さぁさ言論、さぁ言論!


好意により神話のあらましと一夜の宿とを受け


寡黙な牧師に連れられ、奇抜な形をした図書館へ
足を踏み入れた少女と道化


限られた時間で少しでも情報を得ようと書を漁る二人へ


図書館の職員が 犯人捜しを頼み込み―








青年職員に連れられ、3mはゆうにある本棚と
忙しく走り回る人々の合間を縫って階段を上がり


二人は三階へと足を踏み入れる





「うおー…しゅげぇ高ぇー…」





窓と光源を担う黒い半透明の壁面からもたらされる陽光に
各階とそれを繋ぐやや長い階段


天井から一階までを貫く広大な吹き抜けと


その中央に据えられた 巨大円柱が照らされていた





「なーなーずっと気になってたけどあのデカい柱って
中に入りたりしねーの?窓とた無いっぽいけど」


「着いてくれば分かるさ」





登り切った階段から、手摺で仕切られた
吹き抜けに沿うように円柱へ歩を進め


円柱の反対側へさしかかる辺りで


壁際に取り付けられた簡素なカウンターに詰め

円柱へと視線を向けていた兵士と目が合う





「館内見学の先導業務、ご苦労様です!」


「ああはい、厳重警備ご苦労様です」





威勢のいい呼び声へ返す青年の頭越しに


吹き抜けと円柱を結ぶ、壁面と同じ材質の手摺が付いた
架け橋と延長線上に存在する"扉"が確認できた





「…見えるかい?あの扉が保管庫に入るための唯一の入り口だ」


やっぱ入えるのか!けどあの扉
変な穴が開いてるだけで取っ手がねーぞ」





グラウンディが示す通り 扉には左端の真ん中あたりに

手の平で隠れるほどの細長い穴が開いている





「あの穴はここの外壁と同じアウク鉱石で出来た錠前なんだ」


「アウク鉱石…法術の力を蓄積でき、複数の同じ鉱石同士で
共鳴する事で式刻士の力を増幅すると言われる?」


「その通り!博識だねアンタ」





複雑な溝を掘りこみ、特定の術を施した札を差し込む事で
開錠と同時に扉から取っ手が出現する仕掛けになっており


鍵代わりの札は館長が肌身離さず持ち歩く決まり
なっているのだ、と若き職員は答えた





「来賓のための予備も普段は保管場所に安置されている
場所を知っているのも館長だけだ」


「なるほど、特殊な鍵に唯一の出入り口
双方が著しく厳重に管理されているのですね」


「そーか?天井から神入れそなうっ気もするけどな」


「そりゃまず不可能だ、見ての通り図書館の外壁は外が丸見えだし
あの扉を含めて柱ともどもアウク鉱石で頑丈に作られてる」





特殊な鉱石と製法による二重構造の壁面は衝撃や炎に強く


実際に過去侵入を試みた盗賊は、壁の破壊に
手間取るか即座に発見されて全員捕まっているらしい


おまけに円柱部分の天井と外壁の天井の間には
10数cmほどの隙間があり


それにより万一 図書館の天井が破られようと


保管庫内への侵入を果たせないようになっている





まさに完璧な防御!たとえ盗賊団と式刻士軍団が手を組んで
図書館を襲撃したとしても保管庫は無傷って寸法さ!!」


「でも柱ん中の本は盗られてんだろ?」





少女の指摘に、自慢げに胸を張って説明していた
新米職員は一転して肩を落とす





「…そーなんだよね、中に入った館長たちの話じゃ
盗られてない蔵書でも何冊か散らかされて」


「おい!蔵書整理サボんな!」


と、出し抜けに叱責しつつ近寄る 青年と似たような服装の
年配の男性へ呼びかけられた当人は弱々しく頭を下げる





「も、申し訳ありませんですセンパイ…」


「ったくしっかりしろやお坊ちゃん ただでさえ一時保管庫に
詰まった本の山が片付きゃしない」





媚びるような笑みで短い謝罪を繰り返し


年配職員が離れていったのを見届けた青白い青年は
その背へ小さく舌打ちをもらしてから、二人へ向き直る





「悪いね まだ仕事残ってるから一旦失礼するけど
何かまだ聞いておきたい事とかあるかい?」


