江戸が天人と戦争している最中、俺はある作戦に参加していた。
「くそ!なんとしてもこいつを止める!!」
俺は核搭載戦車、メタルギアのロケット発射を
喰いとめるべく発射エリアにいた。
そこにはもうロケットが発射態勢にあり、
停止操作は既に出来ない状態だった。
しかし、ここで食い止めなければ俺の祖国「アメリカ」が
核攻撃を受け、壊滅的被害がでてしまう。
更に攻撃を受けた政府がそれに便乗し、
核ミサイルを発射するだろう。
そうなれば核戦争は免れれない。
だから、危機を2度阻止した俺に白羽の矢がたったのだ。
「ジャック!!聞こえるか!後60秒もない!!
なんとしても止めてくれ!!」
無線から聞こえてきたのは、
俺の上官「キャンベル大佐」の声だ。
上官と言ってもその境はなく、敬語なしで話せる仲だった。
「ジャック!ここで見てるしかないけど頑張って!!」
次に聞こえてきたのは、俺の恋人でもあり
本作戦の無線兵でもある「ローズ」。
しかし、最初に恋焦がれたのはローズではなく前作戦で
敵基地のスパイ活動をしていた「エヴァ」と言う女性と
・・・・・今はそんなことを考えてる場合ではない。
「ああ、ディナーのメニューでも考えておいてくれ!
・・・・しかし、どうすれば・・・・・」
「ジャック!聞こえるか!」
立て続けに無線で聞こえてきたのは、前作戦で救出した
ロケット開発の権威「ソコロフ」である。
前の作戦で破壊した核搭載戦車「シャゴホット」を
開発したのも彼の功績だ。
今は妻と娘と暮らせているみたいで、助けれて
本当によかったと思っている。
・・・と、感傷に浸っている時じゃないな
「そこの士官が持っていたデイビークロケットが
あるはずだ!それを使って破壊するんだ!」
「デイビークロケット!?
あんたの設計局を破壊したあれか!
しかし今ここで撃ったらここの奴等も巻き添えになるぞ!」
この基地には 敵ではあるが兵士が何人か取り残されていた。
そして、俺を奴らから助けてくれたエルザの遺体も・・・・・・
「それは信管が抜いてあるはずだ!
それを大気圏の摩擦で爆発させればここに被害もない!」
「信管が抜いてある!?そんな馬鹿な!どうやって・・・・」
「私があらかじめ抜くように命令しておいたのだ!」
「何!・・・・フ、やってくれるな!ソコロフ!」
「私も祖国を撃たれるのは黙っておられんのでな、
最後の手段になると思い そうさせた!
さあ、早くそれを!!」
近くにあったデイビークロケットを持ち、ロケット先端を狙った
「当たれぇぇぇ!!!」
ものすごい轟音と共にロケットが発射され、
俺は噴射の衝撃で吹き飛ばされて・・・・・
メタルギアはどうなったのかは目が覚めるまで知らなかった。
第一話 占いとかを本気にしすぎたら負け
気がつくと 俺はCIAの集中治療室にいた。
目に飛び込んできたのはローズの顔
「ジャック!よかった!生きててくれて!」
ローズは涙を流して俺に抱きついてきた。
「ローズ?俺なんでこんなとこに・・・っていて!!
ローズきつく抱きすぎ!!いたたたた!!」
「ジャック!メタルギアは・・・・おっと。」
「どうした?ソコロフ?」
「我々はお邪魔みたいですな。」
「うん?・・・おうおう、2人とも若いなあ。」
そこに飛んで来たのはソコロフと大佐だった
「ロ、ローズ!大佐たち来たからちょっと・・・・・・」
「あ、あらごめんなさい!つい・・・・」
ローズの顔がすごく赤くなってる。
さながらデルモンテの赤いあれみたいに・・・・
「ジャック、朗報だ。メタルギアは大気圏で
デイビークロケットの爆発で空中分解し、大気圏内で蒸発した。
核ミサイル発射装置も作動せず海中に沈んだ。
作戦成功だ。」
そう大佐が言ったが・・・俺はあまり嬉しくなかった。
犠牲が大きすぎたからだ。
―敵兵から助けてくれたエルザ。
エルザは多重人格でウルスラと言う感情があり俺と敵対した。
試作メタルギアに乗って戦ったのもウルスラである。
破壊したときには殺してしまったとばかり思っていたが
ロケット発射センターで再会し、
今回の首謀者「ジーン」に殺された。
「あなたは、大切にしていた人に仲間をさらわれ敵対する。
でも憎しみを持って戦っては駄目。」と言い残し
彼女は、死んでいった。
最後に言ったその言葉が、俺の中で引っかかる。
「・・・・ジャック?聞いているのか?ジャック!」
「あ!ああ、・・・すまない・・・・」
「もしかして・・・あなたを助けてくれた
エルザさんのこと考えてた?」
ローズが心配そうに尋ねる
「ああ、最後にいったあの言葉、どうにも引っかかるんだ。」
「え?」
「ジャック、あまりあの能力をアテにしない方がいい。
君を裏切る者がどこにいる。」
大佐の言う通りだ。
今まで共に戦ってきた人たちは俺にとって大切な存在だ。
しかし、目の前から消えた俺の師匠は・・・・
今どうしてるか分からない。
「そうよジャック。
でも世界全員があなたを裏切っても私だけは・・・・」
「お、おいおい、何言い出すんだよ・・・・・・・」
「のろけもそこまでだ。
君にはしばらく休暇兼新しい任務が下された。」
突然 大佐がわけの分からないことを言い出した。
「え?大佐、それはどういうことです?
