「Compensate For Guillty」の世界観等の設定
オリジナル小説での現メイン長編「Compensate For Guillty」に
ついて、世界観等を色々説明させていただきます
これまた無茶設定&長いですが、お付き合いお願いします
【舞台設定】
【「Compensate For Guillty」の世界】 舞台の年代はスコール暦2048年 イメージは「No'n Future A」同様に 中世と近代混合したヨーロッパがベース 独自の魔法形態 "式刻法術(ファスミラセ)"が存在するが 長編開始の時点では、過去の遺物と成り果てつつある 亜人種は淘汰の一途を辿り ほとんど存在していない 亜種族は少なからず存在するが、人の形をしているモノ 人に近い知識モノはほぼおらず どちらかというと "動物"に近い形態と認識がなされている 有名な怪物などに似た生物はいるけれども それらが言葉を発したり式刻法術を使用した記録は 今の所無いため、"魔物"という概念は存在しない 【世界情勢】 昔は様々な国による領土争いなども多く 戦争により淘汰されたモノは人・人外・建物に国家と 枚挙に暇は無かった 現在は各地での争いは無くなり治安がよくなった国もあるが 火種はいまだ燻っており、睨み合う所も少なくない為 戦乱の時代に逆戻りしてもおかしくないような膠着状態とも言える この世界の宗教は一応 統一されているものの 信仰や解釈は領土・市町村レベルでまちまちであり 年々、人々から信仰心が失われつつある 【科学技術や武器について】 式刻法術が隆盛を誇っていた頃にはあまり 機械や科学は進歩していなかった しかし式刻法術の衰退・科学や従来の機械技術の 発達によって、現在は徐々に進歩しつつある 武器防具の類も発展途上にあり 剣や弓矢 鎧に盾などがまだまだ主力となっている 銃は存在するが、作れる鍛冶屋が少ないのと 式刻法術に攻撃を頼っていた事・そして国軍に武器や 鍛冶屋が優先されるため流通が限られている 義肢も簡素なものならば存在する 【貨幣と単価】 現在はマースィ金貨・リフォント銀貨・デルロッカ銅貨 M・R・D 三種の硬貨で流通している 1Dが約291.5円 16枚で一桁繰り上がる (1M=16R=256D…という感じに) 一例として 最安値の宿屋なら1R、平均的な宿が 5〜12R、最高級の宿は20R/1M4Rとなる 【食器・ガラス類について】 食器=基本は木製か金属製(皿も同様) 一部の貴族や王族はとても質のいい金属や 陶器製の白い皿を備えてる 陶器の皿や家具などの精製方法はユイパ島から発祥しているので かなり粗雑なモノなら ユイパ島でも陶器の皿が使用されている ガラス=基本的に高価なので 重要な施設でしか見かけない 窓に使われているのは大半が教会や国関連の重要建築 貴族の屋敷など(ガラスを使ってない窓は 格子がはめ込んであったり 夜には板でフタしたりする) レンズや器具に使われるモノは専門職ぐらいしか持っていない 酒瓶は全て色付きになる(透明なモノはない) ランプの仕組みは金属製の簡素な入れ物に ロウソクを入れただけのモノが標準となっている 【衛生面(トイレや風呂)について】 水は生活必需品の為、川などの水源を利用したり 井戸を引いたり水路を作ったりなどして確保されている (スエンサのような科学技術の発展した港町には海水をろ過して 利用するシステムもごく一部に使用されている?) それでも水は貴重品なので大体の村や町のトイレはコンポスト式 風呂は水による沐浴か湯で身体を拭く形となる 都市レベルの街や城ならば簡易式ではあるが水洗トイレもあり 水が潤沢な場所も多いので入浴の設備や施設なども整っている ごく少数だが天然の温泉を利用した風呂場を持つ宿や街も存在する 排泄物を自然の摂理で堆肥に変えて利用する様式は ユイパ島から発祥し、ネイツに伝えられ マノレーグによって より効率的かつ一般でも扱いやすくなって世界に普及した 【コーヒーと紅茶について】 紅茶=現代の紅茶と変わらない生態、ただし葉は赤く 乾燥させても赤い色素は失われない お湯や水で出す 葉自体の赤さ・水を紅に染める所からその名がついたとされる コーヒー=こちらも元々のコーヒーの木と 変わらぬ見た目だが、つける実は 少し黒っぽい外皮(やや固め)に包まれたクリーム色のモノ 実はナッツのような触感だが、そのまま生食すると 実に含まれる毒によって腹を壊す(毒は加熱で消える) 基本は炒った実を専用の容器で抽出した液体を飲む (ただし原産地の一部の島では、生の実を儀式に使う所も) 様々な品種とかけ合わせたり 抽出技術が発達したりして この世界でのコーヒーは今のコーヒーに近い 清貧な暮らしをしていたコーヒー神父が、当時 毒と言われていた木の実を炒って お湯を通して飲んだのが 始まりとされるため 彼の名がついた |
