを掴んだそのままで身体を裁き、


横手に回り込まれ、勢いの乗った蹴りを繰り出され







咄嗟に木刀で防ぐものの 身体ごと吹き飛ばされる。





「銀時!!」


「くそ!!」


フハハハハハハ!!さらばだ、兄弟!!」







笑いながら リキッドは崖からを投げ飛ばした。











彼の身体は、下の濁流へと飲み込まれ 見えなくなる。









ー!!!」







二人の叫びが 空しくその場に木霊する。







「ほう、江戸ではそう呼ばれていたか。
・・・・つまらん名前だ」


「貴様!!そこに直れ!!!」





眼帯で塞がれていない片目に殺気を宿し、
桂が刀を抜き放つが







「馬鹿め、直るのはお前たちの方だ。」





リキッドの合図と共に 周囲から兵士達が現れ


銀時と桂は彼らに囲まれてしまった。







さすがに至近距離で四方に銃を突きつけらての抵抗は
分が悪いと思ったのか 二人は大人しく手を上げる。







兵士達の群れを割って、オセロットが姿を現す。





「うん?ジャックがいないじゃないか。」


「オセロット、ジャックなら今は濁流の中だ。
おそらく生きてはいないだろう。」


何ですって!?奴を濁流に・・・!?」


「どうした?
まさか奴と決着をつけたかったとでも言うのか?」





オセロットは少し俯き、ややあってこう答える。





「いえ、そうではありません・・・・」


「ならいい。」







リキッドとオセロットの会話を他所に





桂が 小声で銀時へ呼びかける。









「銀時、ここは一度リーダー達と合流しよう。
脱出はそこからでも遅くは無い。」


「・・・ヅラ、何か策があんのか?」


「ヅラじゃない桂だ 何、まかせておけ
常に備えておけば臆することはないからな」


「そこ!!何を話している!!」


「いやー、別に?なんにも?」







リキッドは視線で兵の動向を押さえ







「言わせておけ。どうせここから逃げられないからな。」


「隊長・・・・了解です。」







再び銀時と桂を見やってから 興味をなくしたように
奥の方に引っ込み、そこで佇んでいた。









入れ替わるようにオセロットが兵達を割って
銀時と桂の側に近寄る。





「お前たちがジャックの仲間か、いい目をしているな。
冥土の土産に教えといてやろう 俺の名はオセロット」


「んだテメェは、パチスロみたいな名前しやがって。
革変リーチとか信頼度低そうなツラだなー」


「銀時、違う上に失礼ではないか。
果物の名前だろ 確か南国辺りの黄色いアレ


「どっちも違ぇぇぇ!!何だパチスロって 余計なお世話だ!
そっちも黄色いアレって漠然としすぎだろ!!」






真顔で繰り出される二人のボケに耐性の無い
オセロットは キャラ崩壊気味にツッコんだ。





「っと、俺としたことが ペースを狂わされるとは」







眉をしかめて二人を見やっていたが


やがて、何かを思いついたかのように銀時に視線を固定し





「・・・・・そうだ、貴様の運を試してやろう。」


言うや否やSAAを3丁取り出し、弾を1つ装填する。







「何する気だ?」


「言っただろ?運試しと・・・ルールは簡単だ、


ここに3丁銃があり、これのどれかに一つ弾が入ってる。


そちらに向けて6回引き金を引き
弾が出なければお前の勝ちだ。」


「勝ったら、何か褒美は無いのか?」





桂の言葉に オセロットは考え込むような素振りを見せ





「そうだな・・・考えておいてやるよ」







そう言い終えて、ジャグリングしながら
SAAの引き金を引いていった。





1回、2回、3回、4回、5回・・・・・







「まだ運がいいようだな さあ、運命の六回目はどうだ?」





ニヤリと笑い、6回目を撃とうとした瞬間







横から伸びた手がSAAを奪い、銃口を上に向けて引いた。









銃声が響き渡る中 その場の全員が手の主に注目する。