休暇であり任務?」
「大佐、ついにボケた?」
俺は冗談半分に言った。
「わしはまだ若いわ!!今から説明する。」
冗談なのに・・・・・・まあ気にするんだろうね
結構いい年してるから
「江戸であった天人の戦争が終結したと先ほど連絡があった。
そこで今後アメリカに脅威が来ないか
調査するのが君の任務だ。」
「天人の戦争が!?何で!?」
「どうやら幕府が降伏したらしいが、詳細は分からん。
それでいつここに来ても不思議ではない。
そこでその兆しがないか調査し、出来れば阻止してくれ。」
「でも大佐、休暇の方の説明がまだです。」
とローズが言った。
確かにそれではすぐ任務に就けと言っているようなものだ。
それならまどろっこしい言い方をしなくても・・・
「そうだ。
君とローズ君で江戸に拠点をおいて生活してもらう。」
「え?それって・・・・・
ジャックと江戸で暮らせってことですか?」
「そうだ。いい休暇ではないか?
任務に疲れて帰ってきたらローズ君が熱い料理を
作って待っているのだから。」
よく分からないが・・・・・
つまり江戸に移り住めということらしい
ローズと二人で、か お節介だな大佐も
「ジャック!頑張りましょう!」
「あ、ああ・・・・いまいちピンとこないけど・・・・・」
「そこでだ、君たちが江戸で暮らす上で
コードネームを変更しようと思う。」
それもそうか。江戸でジャックやローズでは
すぐに他国人とバレて警戒されるだろう
「ジャックは・・・・・ 、
ローズ君は・・・・・
・・・どうだ?いいコードネームだろ?」
「 !?美人の象徴じゃない!!」
「俺のは何だかパッとしないんだが・・・・・・」
「君のは天人と地球人との平和を説いて
暗殺された者の苗字を取って作った。」
「いやなつけ方だな・・・出来たらもう少し
別のものに変えてほしいんだが」
「もう変更しようとしても遅い。
CIA長官から承認をもらってしまったからな。」
ヘンな所で仕事の速い・・・
てゆうか何で承認したんだ・・・・長官
沈む俺とは対照的に、ローズは浮き足立っている
「それじゃあ早速荷造りして引っ越す準備しなくちゃ!!」
「待ちなさい!!まだ江戸は危険だ、
こちらの指示がでるまでは江戸行きの便は出ない。
それに向こうのことを学ぶ必要がある。」
・・・確かにそうだ。
ついさっき戦争が終わったのなら天人は攘夷志士と
その家族を公開処刑するに違いない。
まして平和を説いた今のコードネームの俺がいては
ローズにも危険が及ぶ。
「大佐の言った通りだ。準備だけにしてくれよ。」
「分かったわ・・・・。」
「え?」
「だってこれから江戸に住むんだからこう呼ばなくちゃ。」
「確かにそうだな・・・・」
これから江戸に住むんだから癖にしておかないと
すぐにボロが出る。
今からしても遅くはないだろう。
「じゃあ、準備してくるね。退院祝いもしなくちゃね。」
「ああ、楽しみにしてるよ。」
ローズは集中治療室をあとにした。
「おめでとう、ジャック。私からもお祝いさせてくれ。」
成り行きを見守っていたソコロフが、そう言った
「ああ。そうだ、奥さんと娘も連れてくるといいだろう。」
「そうか、じゃあ話はしておくよ。」
それだけ言って、ソコロフも部屋を出る
「そうだ、ジャック。もう一つ情報があるんだ。」
急に 大佐の声のトーンが低くなる。
「何だ?突然改まって?」
「実は・・・君の師匠である彼女が
・・・・ソ連に亡命したそうだ。」
突然の大佐の言葉を 信じることが出来なかった。
「うそだ・・・・うそだ!!