一時保管庫と言うのは?」


「館内一階に位置する一般書架の置き場兼職員専用区域だよ
この地図だと大体この辺りかな」


言いながら彼はポケットから取り出した四つ折りの紙片を広げ


図面の図書館両脇に描かれたトイレを繋いで館内を囲む
環状の空間
を、痩せぎすな指でなぞる





「ここは入のんにゅい札いるのか?」


「いらないけど基本的に職員以外は立ち入り禁止になってるよ
…そろそろ行かなきゃマズいんだけど」


「もう一つ、本日以降の入館についてですが」


「それも閉館までには手配しておくよ、どうせそれまでいるだろ?」





それだけを告げると、紙片を畳んでポケットへとしまい
新米職員は急いで階段を駆け下りて行った





「あのクレスみてーなヤツ、ほどっに信用できんのか?」


「…さぁな」





呆然と立ち尽くしていた二人は、しばし三階に留まり
ニ 三冊の書物を目に通しつつ


通りかかった職員や 交代の警備兵を捕まえて


保管庫や館内の情報を出来うる限りで訪ねて回る











〜四十幕 真偽ハ図書館デ巡ル〜











「札を持たず保管庫に入れた者は誰もいない!」





急ごしらえのカウンターに詰めながらも扉を見張っていた
兵士は不機嫌極まりない顔つきで答える





「そもそも不審な人物が周辺にいたなら我々や巡回の兵が
気づかんはずもないだろう、馬鹿馬鹿しい!」


「著しく無礼を申したようで…失礼しました」





保管庫の内部も三階分あるそうだが、外壁部分の二階は
吹き抜けによって完全に外部から切り離され


一階部分はカウンターで囲まれている





「ここのカウンターは、必ず一人ないし二人以上の
職員が常駐する決まりとなっています」


「しかしどっかか見ても神デケェ柱にしか見えねーな、コレ」


「ええ、自動で換気できる機構を組んで可能な限り最小化した
通気口を天井に据えたおかげで 余計な穴が無いんですよ」


実物を見た事はありませんが、と補足する女性職員に頼み

カウンター内で柱の周囲を見回り 間近で実際に触れてもみたが


天井まで届くその表面は 通気ダクトの穴どころか傷一つない





「確かに 保管庫への出入りについてはどのような?」


「原則として入室は館長同行、予備が貸し出されるのは
余程身元のハッキリした信用度の高い人間ぐらいですね」





更に急ごしらえと言えど、保管庫の入り口を見張れる位置に
兵の詰め所が設置されている


仮にこの見張りを何らかの手段で無効化したとしても


「書物一冊ないし数冊を保管庫と、図書館の外に
持ち出すなんて芸当が出来るとは思えませんが…」


「済まないが、ユイパ島の風習について書かれた書は
どの辺りにあるか教えていただけないか」





擦り切れたローブに身を包んだ 濃いヒゲの男に呼びかけられ


棚に書架を詰める傍ら、二人の質問に答えていた
教会からの臨時職員は パッと身体ごと向き直った





はい!ご案内いたします…スミマセン、少しの間
こちらの整理をお願いいたします」


「分かりました」





側にいた他の職員へ仕事を引き継ぎ


二人へ軽く会釈した男性は 特徴的なY字の施された
ローブを翻してヒゲ男を案内してゆく







…と、館内にどこからともなく鐘の音が響いた


わっ!?なんだなんだだばっ」


外壁のアウク鉱石に術式で封じられた音色ですよ
閉館の時刻になると鳴りだすんです」





更に時期により、国家認定を受けた式刻士が冷気ないし
熱気の法術をかけ館内の空調を整える事もあるのだと


仕事を引き継いだ職員がこともなげに語るので


驚いていた少女は、感心したように薄黒く外を透かす
正十二面体を見渡した





「神便利らろんだなーファスイラセって」


「著しく今更だな」









…早朝よりも執拗な検査に辟易しながらも
退館した道化と少女へ





[若い職員の方から、お二人に渡してほしいと預かりました]





