とある日の 伏魔殿のフィールドにて





「…お前ら何やってんの?


二人を見た第一声は、呆れ混じりの の言葉だった







の目の前にいるのは 兄のと六花のという

普段なら、滅多に見ないはずのツーショット


…しかも が笑顔での側に並び、

鎖つきの首輪でを拘束している
と言う所に、さを感じる





「…何だか知らんけど 出会い頭に首輪をつけられた


「いや〜会って話してる最中、この狐逃げようとするからさ
こら、首輪外すな!


「ぐっ うっさい、首輪取れこの変態!





に鎖を引かれ 咽つつは彼を睨む





「そうか…でもさー兄貴、首輪外した方がいいんじゃねぇ?


二人の様子をみながら が冷や汗流しつそう言う





彼の冷や汗の原因は

隣でに殺意を抱く、霊体のオニシバ







「それは無理な相談だな〜、だって
今度からオレ、こいつと付き合うことにしたから〜」





自分に向けられる殺気に構う事無く 笑顔で首輪を引っ張り
を自分の手元に引き寄せる





ギャー―――っちょっ、放せよっ!」





その様子に オニシバはどす黒いオーラを更に膨れ上がらせ


手を離したらどうですかぃ 嫌がってますぜ?
そう思いやすでしょう、姐さん?』





しかし は微笑みながらあっさりこう言った


「ああそう やっと弟離れする決心ついたか」











〜「この者達 最恐につき」〜











「え…リアクション薄くない?


『って 認めるんですかぃ姐さん!?


「オイオイ あっさりそんな一言で片付けて
いいのかさん!」






三人が一様にを見るが 彼は苦笑交じりで





「いや別に俺としては こいつが離れてくれりゃ
他の事はどうでもいいかなって」


「『いいわけあるかぁっ!!』」


の発言に、示し合わせたように
とオニシバの声がハモる







の様子に 不満と悲しみを露にし





のバカタレッ!こうなったら本当に浮気しちゃる!!





そう言いながら 鎖を引いて何処かへ行こうとする





「一人でやれっ 俺を巻き込むな――!!」


鎖の力に反発しながら、は必死で叫ぶ

その間にも オニシバの殺意はかなり膨らんでゆく





「うわぁ…どうしたもんかねぇ」


苦笑しながら あくまで事の成り行きを見守る


丁度そこへ タイミングよく(?)タイザンがやって来た





「…何をやっているんだ貴様らは」


旦那 丁度いいところに!ちょいとあっしを降神してくだせぇ』


「俺がそんな事をして 何の得があると?





呆れ混じり タイザンが睨みつけてくるが

逆にオニシバはしたたかな口調で タイザンに耳打ちする





『そりゃ〜まぁ…あの男を早いうち叩いとけば
姐さんを神流に引き込みやすくなりやすし 色々と…


「ちょっと待て 何俺を引き合いに出してんだ二人とも」







聞こえていたのか オニシバの台詞に突っ込みを入れる





ほぅ…それならばいいだろう、ただし俺は手助けなどせんぞ
言っておくが 負けは許されんと思え」


『流石旦那 そうこなくちゃ


「オイ お前ら俺の人権とか無視してねぇ!?」







の叫びを無視して タイザンは神操機からオニシバを降神した





降神されたオニシバは、即座に首輪の鎖を打ち抜いた







 、アンタが生きてると邪魔なんでねぇ…
悪いが死んでもらいやすぜ?





銃口と殺意の視線を向けるオニシバ





「やれるモンならやってみろよ、を好きにさせないぞ!







怯む事無く 自分の周りの霊力を集めだす





そして今ここに 二人の男の(何か論点の違う)

人外な闘いが始まったのだった!












「…いや〜 モテモテだね、ちゃん」


「嬉しくねぇよさん、ってか あいつら止めてくれよ…





何とかの手を逃れ 現在安全なの側まで
やって来て呟く







「無理 ああなったらあの二人が止まる訳ねぇって
君だってそれを知ってるだろ?


「……どうせそんなこったろうと思ったよ」





苦笑交じりのの台詞に 諦め気味にため息を吐く







タイザンは のもう少し後ろ辺りで

二人の戦いを見物している









「前々から邪魔だったしいい機会だ…さんに
手ぇ出した事も含めて その命で払ってもらいやしょう



その言葉と共に急所狙いの銃撃を放つオニシバ





しかしは 霊力で具現化した盾を使って、
銃撃の威力を相殺していく







あの狐が好きだからって そんなにムキにならなくても
いいのにさ〜オレみたいにクールに行こうよ」


「お前が言うな 馬鹿兄――――――っ!!」


余裕じみたの発言に が彼に向かって

手近にあった石(否、)を蹴り上げる





はっはっは 照れなくてもいいんだぞ





蹴り上げられた岩を 笑顔であっさり避ける







「それじゃ〜オレの反撃開始だ





にこりと言い放って 霊力をナイフの形に具現化した





そのナイフは宙を浮き、彼の合図でオニシバ目掛けて
不規則に飛来していく…だが







「甘いねぇ」


オニシバがその一言と共に 飛び来るナイフを全て射ち落とす





「こんなもんであっしの花は 散らせやしねぇさ


「…それはこっちの台詞だよ?





の言葉と同時に 射ち落とされて散り散りになった霊力が

間を置かずにナイフへと変わり、オニシバの身を切り裂いた





「ぐっ!?」


予想外の攻撃に意表を突かれ 彼はまともに攻撃を喰らう







その攻撃から徐々に 形勢はへと傾いていった











「…あ〜 何か雲行きがまずいし、俺帰るわ」


「……俺も帰ろう







戦況を眺めているタイザンが段々不機嫌になってゆくのに気付き


はこっそり帰ろうとした…







「二人で何処いく気だ!」


「「げっバレた!?」」





速攻でに見つかり 二人は慌てて闘神符で
伏魔殿から出て行った







「待ちなさいっ!!」





も闘神符で後を追い 後にはオニシバとタイザンが残った









「…オニシバ」


低く ドスの聞いたタイザンの声にオニシバは身を震わせる







「貴様には酌量の余地を与えん 罰を受けるがいい!







悲鳴が 伏魔殿に響いた











一方 二人とが戻った家では







「元はといえばお前が原因だろうが クソ兄貴!!」


の後ろに避難し 壁に頭蓋骨
めり込みそう
なほどを蹴りまくっていた








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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:伏義様のリクエストにより オニシバvs誠人さんの
共演バトル夢を書きました〜ありがとう伏義様!(爆)


オニシバ:というか姐さんやさんとの絡みが
ねぇ
のは一体どういうことで?(銃口突きつけ)


狐狗狸:いやっ リクエストを元に書いたらこうなったの!
不可抗力ですスイマセン撃たないでください!!(大慌て)


タイザン:しかしを消せないのも腹が立つが…
貴様 他の方々の話も書かぬといかんだろ!
(立腹気味に闘神符出し)


狐狗狸:部長まで!てか発言が穏やかじゃないアンド痛い…


タイザン:事実を言って何が悪い?


オニシバ:そういう事 そろそろあの世を見てきやすかぃ?


狐狗狸:…鬼畜二人がいるよぉ(泣)


狐狗狸は蜂の巣にされました(ヲィヲィ)