【宗教・神話関連】 【神話のあらまし】 世界に大陸は元々一つで、神も人々と共に住んでおり 神は世界や法則に姿を変えたり 神同士で混ざり合い 新しい神様に変化し、世界に恩恵をもたらしていた しかし生まれた新たな火の神の子が世界を破滅に導き 抑えようとした残る神々も 次々と敗れて滅び去り 穢れを吸った大地に悪意が充満 崩壊しかけた世界を救うべく残った神達が命を賭して戦い 彼の名を奪い、自らの身を封印と化して 永遠の眠りへと縛り付けた 三柱の神が 封じた邪神を大地から切り離し 世界の改変と再生に全てを捧げ 水と大地の神が 互いの血と力を混ぜた一柱が残り 世界の穢れを浄化し、そして予言を一つ 残して世界から姿を消した…とされる 【世界での宗教型式】 残された予言と、上記の神話を元に 基本は"最後の神(アンディエ)"信仰 穢れにより追いやられた神へ赦しを請い、自らの罪深さを 懺悔し日々を感謝し心正しく生きれば 死して魂の楽園へ誘われる だが、穢れに染まり悪しき行いを続けるならば その魂は地の底にある亡者の国へ堕ち 血と穢れによって彼の国を産んだ邪神のように 永劫に救われる事の無い怨嗟と苦痛に囚われ続ける …と教えられている なお信仰心が失われつつある世情のせいか 布教のため諸国を旅する修道者が多い ちなみに、残された文献による神話での神々は エルフのように尖った耳を持ち 人間と変わらぬ姿をしていると伝えられており 稀に尖った耳を持って生まれた者は "神の子"と呼ばれ、大切にされる傾向がある …がそれ以外の奇異な見た目は不吉と見られる傾向が強く オッドアイなどは信仰の深い所・排他的な地域では忌避される 【教会関連について】 最高位は枢機卿、国に必ず一人は存在し 国内全ての教会や修道院を取り仕切っている 時点は神父 主に城内及び城下の教会に着任し 王侯貴族への教義や儀礼などを執り行う 時に教義を広める教会関係者の育成も務める事や 牧師や修道院側で処理できない案件の処理の為 国からの出張や大きな街での就任もある 牧師は上記二つに比べれば位こそ低いものの 教義を国民へ広めるべく村や町の教会にて 基本的に全権を任せられる形で着任する 最下位は修道士及び修道女 修道院や教会にて教義を学び、上位の聖職者 または院長の許可を得て一人前となる その後は院内や教会での補佐か各地での布教を 行う為の巡礼が主な業務となる 規律は徹底して厳しいが特定の条件下なら神父であっても 妻帯を認められたり、牧師には私服が許されていたりと 時代と共に若干緩和されている部分がある 平服は男女共に足元まであるローブやキャソックに似た服 だが神父や枢機卿の祭服は華美な作りのものが多く 更には国や領地により、袖や裾の縫い取りの模様や 神身図の有無 ボタン留めの数や色などに差異が生じる 【悪魔の存在】 悪魔は名無しの邪神が穢れを固めて作った存在であり 人の悪意と魂を糧とし、誘惑して堕落へ誘ったり 邪な者により呼び寄せられることもあると伝わっている 信仰の厚い土地や国以外では神話同様 おとぎ話という認識 大まかに分けて純粋に穢れだけで構成されたモノと 人を依代としたモノの二種類となる 前者には死という概念がない為 触れられたとしても 殺す事は出来ないが聖別された武器であれば消滅させられる 後者は聖別された武器に耐性はあれど 人を依代としている以上、殺す事が出来る なおどちらの悪魔も穢れに深く関わっている為 基本、教会などの"信仰された聖域"に踏み入る事が出来ず 聖別された品物を手にする事は出来ない 【死神の定義】 成り立ちは後世の民間から生まれた概念 人を死に導き誘う存在・亡者の国に堕ちたもの達の 妄念が凝り固まったもの・邪神により滅された 神の成れの果て…などと言われている 教会側としては、死神の存在は認知されているが 基本二つ目(三つ目、あるいは複合の場合も?)の概念 忌避すべき邪なものとして教えている ただし"否色の死神"は(結果的には)悪人しか 手を下していないため、三つ目よりの存在として 英雄視(あるいは畏怖)されている |
【式刻法術関連】 【式刻法術(ファスミラセ)について】 元々は神々の起こす"奇跡"の力を、物質世界の根源たる 元素と概念(精神)世界におけるエネルギーとを 自らの力と法式で刻むコトにより擬似的に引き起こす術 強いイメージと、神話の祝詞から成り立つ文言の唱和 そして術者の精神力・体力・生命力 いずれかのエネルギーが揃って初めて発動する 法術を使える人間には適性があり、強い術を使える キャパシティーを持つ者はその中でも更に少ない 現在では簡単な法術しかお目にかかれないが 昔はそれなりに日常的な概念だったらしく 文献や 情報などは探せば見つけることが出来る けれども攻撃用の術や多数の術は法式そのものも 術者も文献も希少価値がつくほど 稀な存在である 【式刻士(しっこくし)について】 