牧師が大きい手の平越しに 二枚分の紙片を渡す


それは、トーマス牧師を保証人として正式な依頼を受けた旨と
正規職員のサインがしたためられた入館許可証であった





おー!オレらろ名前も神ちゃんとある!!」


[簡単なモノですが、それを見せれば次回からは
私の付き添いでなくても入館できるそうです]


「本日は私(わたくし)どものために、著しく便宜を
お計らいいただき感謝申し上げます」





慇懃に礼を返すカフィルへ 手を振って謙遜し


[犯人捜し、頑張ってくださいね
微力ながら私も出来うる限りお手伝いいたしますので]





さらさらと書き込んだ羊皮紙を片手にトーマスは

意気込んだ面持ちで、空いた手をグッと握りしめる





他人から見れば脅迫めいた光景に移るが


ちょっと彼の強面に慣れて来たグラウンディには
少しばかり微笑ましいモノに映った


「任せとけってデッタイ犯人を突き止めてやる!!」









それから二人は、一日置きに図書館と街中を交互に
移動しながら事件に関する情報をかき集めた





館内の事件は ウワサと寸分違わぬ内容に加えて


依頼主の痩せこけ職員が言いかけていたように
保管庫内部にも 時折荒らされた形跡が見つかる事が判明した





「ぬぐぐ…これ見よがしに中立地帯の各所にて本が
修復できぬほどの状態で捨てられるとは…
これはもう、国家に対する挑戦だ!