あの人がソ連に亡命なんて!!」
「落ち着くんだジャック!!
全てが分かったわけではない!!」
「・・・・・・・・・・・くそ!!
何で・・・・・・」
「彼女が所属してるコブラ部隊は単独行動が
許されている独立部隊だ。
何か掴んで亡命と言う形をとったのかもしれない。」
大佐の言葉に、矛盾は見当たらない。
あの人が所属している部隊はCIAの承認が必要なく、
単独行動が許されている独立部隊。
前大戦を終結させたアメリカのヒーローだ。
その部隊は一人でも敵要塞を壊滅できるほどの
力を持っているらしい。
ソ連に亡命する事態も、十分に有り得るだろう。
「ジャック、今は治療に集中しろ。考えるのはその後だ。」
「・・・・了解した・・・・・」
そう言って大佐も、静かに部屋を後にする。
残された俺は・・・・・彼女のことを考えることしか
できなかった・・・・・
それから半年たって・・・・・・・
「ではローズ君、ジャック。元気でやれよ。」
「いつでも君を応援しているぞ。」
「新しい装備が欲しかったらいつでも連絡してくれよ。
頑張れ、ジャック。」
大佐、ソコロフ、オタコンがローズと俺の旅立ちを
見送りに来てくれた。
「そういえば・・・エヴァは?」
「彼女とは・・・連絡が取れなかったんだ。」
「あら?、エヴァさんの方がよかった?」
「よしてくれ。これから一緒に暮らすってーのに。」
「ははは、君たち結構お似合いだね。」
「よしてくれよ。オタコン。」
全員が声を上げて笑った。
「そうだ、これを持っていくといいよ。」
オタコンが渡してくれたのは金属状の棒だった
「何だこれ?」
「それはFOXが開発したレーザーブレードだ。
江戸ではそれを腰に挿してるらしいんだ。」
こんな古臭い武器が?
まあ火器だと接近されたら不利だから
持っていて損はないだろう
そしてついに出発のときが来た。
「では・・・・・、君、幸運を祈る!」
大佐がそういうとCIAの兵士がこちらの方を向いて敬礼していた。
「了解、今から『ニューライフ作戦』を開始する!」
そう言って俺は右手を上げて敬礼を送る
「うむ!」
大佐が敬礼を返してくれたことを確認し、
俺たちは 飛行機に乗った。
「ねえ、。」
「ん?なんだい?」
「愛してる。」
というとキスをしてきた。
「ああ・・・俺もだ・・・」
飛行機は 江戸に向けて飛び立った。
しかし、これからの出会いや波乱万丈の生活。
絶望が待っていることを俺たちはまだ知らない。
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後書き(退助様サイド)
???「まあというわけで始まりました。
銀魂×メタルギアソリッド夢主コラボ小説が・・・」
銀時「ふざけんじゃねぇぇぇぇ!!
俺たち全く登場してねーじゃねーかぁぁ!!」
神楽「それにイチャこいてるとこしかないアル!!」
新八「神楽ちゃん!!かっこいいシーンあったんだけど!
核戦争喰いとめたとかさぁ!」
銀時「しかも世界観がおかしくなってんだろ!!
何だよメタルギアって!!」
???「二足歩行戦車だけど?」
新八「何それ!機動戦士的なやつ!?
てゆうか同じ地球の出来事で括っていいの!!?」
銀時「またえらい人に怒られるだろーがぁぁ!!
空知以外にも!!」
???「いいじゃん、ここの管理人も怒られてないし。」
新八「問題そこじゃねぇぇ!!つーか
ここの人を引き合いに出す時点で間違ってるし!」
銀時「とにかく!
次回はちゃんと出演できるんだろうな!?」
???「次回は間違いなく出れます。
多少おまけが付いて急展開見せるかも。」
神楽「ケッ、どうせいちゃいちゃして
しっぽりいくとこしかないと思うアル。」
新八「神楽ちゃぁぁぁん!!
女の子がそんなこと言っちゃ駄目えぇぇ!!」
???「そんなとこありません・・・・・
では!来週もお楽しみにー!」
新八「あれ?これ週一で作るんですか?」
???「そんな予定ないけど?」
銀時「紛らわしい予告禁止ぃぃぃ!!」
バシ
???「ぎゃらばー!!!!」