さぁさ探索、さぁ探索!


小さき老婆の魂に導かれ、嵐に消えた幽霊船で
脱出のため探索をする少女と道化


しかし深い霧の中災禍に見舞われながら
浮かばれぬ霊から 言葉の断片を集めても


当てなくさ迷う黒き船を抜け出す術は見つからず


そんな中、思わぬ所で"赤い宝石"の情報を
耳にした道化師は


自らの中で確信を得て 老婆に案内を願う


死してなお悪名高き船長の部屋へと―








木材の軋みと潮騒、そして幽霊達の嘆きによる
三重奏に満たされた船内を歩きつつ


少女は青い瞳でちろりと道化を見やる





「なーカフィル…ひょどっとして船長室に
あの宝石があんのか?」


「無いだろうな」


「じゃあ何でジジン満々に船長室へ
向かってんだよ、船を出る作戦でもあんろか?」


「…船酔いはどうした」


話すらそなよ!ここのユーレイどもに
神ふい打たれっぱなしでソレどこじゃねーし」





波の音に反して船の揺れが少ないのと


状況に慣れてきたのがあってか、騒ぐ元気だけは
取り戻しつつあるグラウンディを
適当にあしらっていたカフィルだったが





『疲れたかの?もう少しじゃからな』





振り返るリンセンへ会釈を返すと





「この船が"幽霊船"として機能している
動力が何か、俺なりに推測してみた」


先へ行く彼女に視線を合わせたまま、小さく
独り言めいた呟きをもらす





「ノイル・クォメールがある時、海底都市に
沈んだ財宝を発見し それを引き上げる」





当時の航路を示す根拠は残念ながら見当たらず


日誌なども判読不能だった為、幽霊達の
証言のみを頼りとしている推論ではあるが





「船員達と船長はその財宝と…
ある"宝石"に魅せられ、宝を巡り殺しあった」


「ぎぇど宝石はねーんだろ?」


「盗まれたか沈んだか、ともあれ宝石自体は
ここに無いが…面倒は残ったようだな」





船室にこもり銃を磨き続けている者や


通路に立ち尽くしてすすり泣く女を横目に通り過ぎ





「あの宝石は著しく全てを惹きつけ、狂わせる


「てことひゃこのユーレイ船は」


宝石の力によって何かを核に生み出された
…俺はそう考えている」





彼は足を止めぬまま 言葉を紡ぐ











〜三十四幕 幽カナル船路〜











「そのキャ、カキュってのは何だよ」


『船長じゃろうな』





不意に会話へ入り込んだリンセンに驚き


勢いよく下がったグラウンディの足が
側の部屋を出たり入ったりする幽霊の身体を突き抜ける





バーてゃん!聞いてたのかよ」


『これでも耳はよいのじゃよ、事情は分からんが
お前さんらがこの船に何か関わりがあるぐらいは…
ええと どこに行くんじゃった「船長室わってば」


「…リンセン様は私(わたくし)の目的に
気が付いておられるのでは?」





訪ねる道化へ、老女は目線を合わせ


どこか納得した様子で片目をつぶる





『まぁワシもお主らの立場なら、手がかりを求め
船長室へと向かうかもしれんの』


「ええ、著しく仰る通りです」





反転した老女の背につき


突き当たりの階段を進みながら 少女が問う





「ほんぴょに手がかりあんのきゃよーてかユーレイに
神チカラもコーゲキもきかねぇっつってたじゃん」


「単なる攻撃手段ならな…
それに、少しばかり聞きたい事がある」


お?船長ぶっちょばす名案があんのか!
そーいうコトなら神賛成だ教えろさっそくぶちかまし」


『争う前提で考えるのは良くないぞ?まずは
話し合いから全ては始まるのじゃよ』


「だって悪人びゃんここの船長」


だからといって何も聞かず力を示すのは横暴じゃ