息を荒げる隊長らしき人物の闊歩を、冷ややかに眺めて
街の人々は口々に呟く





「またニムスボスの隊長が喚いてるよ…」


「案外、領土拡大のための自作自演じゃないの?
ほらデュッペの内戦に手を焼かされてるみたいだし」





ささやかれる一つの声へ、対抗するように別の声が上がる





「いやいや怪しいっつったらシムー国だって似たようなもんだ

自分達が編み出した科学技術だか何だかを流用されないために
ワザと庫内に収めた秘蔵資料を処分したのかも…」


「もしかしたら例の病の原因のあの"雨"もその科学とやらが
原因で、それを隠すために…?」





不安げに眉をしかめる女性へ、いかめしい顔をした
食堂の店主がぶっきらぼうに答える





「非戦闘を標榜しているラポリスだって大概だろう
過去 あの国の教会が威信を嵩にどれだけの弾圧をしたと思う?」







酒場や食堂などで情報を集める内


同じように依頼を受けて犯人を探す者達と何人か接触した
カフィル達は、彼らとも情報を交換しており


中には独特の推測を持つ者もいた





「犯人は地下から保管庫に侵入したんじゃねーか?」


「穴でも掘ったってもな?」


「いやいやもっと単純、隠し通路さね隠し通路」





ひらひらと手を振った相手は 器用にも煙草を
咥えなおした状態でグラウンディの問いに答える





「中立地帯だ停戦だっつっても所詮は国同士睨み合ってんだ
この規模の建物なら有事の際、身分の高いお方を逃がす
仕掛けの一つや二つあったっておかしかなかろう」


「否定はしませんが、仮に真実として国家がその可能性を
見落とすものでしょうか?」





カフィルの指摘に得意げだった彼へ畳みかけるように
動きやすそうな軽装の少女が割って入った





「そいつの理論は真に受けない方がいいわよ?
そいつん中じゃ、犯人は館長って事になってるから」


「自由に出入りできるし、隠し通路知ってる可能性も高いし
現状最も疑わしいじゃないかーどこに穴があんのさ」


はぁ?アンタそれ本気で言ってんの?」


彼女は呆れ顔で短い黒髪頭を振り、咥え煙草を睨めあげる





「事件の度に取り調べられたあげく強制交代されて
以降 監視が付くに決まってんでしょ?」


「るせーなーじゃあどこがクサいんだオメーさんはよー」


「そりゃ今んとこ一番怪しいのは教会側でしょ?
実質 臨時の職員を呼びかけたのもラポリスが最初らしいし」


すると今度は彼が黒髪少女を鼻で笑った





「まークサいのは確かだが、どこの国にしたって手一杯な
今の状況でわざわざ火種を巻くほどバカじゃあるまい?」


う、うっさいわよ!今にアタシの方が正しいって
ハッキリすんだから、絶対アンタより先に犯人捕まえてやるわ!!」


「やってみな、お貴族様子飼いの騎士見習の小娘が」





…このように 様々な店内や街角で依頼を受けた者同士が
推測をぶつけ合うことも何度か目にしてきたが





「何にせよ…協力者ないし複数犯の可能性は著しく高いでしょう」


「「そこに関しては間違いない(だろーな・でしょうね)」」


二人と彼らの見解は 一致している







…と そっぽを向いた黒髪を他所に咥え煙草の男が

つつつと道化師へ近寄り、声を落として耳打ちする





「アンタらは謝礼に何をもらう気でいるんだい?」


「謝礼と申しますと?」


「オレぁまー教会側から前金も礼金もがっぽりもらうんだが
確かアンタら、職員に頼まれたっつってたよな?」


道化が小さく首を振ったのを見て、彼は辺りを見回して
より一層 声を低める





「…職員やお貴族様に頼まれた連中は保管庫の禁書
拝ませてもらえるって話、ありゃマジなの?」





ギラリと何かを期待するようなその眼差しを


冷めた色違いな双眸で見下ろし、道化は微笑をもって答える





「さぁ?私(わたくし)には著しく判じかねますが?」





両者の後ろでは、騎士見習と神を自称する少女が
自らの武勇伝を語り合っていた









そんな先日の推測も交えた定期報告を聞き終え





「…なるほどなるほど、中々面白い推測が多いもんだ
勘ぐりや妄想と言い換えてもよさそうだがね」





相も変わらず不健康そうな依頼主はため息を一つ





「事件が起こる前に犯人を見つけるよう尽力いたします」


「ああ、期待しているよ」





ぺこりと頭を下げ、階段の手前で新米職員と別れたカフィルが
待ち合わせていた階のテーブルへ戻ると


席に着いたグラウンディはいつかのように式刻法術や
神話関連の書籍を寄せ、一冊の童話を読みふけっていた





「…余程ご執心のようだな、著しく活字を嫌うお前が」





本から目を離さずに少女は答える


「なんかひょれ、この話」


「面倒がらずにこっちを見て話せ」


「へいへい…ミョーに神気になっまちまうんだよなぁ」





開かれたページには、今にも鳥達に突かれそうになりながらも
大事そうに両手で石を守る猫の挿絵と


猫と鳥との会話がしたためられている





そんなジャマっけな石は捨てておしまいよ!
珍しいわけでも、役に立つのでもないのだろ!!】


【まっぴらごめんだね!たしかにこの石は
何の役にも立たないけれど、これを捨てるわけにはいけないんだ
これは持って行かなきゃいけないんだ!







「それ…」





振り返った二人の視線を浴びてトーマスは肩を竦め


急いで書いた羊皮紙の内容で、照れた顔を隠す





[子供の頃 読んでました]







牧師曰く、大抵の国の ちょっと大きな街や村に必ず
一冊は複製本が置いてあるぐらい有名な童話作家の作品で


少女が手にしているのは代表作として名高い一作





[子供の頃、その猫のひたむきな所が大好きで
ページが擦り切れるまで読みましたよ]





―別れた"何か"を探し

"何の役にも立たないけれど大切な石"を持って旅をする猫の、冒険譚








書架に収める蔵書をテーブルへと置いて
懐かしむような視線を注ぐ牧師へ少女が問い





「こっ、この本さ!どんなヤツふぁがら書いたかかかっ」


したたかに噛んだ舌の痛みに呻いて口をつぐむ





[大丈夫ですか?]


