ああ…どうしてこんなことになったんだろう?








リクはオレと一緒に遊園地に行くんだ!


テメエとだけは行かせねえって言ってんだろ!」


「頼む二人とも ケンカは止めてオレの話を聞いて欲しい






今 マサオミさんとコゲンタとヤクモさんが、僕を巡って(?)
三つ巴で言い争っています





…ここまでの経過を 少したどらせていただきます










〜「命懸け」〜










「今日はいい天気だなぁーこんな日は
何処かに旅に出てみたくなるなぁ」


晴天の青空を眺めながら 僕は何気なく呟いた




旅ぃ?のんきな事をいうなぁ」


「コゲンタはそうは思わない?」





隣に浮かぶコゲンタは 眉をかしげながら





「いや オレは別に…」


と口篭もった すると








それなら オレと一緒に遊園地に行かないか?


振り向くとマサオミさんがチケット片手に佇んでいた







テメエ 何しに来たっ!!


「いや さっき知り合いからペアチケットをもらってね
誰を誘おうか考えていたら、先程の会話が聞こえてね


「白々しい…どっちにしろ リクは諦めるんだな


「君にそれを決める権利は無いよ?





コゲンタとマサオミさんが見えない火花を散らす







その時ちょうどヤクモさんが通りかかった







「おや?何をしているんだ?」


「あっヤクモさん


「ちょうど良かった 実はリクに用があってね」
今それ所じゃないんですっ実は…」












事情を説明すると ヤクモさんは即座に
僕を修行の練習相手として連れ出す為に
二人を仲裁し始め―今にいたります














「吉川ヤクモ…貴様もリクを狙っているのか!?


「そうじゃない 単に修行の相手をしてもらおうと…」


勝手に出てくんなヤクモ!これはオレの問題でもあるんだ!!」







…このままケンカしつづけてもリクが困るだけだぞ?


ため息を吐きつつヤクモさんがそう言った瞬間





マサオミさんが次の一言を言い出した








「…そうだ、それならリクに決めてもらおう










えええっ!?





皆の視線がいっせいに僕に向く











「それならオレは依存は無え」


「リクの意見も尊重しているし それがベストかもな」


「さあリク 誰と一緒に行くんだい?」





3人が僕の答えを待っている…





パニックになりそうな頭を必死で動かし ようやく答えを出した


もう こうするしかない







ヤクモさん、手を出してください
「え?こうか?」









彼の手に自分の神操機を手渡すと





ゴメンなさいっ
振り返らずに逃げ出した
















「どうしよう つい勢いで逃げ出してきちゃった…」





今更になって自分がしでかした事に後悔する







よくよく考えればいつも一緒にいるコゲンタは
置き去りにしなくても良かったんだ


でもあの場に居た皆の僕を見る眼が
何となく怖くてつい…












戻りづらいなぁ…と思っていた すると









「こんな所にいたのか リク


「やっ ヤクモさん!」


お〜い リクを見つけたぞ〜!





ヤクモさんの声でこちらに向かってくるマサオミさんとコゲンタ









「ったく どうしてオレを置いて逃げるんだよリク!


「いきなり逃げるから オレ達心配したんだぞ?


「ご…ごめんなさい」





『でも 無事でよかった』








3人とも…心配して僕を探しにきてくれたんだ





その事が とても嬉しかった











「…それじゃあ約束だから リクは借りていくぞ」


ヤクモさんはそう言って 肩に手を置いた





え?どういうことですか??







「手っ取り早く リクを見つけた奴の意見を通すって事にしたんだ」





そう言って 残念そうな顔をするマサオミさん





オレはどっちにしろついてくだけだしな


心なしか嬉しそうな顔のコゲンタ








…僕は喜んでいいやら嘆いていいやら 複雑な心境だった








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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:もう既存キャラのBLネタはいやだ―――――――っ


コゲンタ:書き終えといてそれかよ
ヤクモ:今更そんな事言っても始まらないと思うぞ


狐狗狸:それはそうだけど…


マサオミ:オレが先に見つけてれば リクと遊園地いけたのに…
狐狗狸:いいじゃんたまには(苦笑)
リク:笑い事じゃないですよ!ちょっと怖かったんですから!!


狐狗狸:(無視)しかしMはこれで満足してくれるかな…(汗)




4人:…このお話を読んでくださってありがとうございました