ただ力を振るうのみならソレは神とも人とも呼べん』


「う、そこまで言うりゃよ…分かったよ話ききゅって」





道中でとくとくと話し合いの精神について
言い聞かせられていたグラウンディは


苦い顔をしながらもリンセンの言葉に頷いて









たどり着いた船長室の重厚そうなドアを蹴破る





「うぉおあぁらぁ!出てきぇおい悪船長!」


「どこいった話し合いの精神」





真っ先に足を踏み入れたグラウンディに続いて

カフィルも部屋に敷かれたどす黒い絨毯を踏みしめる





やたらと派手な装飾を施されているベッドや
調度品はホコリと蜘蛛の巣にまみれつくし


机に所狭しと並べられ、はみ出る宝石や首飾り

金貨らしき品々が赤黒く汚れながらも鈍く輝く


立派な椅子に腰かけている骸骨の外套は
あちこちが切り裂かれ 穴が開いており


だらりと垂れ下がる両手には

鉄の塊同然の拳銃と錆びた短剣が握られていた





探査船というよりも海賊船の船長室と呼ぶのが
ふさわしいであろう室内を彼らは闊歩する





「ここの日誌も全て解読不能か…
この船が水没した記憶はございますか?」





古ぼけた日誌を捲っていた道化に問われ


入り口で呆気に取られたままだった老女は
戸惑いながらもこう答える





『い、いや…覚えている限りでは一度も』


「なるほど、するとやはり当人に直接聞くしか
ないようだな 面倒だ」


「ぎゃら隠れてねーで出てこい!神であろオレが
きっちり言い分聞いてセーバイしてやんぜ!!」






声だけは勇ましいが、その間少女がやっていたのは


せわしなく辺りを徘徊し 机の宝をいくつか
失敬してポケットに詰めこんでいた事だけである





「やってる事はごろつきと変わらんな」


イッショにしゅんな!悪人チョーパツと神を
オンボロ船に閉じこめた罰だっビビり船長みぇ!」


「それはお前『私の宝に手を出すな!』


聞き覚えのない濁った声が、二人の背後から放たれた





振り向けば 宙に浮かぶ老女からは表情が消えていた


いや…異変はそれだけではない


カタカタと震える唇からは生白い指がはみ出て


次々と増えていく指は両手の分だけ揃うと

内側から、苦しげに顔を歪める老女の口をこじ開けてゆく





「ば、ばぬぇうあぁぁぁ?!





口の裂け目が耳から首、肉体へと容赦なく走り


小さな腹が異様に膨らむと同時に痙攣しながら
もがく腕や足がだらりと力なく下がり


弾けとんだ霊体から…外套を身にまとう眉と
ヒゲが立派な中年男性の幽霊
が現れる





宝を返せ小娘、さもなくばその生意気な口を
引き裂いて二度と口を利けなくしてやる』





立派な眉が跳ね上がり 同時に腰かけていた
骸骨がアゴを鳴らしながら立ち上がり


喧しい足音を立てて少女へと駆けた





歪んだ幼い顔面を引き裂かんと伸びた
骸骨のカギ爪を 道化の腕の一振りが阻止する





「バ、バーちゃふゃ、バーちゃんがぐが」


「落ち着け…何故この船へ俺達を招いた」


『魂が足りんのだ』


魂?おい待て神もユーレイどものなまきゃ入り
させる気じゃねーだろーな「"仲間"な」


『そう…私はあの宝石を必ず取り戻す』





船長と思しき中年男性が話す合間も
骸骨は二人への接近を止めない


手近な椅子を投げつけられても大して怯まず


壁へと強く叩きつけられてバラバラになっても
すぐさま身体を組み直し、襲いかかってくる





『魂を取り込み力を蓄え あの宝石を奪って逃げた
憎き水夫を見つけ、しかるべき報いを与えてやる!


「勝手にやっちぇろ!オレらは船を出てやる!」


『貴様らはすでに私の船にいるのだ、宝もあの宝石も…
もはやその魂すらも私のものだ!



