「あら、また会ったわねぇちゃん」





宙に腰掛けたまま 艶やかな声で目の前の相手に
声をかける赤髪の女性


何処からどう見ても女にしか見えない彼の名は 朱玄の







目の前にいる相手は銀髪で狐の耳と尾を持つ少女


名を六花のと言うが その顔は…





「なにさ、そんな嫌な顔しないでくれる?」


「…何でまたお前と会ってんだ俺」





不機嫌そうなを余所に渋い顔で
しわの寄った額に手を当てていた





「やっぱりそれは運命って奴じゃない?」


ニコニコしながらに近寄る


「…そんな運命があるなら切って捨ててやる





その動きを察知してか から距離をとる







「なによぉ そんなにあたいを邪険にしなくても良いじゃない?
ちゃんったら冷たいわぁ〜」


「うるさい 寄るな女男っ





品を作って悲しげに溜息を吐く
うっとうしそうに手を振って追い払おうとする


しかし そんなんで引き下がるではない





「いいじゃないのさ 式神同士交流深めたってさぁ
それに、今回は変な事しないわよぉ…多分」


とか言いながらちゃっかり間合いを詰め 隣に並んでいる





素早く間合いを詰めたことに驚き 勢いよく後退る
だが、一瞬早くに腕を捕まれた











〜「曲者ぞろいな日常」〜











寄るな触るな腕放せっ!大体、お前
自分の闘神士はどうしたんだっ!!」


「ああ〜…あの子はまだ学校に通ってるから
しばらくしないと帰ってこないんだよ」


「…うちの宿主と似たようなもんか てか放せ


「い・や☆折角だからもう少しちゃんと
一緒にいたいわぁ〜



「俺はもう一秒でも早くお前から逃げたいよっ!!





必死でもがくと笑顔で腕を拘束しつづける









このまま伏魔殿(?)内で二人だけのやり取りが
続くのかと思いきや…







「…何だか珍しいツーショットだな お二人さん」


呟きつつ現れたのは 苦笑しているマサオミだった





「おやまぁ またお邪魔虫が来るとはねぇ


「この野郎に引き続き丼男もかよ…今日は厄日か?


二人は即座に嫌そうな顔で応対する





「…二人とも 幾らなんでもその一言は酷くない?」


流石にダブルでのその態度は効いたのか

思い切り沈んだ表情を見せるマサオミ







しかし にとっては自分の契約者に害を及ぼす邪魔者


に至っては反りの合わない優男でしかない







「そんな態度されるとオレだって凹むんだぞ?」


「うるさい 勝手に凹んでろこの変態ストーカー丼が


ちゃんの言う通りね 帰って丼でも
寂しく食べてたらどぉ?






反論するマサオミに追い討ちをかける二人

この時ばかりは妙に息が合っている





『…ところで はさっきから何してんの?』





体育座りで沈み始めたマサオミをほっといて


幽体のキバチヨが 二人に向かって問い掛ける





「そうだったっ、キバチヨ!頼むこいつを何とかしてくれっ!!


彼の言葉に我に返ったが から逃れようとするが

は油断なくの腰に手を回してたりする







『…ー 君に嫌われてるよ〜やめてあげたら?』


「あ〜ら、他人は口出ししないでちょうだ〜い
それにいやよいやよも好きのうちって言うでしょ?」





苦笑交じりのキバチヨの声も にはどこ吹く風だ





何勝手なこと言ってんだぁぁ!いい加減放しやがれっ!!」


「あら 口の悪いこと〜そういう子にはお仕置きしちゃうよ?


『ちょっと待ってよ







黒い笑みを見せていたに 真剣な顔でキバチヨが言う







「…何よ?もしかして あたいと戦う気かい?
まだ降神もされていないくせにいい度胸じゃないか…





不機嫌さをあらわにしたの声音に 思わず場が緊迫する





しかし、キバチヨは至って明るい声で衝撃的な一言を告げる







『まさか〜 でも、だけと遊ぶのはずるいよ?
僕だって参加したい!