「戦場で運を当てにするな。」


「貴様は・・・」


「ビッグ・ママ・・・・・」







現れたビッグ・ママは SAAをオセロットへと返す。





それを受け取り、オセロットは一歩後ろへと下がる。









「よぉ、の母ちゃんじゃねぇか。」





普段通りの軽い声を出す銀時に、チラリと視線を向け





「貴様らは・・・あの時の侍か。
ジャック、いや はどうした」


お前の息子か?そこにいる男が投げ飛ばして
崖から落としたぞ。」





奥に佇むリキッドと、崖の方を指差して
淡々と告げながら 銀時は続ける。





「もしかしたら、死んじまったかもしれねぇな」


銀時貴様!不吉な事を言うんじゃない!
親御さんだって心配するだろうが!!」







桂が銀時をきつく諌めるも、









彼女の反応は その予想とはかけ離れていた。







ジャックが?・・・・そう。」





それは まるで作り物の人形のような受け答え。







「・・・何だその反応は、
なんとも思わぬと言うのか貴様は!!







その冷淡で無機質な返答が気に食わず
叱責する桂だが、彼女の表情は変わらない。







「ここで死ぬような男なら、所詮その程度ということだ
私には・・・関係は無い」


「寝言ほざいてんじゃねえぞ」







冷めていながら、どこか怒りを含んだ声が
ママの言葉を遮る。





鋭く睨む彼女の視線に気圧される事無く


銀時が 怖いくらいの気迫を込めて睨み返す。







「生憎事情を知ってるワケじゃねぇけど、それでも
アンタにとっちゃ アイツは息子だろ?


息子が死んだかもしれねぇって時に済ました顔しやがって
それで母親名乗ってんじゃねぇぞ!







ビッグ・ママの表情が歪んだのは ほんの一瞬







次の瞬間には、


彼女は 銀時のみぞおちに当身を食らわせていた。





「少し黙っていろ。」


「ぐ…テ、メェ…」







銀時はガクリとヒザを折り、その場に崩れ落ちる。







「銀時!」


「・・・こいつらを収容所へ連れて行け。
用が済んだら 殺せ。」









気を失った銀時と、桂は ママの命令によって
収容所へと連れて行かれた。











濁流に飲み込まれた の運命は・・・・








――――――――――――――――――――――――
後書き(退助様サイド)


???「さて、いよいよ物語も大詰め入ってきてま」


銀時「なにが『大詰め』だ!!!
死亡フラグ立ってんじゃねーか!!」


土方「つーか色々捏造詰めすぎだろがコラァ
切腹しろ切腹!


沖田「落ち着いてくだせぇ二人とも どうです
ここは土方さんがここの管理人と切腹するってことで」


土方「何で俺だァァ ざけんな総悟テメェ!」


新八「ケンカしてる場合かぁぁ!
まさかさん この後ここの管理人の夢主さん
みたくなるんじゃないでしょうね!?」


???「まさか、あの人みたいにしょっちゅう
三途の川渡ったりしませんって。」


九兵衛「一度は渡るかもしれぬ、と言うことか?」


???「いやあの・・・それ以上の返答は
ネタバレになるんで他の質問に変えてもらっていっすか?」


神楽「チッ、しょーがねーな
ところであのリキッドって男何者アルか?」


???「・・・彼の生い立ちは話の中で
出てくるんで伏せるけど


リキッドはがシャドーモセス島の任務で
REXに乗り込んだ男でね。


コクピットごとロケットランチャーで破壊したはずが
どういう経緯か、生きてたんです そして」


桂「それよりは生きておろうな?
濁流に飲まれたが 無事なんだろうな?」


???「もちろん、だってもしあそこで死んだら
あんたらママの一声で銃殺されてる所だもん。」


近藤「ええええぇぇ!いやだー!!
お妙さんと一発もせずに死ぬなんてぇぇぇ!!」


「今ここで一発死なせてやらぁぁゴリラぁぁ!!」


近藤「ぎぃやぁぁぁぁぁ・・・!!」


???「うわぁ、まさかの二度目ゴリラユッケ
次の出番まで生きてられるかな 近藤さん・・・・・・」