どこまでも噛み合わぬ叫びを上げて


骸骨の周囲へいくつもの剣を浮かせた船長は
凄惨な笑みで言い放つ





『死して完全に取り込まれるがいい…恨むなら
船に乗り合わせた不幸を、死神に導かれた不運を恨め』






左耳のピアスから赫色の鎌を引き出したカフィルは





恨みは無いが罪はある、それに」


鈍く輝く赤い刃先を閃かせ、飛来する剣を受け弾く





死神ならば間に合っている…グラウンディ!





呼びかけられ、グラウンディはすかさず迫る骸骨から
目をそらさずにその場でかがむ





「"すべての意思はここにあり(レェサニサ)!"」


発動した式刻法術が 骸骨の足元の床をくり抜く


骸骨は伸ばした両腕で穴の淵を掴むも

道化師に蹴落とされ、階下の床板に叩きつけられる


それでも砕けた骨を組み直し 宙へ浮かび部屋へと
戻ろうとしていたようだったが





「"すべての意思はここにあり(レェサニサ)!"」


床の穴を法術で塞がれたため、あっけなく
階下に取り残された





「フタをするとは考えたな」


「へへん!これでガイコジュは襲ってこねー…
あ!こら逃げんらヒゲ眉船長!!





浮き上がり、天井を通り抜けた船長を追って
部屋を出る二人の前に







『あのオヤジまだまままだ生きて生てきてやがる』


『殺さなきゃ殺される殺さなきゃ殺される殺さなきゃ


船員達がひとり、また一人と立ち塞がる





様相は完全な幽体から骸骨まで様々だが
嫌にぎらつく瞳と得物だけは全員に共通しており





「船内の死者を好きに操れる、という事か」


『これは私の船だ!死者であろうと生者であろうと
全ては私の力であり一部なのだ!!』



まるで船全体から聞こえるような怒鳴り声に
カフィルは強く眉をしかめた







その言葉の通り、武器を持った幽霊だけでなく





ぶばしゃらっ!引き出した、引き出しが
飛んできゅるんじゃねぇぇぇぇ!!」






倉庫から転がるタルや壁に据え付けられている
錆付いた燭台、辛うじて動くドアさえも

明確な悪意を持って行く手を阻む







被害を受けるのは乗組員以外の霊達も例外ではなく


動く物体や骸骨などの攻撃を受ける度に


霧のように散っては、いつの間にか虚ろな顔を
浮かべて元の場所に漂っている





「面倒が面倒を生むとはな」


ユーチョなとと言ってる場合か!てゆか
その鎌でユーレイどもは切れんねのか!?」





先程飛んできた引き出しを しつこく迫る
幽霊どもへと投げながらグラウンディが言う





「無理だな、生命力を吸おうにも
相手は既に死んでいる「イビねー!」話を聞け」





いつも通りの素っ気ない彼の言葉によると


どうやら彼の持つ赤い鎌は、奪った生命力を
放出する事が出来るらしい





「奪った時点で変質するのか まともなモノには
著しく毒にしかならんが…」


「ユーレイならききゅってのか?」


確実に、鎌と霊体を接触させられれば或いはな」


言いつつカフィルは 死角から喉元に噛み付こうと
飛び出した骸骨の頭を柄で叩き落す





「よーし、オレの神作戦にみゃまかせ「却下」
早ぇよ!てかキー加減うんざりなんだよ
このオンボロ船っ暴れさせおぉぉ!!


「亡霊どもと仲良く沈没など著しくゴメンだ」


「そこらでしねーよ!昨日の本に乗ってた
アレをちょっと試すだけだって」





少女のその言葉で、道化は当人が珍しく
熱心に読んでいた式刻法術の文献に書かれていた


"とある術についての記述"を思い出す





「…付け焼刃で扱えるものか」


「神ナメんな!毎日ビャンキョーしてんだぞ」





ならばもっと本腰を入れて"勉強"する姿勢を
見せろ、と何度目かの指摘をして


道化は側にいる彼女へ ある物を手渡す





「一度だけ乗ってやる、慎重に使え」


「…まっかせろってぃ!