「…はぁ!?


「それはできない相談だね こんな面白い子を他の奴に
弄らせるのは勿体無いじゃないか」


のじゃないだろ〜?それに独り占めしないで
あげてるのに ちょっと位譲ろうよ〜


「一寸待てお前らあああああああっ!!」







二人の会話が展開されて ようやくがツッコミを入れた







『ワォ 急に大きな声出さないでよ〜』


「そうよちゃん あたいの鼓膜が破れちゃうわぁ





キバチヨが大げさに驚き は眉をしかめて耳を指す





違ぇ!てかお前ら俺のことなんだと思ってんだ!!」


「『ツッコミ役の面白可愛いオモチャ♪』」


「ハモるなあああああああっ!!」





そこに やっと復活したマサオミが微笑みながら





「それはもう覆すことができないから 諦めなよちゃん」


「お前は黙れ変態丼 丼星へ帰れ!!」





の台詞で マサオミ、再起不能なまでにダウン☆







マサオミ君!?ねぇ、ちょっと落ち込んでないで
今すぐ降神してよ〜!!


「ふふふ…どうせオレは丼星人さ……牛丼を寂しく食うのが
お似合いの男なのさ………」


『何ブツブツ呟いちゃってんの!?もっとライトに行こうよ!
それに君が丼星人なのは事実じゃないか!





キバチヨが必死で説得(?)するも、マサオミはいまだ
体育ずわりで影をしょっている







「あらあら 案外脆いのね、あの闘神士」


「てゆうか、キバチヨ…最後の台詞 何気に傷つけてるし」





二人とも せめて名前で呼んであげようよ







「それじゃあ邪魔者もいなくなったし〜ちゃん
覚悟はいいかい?


よくないっ てか放せよ赤頭!!」


「お決まりの悪口なんか言っちゃって 可愛い〜♪





言いながら頬ずりする そこでの背がビクつき―







「いい加減にしやがれ この変態赤髪!!」








言い放つとともに の頭に狐火を出現させた





「ギャーーーーーーっ!!」


たまらずには頭を叩き出す その隙に
から離れて、十分な距離をとると指を鳴らして火を消した







「何てことするのよちゃん あたいの髪が
焦げちゃったじゃないか!
髪は女の命ともいうでしょ!?


丸焼けになる前に消してやっただけましだと思え!
それにお前 男だろ!!





髪の毛を焼かれた事とその言葉が 流石に頭に来たのか

の周りに怒りのオーラが取り巻く





「…あたいの髪にオイタした事を 後悔させてあげるよ


上等だ 返り討ちにしてやる!」


に怯むことなく もオーラを充満させる







そして、女(?)同士の戦いが始まった









―その後、お互いの闘神士が来るまでその戦いは止まる事がなく





マサオミをなぐさめながら それを見ていたキバチヨは







afreid(コワーイ)…


と思ったとか








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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:松本つきや様に 共演夢書いていただいたお礼として
こちらも(夢主は)同じキャストで共演夢を書きましたが…
メチャメチャ駄文で申し訳ございませんでしたあぁぁ!!(謝)


マサオミ:しかもちゃんも協力して
オレをヘコませる
ってどういうことさ?(怒り浸透)


狐狗狸:いや〜どうせなら二人が協力してるシーンを
書こうかと思って、二人が嫌いそうな人を出したんです(爆)


キバチヨ:何もマサオミ君がスケープゴートにならなくたって
よかったじゃないか〜!


狐狗狸:ちちち、マサオミがここで絡まなかったら君の出番だって
無かったんだぞ〜感謝したまい!(笑顔)


キバチヨ:あ!そうか!!それならオッケイ!!!(親指グッ)


マサオミ:キバチヨの裏切り者ーーー!!!(叫)


こんなんで宜しければもらってやって下さいまし(松本つきや様のみ)