式刻法術の使い手とされていた者達の総称 昔は式刻士を育てる施設もあり、そこで 認定されることで式刻士を名乗れた また名のある式刻士 或いは国への貢献などで 王に認められ式刻士の称号を受ける者もいた 現在、施設も減り式刻士自体も少ないため 式刻士を目指す者や新たな式刻士も激減しており 衰退と共にこの名称も使われなくなってきている 【式刻士、式刻法術の衰退と原因】 200年以上前、突如として強大な法術の発動が 不可能となり 強大な式刻士は力を失った 戦乱の世にもたらされた原因不明の混乱を 教会は"信仰を忘れた我等への神罰"と警告し 改心を命ずるが効果はなく 戦争による資料や術式、使い手の減少が拍車をかけ 長い年月を経て 式刻法術は衰退の一途を辿っている 引き金となった200年以上前の出来事は 人々の間で"消失異変"と語り継がれている 【グラウの術と法術の相違点】 概ね 次の二点が上げられる ・イメージさえあればたった一つの文言だけで発動可能 (汎用性と応用力は高いが、反面 使い手の イメージの強さに依存となるのが不安定な要素でもある) ・発動時、対象物に"必ず"触れなければならない (当人の認識が要るので 空中にいきなり炎や氷を 出したり…などは出来ない) 【法術科学(ファスミリエンス)について】 名称どおり、式刻法術と科学を組み合わせた学問 人や機械などの及ばない箇所に式刻法術を 組み合わせる事でより複雑な技術を可能とする 機械を初めとする科学が台頭し、簡素な法術との 併用による新たな技術として広まり始めたが 科学者・式刻士 双方から"邪道"と見られており あまり一般的とはいえない分野 【アウク鉱石について】 硬度と靭性の高さを誇る 黒を基調とした鉱石 一度かけた法術を保持し続け、上書きされない限り 同等か類似の術式を蓄積・増幅させる性質を持つ 純度の高い鉱石程、内包したエネルギーと効能は高い (加工しにくさも比例する) 法術の発動や性質に起因する動作を行う事で 祝詞無しに発動 (例として着火の法術なら、燃えぐさの上に放るとか) また 保持した法術よりも弱い法術がかけられた場合 後からかけた術は弾かれる形で即発動する その性質を利用したのがグロウズ図書館の鐘である (音を鳴らす術式を保持した地下の高純度鉱石を発動し 外壁に使用されている純度の低い鉱石に連鎖させる) 術の上書きは単純な術式の強弱だけでなく 内包エネルギーの減少によっても行使できるが 保持した法術と同質の術式をかけ直すか 陽光など自然による補給でエネルギーを賄う事は可能 発見・産出量共にステリア大陸のものが世界一を誇る |
【道化師関連】 【"神石(デュオス)"について】 身体のパーツを模した形をしていて 赤い輝きを放つ 新月の夜になると炎に包まれる性質と、人や動物 或いは人外のモノを引きつけ狂わせる力を持つ その為 宝石がある所には何らかの怪異がある 宝石は滅多なことでは壊れず 赫色の鎌でのみ破壊する事が出来る 破壊の際 対応した部位がカフィルの身体に戻る "神石"(デュオス)と名付けたのはトーマス牧師 【取り戻した部分の状態】 部位ごとによって切り取られた状態で収まっている 例を挙げるなら、下半身のみがある場合 空洞の全身鎧(上)+生身の肉体(下)という感じ 取り戻した部位の皮膚部分は薄い肌色に変わっており 大半は赤い筋肉と白い骨が透けて見える (眼球部分にはまぶたが存在する) そのため、普段は服や化粧などで隠している 【彼の身体について】 仮の体につき基本は感覚が無いに等しいが、長い年月の 鍛錬の賜物によって通常と変わりない行動が出来ている 取り戻した部位によって部分的に感覚は戻るが 同時に痛覚や疲労なども戻ってくる 仮の身体は傷つきにくく 生命力により自動で 修復されるが、元の肉体には適用されない 維持する生命力を失うと灰色にくすみ崩れる 【赫色の鎌(レッドサイス)について】 基本能力は 切った相手の生命力を奪って溜める 奪った生命力は、カフィルが仮初の身体を 動かし維持するのにも必要不可欠である 吸い取る加減は調節可能で普段は左耳の 筒型ピアスに収納されている(出し入れは自在) 宝石に封じられた身体の部分があると鎌自体が赤く光り また、収納されていても探知の能力は働く模様 奪った生命力は放出することも可能 消費が激しく 他者には毒にしかならないが 悪魔や幽霊などの概念には効き目がある 【否色の死神】 ある事件をきっかけに広まった異名 当人の姿・切りつけても血すら出ない身体と 禍々しい赤い鎌から由来している 悪党には恐怖を持って、民草には畏怖と憧憬を持って 広まった噂は 伝説として根付き始めている 共通項は"不死身の体と呪われた鎌を持つ死神"と "悪を滅する"、基本はおぞましい存在か 英雄の如き神々しい存在となって語られている |
話が進み次第、追加や修正される場合があります