乗組員や調度類などの猛攻を退けて甲板へ出れば


おぼろげなモヤをまとう船長が、物見台の側に
ただよいながら彼らを見下ろしている





「ヒギョーだぞ降りてこい悪シェン長!」


『宝と私を狙う愚か者めが…ならば望み通り
私の元まで来させてやろう!』





大仰な身振りに合わせて伸びたロープが

憤慨するグラウンディと、カフィルへ伸びる





「でっ!…カフィル!!


突き飛ばされた彼女は 絡み付かれたロープによって
高々とマストまで吊り上げられる相方を見た







首とロープの間へ腕を入れて窒息だけは免れるが


巻きつくロープは朽ちかけた見た目よりも
遥かに頑丈で、確実に彼の身体を縛り付けてゆく





縛り首など面倒極まる最期はゴメンだ」





足下で始まる 少女と幽霊どもの追いかけっこ
聞きながら一旦鎌を手元から消したカフィルは


袖の仕込みナイフで切ったロープを利用し


マストを足場に、振り子の要領で梁へ降り立つ





直後に降り注ぐ短剣の嵐を再び具現化した
赫色の鎌で跳ね返せば


不釣合いに新しい銃と剣を握る船長が
同じ梁の上に立っていた





『殺してやる、魂を集めあの宝石をしかるべき
報いをもっともっと私の宝をもっと命をよこせ!








細く不安定な足場で、道化師が弾丸と刃を交えた
戦いを強いられる一方





幽霊と船の備品に追い立てられていた少女は


さして時がたたぬ内に、追い詰められていた





『ごうつく船長、皆殺し…お前もお前も皆殺し


『盗んだ宝を返せ それとも死ぬか?
おい何とか言いやがれクソガキが!一辺死ぬか?





殺気満々でにじり寄る死者を前にして


腐りかけたデッキを背にして


恐怖を押し殺して、グラウンディはこたえる





「"すべての意思はここにあり(レェサニサ)!"」





そうして握り締めていた卵大の灰色の物体


今は亡き爆弾屋店主特製の小型爆弾のヒモを
引き、霧深き海原へと放り込む





船体から離れた海面へ着水する寸前


爆発が起こり、派手な音と共に爆風が巻き起こる





「ひっくり返れべえぇぇるぇぇぇぇ!」


甲板を転がる少女の悲鳴を、幽霊の叫びが塗りつぶし


爆風と大波に押されて船が転覆せんばかりに傾いた







   『クソガキがぁぁ私のわたわ私の船をぉお』


怒り狂った船長の銃口と刃先が


狙い違わず 眼下の草色の頭へと向き―







強化の術で爆破の威力を本当に上げるとは
…流石に恐れ入った」







呟き、一気にカフィルが距離を詰める





意識を彼へと戻すが間に合わず
船長の身体へ触れた鎌の刃が赤く輝き





『ひぎぃあぅえぇぇああぁぁああぁあぁ』


おぞましい叫びが 船全体を震わせた





『身体が崩れるっ…何をした!貴様ああぁぁぁ





鎌が薙いだ跡からどす黒いモヤがどろどろと流れ


苦しげな船長の身体は、ハッキリとした姿を
保てずモヤと混じり始める





「浅かったか」





舌打ちし、梁から落ちないように腰を落とし


態勢を整えトドメを刺そうと鎌を持ち上げ







『置いていくとは薄情な奴らじゃ』







船長へまだらに貼りつくモヤのひとつから
現れたリンセンの顔に 道化の動きが止まる





「ば…ババちゃん!?