「ヘイキョ、平気だ…教えてくれねーか?」





頷いて、牧師は羊皮紙へ質問の答えを書き出していく





[その作家さん、拾った孤児から聞いた話を元に
いくつかの童話を作ったと後書きで語っていました]





孤児については謎な部分も多く


童話作家とは別の国や、下手をするとジャンルや
時代を超えて"似たような少年"を連れる作家の話や


少年をモデルにした作品などもあると言う





[人づてに聞いた話では ちょうどグラウンディさんと
同じ髪と目の色をしていたとか]


「マジャジでか!?」





掴みかからんばかりの少女の勢いに押され





「よしちょっとそのガキがいる作品全ボ教えてくれ今すぐ!」


有無をいわさず引きずり回される牧師と







本棚の陰から現れた、フード付きローブの人物が鉢合わせる





「ひっ!?」


いきなりの強面に怯えてか、ローブの人物は
即座に身をひるがえして逃げてゆく





「あー…いちちち気にすんにゃよトーマスのおっさーん」





原因の半分を作ったグラウンディへの文句を後回しに


カフィルは、切ない目で両肩を落とす巨漢牧師へ問いかける





「今の方、遠ざかる際にちらりと神身図のローブ
見えたのですが…教会の方ですか?」


道化の両目はひるがえるローブの下の特徴的なY字を
確かに捕えていた





首だけを動かしたトーマスは、不思議そうに首を振る





[あの方は確か、ラポリス国ターギュ領の領主からの命で
来館された使者だと入口でお伺いしておりますが]









"不可解な使者"に疑問を持ったのは、彼ら三人だけでなく





後日 買い物帰りでかち合わせ様に話を聞いた
センティフォリアも同様であった





「ラポリスは争い無き世界のため布教に力を入れている国
ですが、神身図をまとえるのは教会の者だけのはず…」


「じゃあわの使者はウソつきって事か?」


「そこまでは…もしかしたら領主様がお知り合いの
神父様や牧師様に何か言伝でも頼んだのかもしれませんし」





困ったように眉を下げる彼女を見て、グラウンディは
腹立たしげに唸り声をあげる





「てゆか神メンドーうぐせーこの事件、本壊したいんなら
図書館の中で術使えばいいだけなのに犯人のヤリュ…」


「それってすぐに捕まってしまうのでは?」


「仮にバレずに出来たとしても それ程の力を持つ
式刻士ならばすぐに特定されるだろうな」





実行犯がお抱えもしくは国に雇われた式刻士だったならば
その国は残りの二国に弱みを与えることになるし


協定破棄や戦争突入という、最悪な事態にもなりかねない





その辺りは何度も指摘されているのか 少女は分かってる!
眉間にしわを寄せて叫び返した





「お二人ともご苦労なさっているのですね」


「そーなんだよ、神にこんあメンドーな苦労させやがって
犯人め〜出てきたら一発殴ってやらうかな


冗談のように少女が言い放った直後





「待てー!!」





けたたましい大声が響き、三人の元へ一人の人物が迫っていた








――――――――――――――――――――――――
あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:クワロを統治する三国はそれぞれ軍事・科学
宗教に力を入れていて、各々面倒な事情を


グラウ:んなこたどどどもいーんだよ!
それより神遅れたコトに対してあやまれ!!



狐狗狸:うるさし!本当はもっと単純な話にする
つもりだったのに慣れないミステリ仕立てにしたせいで
説明パートが死ぬほど面倒くさくてしょうがないよ!


グラウ:しゃるかぁぁぁ!!


トーマス:[怒ってはいけません、クレス入りスープでも
飲んで落ち着いてください]


グラウ:クレスそんんら好きじゃねー…わ、分かったよ
飲むよ飲むからっそな神死にそーな顔すんな


カフィル:助かります、この弟子は野菜に対する
好き嫌いが著しくひどいので


センティ:クレスは身体にいいんですよ?




出来れば年内には、図書館話にケリつけたいなー


彼らの前に現れたのは?図書館を騒がす犯人は誰か?
そして急遽現れた"謎の孤児"とは?…次回に続く