船長の身体のモヤを通して


二人や老女のように ノイル・クォメールへ
招かれた者達の首や頭が覗くのが


海に投げ出されぬようマストにしがみつく
グラウンディからも ハッキリと見て取れた





またオレは死ぬのか?なぁ』


『いやいやいや、死にたくない…死にたくない


「悪趣味極まりないな」


生命を糧に生き続けるというのは、と彼は
後半の言葉を口には出さずに吐き捨てる





『私の船で死した者は永遠に私の虜となる!
私もろともこの死者達を殺しきれるか!?』



真正面から接近する船長は、自らの霊体から
出続けるモヤをリンセンに変えて盾とし


収まらぬ船の揺れに紛れて


船長はカフィルの首筋目がけて短剣を飛ばす





『ふふ、はははははははは…は?





勝利を確信した船長の表情が凍りつく





凶刃がその首へ突き刺さる事はなく


迷いの無い赫い鎌の刃は 彼らの胴を両断していた





「ならば共に死んでゆけ」







幽霊達と…そして船長は何が起きたか
理解できない表情のまま、モヤとなって掻き消える





耳を突き破る断末魔が船中に木霊して


あちこちから吹き出したモヤに覆われて

二人の視界は、真っ白に染まった











…やがてモヤと霧とが晴れてゆくと


呪いの核を無くした黒い船は音も無く崩れ


あまたの破片と共に、二人は海の上を
たゆたっていた


ずぶ濡れになりながらもやや大きめの破片に
引き上げられた少女は


息を整えてから…引き上げた道化へ掴みかかる





「なんで…あでっ、バーちゃん斬った!!





襟首を半ば締め上げられて苦しさを覚えるが
表情ひとつ変えずにカフィルはこう返す





「あの老婆は、当の昔に死んだ人間だ」


「んなの言われらくても知ってらぁ!」


「ならば死者よりも生者を
著しく優先するのは当然だろう?」





その言葉は、とても正しい


分かってはいても グラウンディは納得できない





「だげ、だけどっ…!」





ケンカはいかんぞ?仲良くせんと…』


穏やかな声に、二人が顔を上げる







視線の先には、辛うじて人の形を保っている
浮かぶリンセンが優しげに笑っていて





「ばんちゃ、バーちゃ…バーちゃん」


泣きそうな顔で呼びかける少女を眺め





彼女は、不思議そうに首を傾げた


はて…どこかで会ったかのう?
まあよい、船の中ならワシが案内してやろう…』





崩れて空気に溶ける自身に気付かず、気にも留めず


小さな身体は宙を滑るようにただ一点を目指す





さぁ…しっかり付いて来るんじゃ…』





はためく民族めいたローブと後ろで輪にした白髪


そして振り返った老女の、楽しそうな顔が
朝焼けの光に消えてゆく





彼女の最期と…示してくれた 島の影を


二人は何も言わずに見つめていた








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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:幽霊船話もこれにて終了、恨みパワーと
溜めこんだ魂とエブの悪ふざけの合わせ技はヤベェ


エブ:勝手にオレのせいにしないでよぉ〜


グラウ:お前でひぇくんな!帰れ神帰れ!!


カフィル:死してあの執着ぶり…面倒な男だった


狐狗狸:まー船員皆殺しにして、反撃受けて自分も
瀕死になって 死ぬ間際まで"宝石"に囚われて
幽霊船を生み出しちゃうくらいだからねぇ


グラウ:それよかカフィル、ユーレイにきく
コーゲキあったたら最初からやれりょ!


カフィル:確信もなく面倒な賭けに出る気はない
消耗も著しいからな、悪魔には効くが


エブ:あれ面白かったなぁ〜身体が風船みてーに
ぷくぅ〜ってふくらんでさぁ!


グラウ:ふにゅおっ!?きゃお近ぇよバカ!!




船に取りこまれた年数が浅い者は、ある程度
生前と変わらぬ振る舞いをします 会話も然り


船は沈み、流された二人はある島へたどり着く