戦いに敗れた式神は 闘神士と関わってきた
すべての記憶を持って、消える








これが この大戦においての理











私は戦いに敗れ、今まさに契約者である
の前から消えようとしている








〜「優しい最後」〜








「嫌だ 消えないでバンナイ!





大粒の涙をボロボロと零しながら が叫ぶ







今まで聞いた中で 一番悲しい声









「貴方と共に戦えてよかったです…役に立てなくて
ごめんなさい、


「そんな事言わないでっ バンナイは十分役に立ってるよ!!





「ありがとう でも私は…」


「嫌だ!」







は私の言葉を遮って 強く抱きついた









「消えたら またあたし一人になっちゃう!
もっと強くなるから お願い 消えないで!!」












出来る事なら 私だって消えたくなかった









は家族に愛されず 両親が死んで親戚に引き取られ
私と会うまでずっと一人だった







彼女の悩みも夢も 私は何でも相談に乗った







の事が好きになるのに 時間はかからなかった












…でも、もうこの結末を変えることはできない









けれど 最後までを悲しませたまま消えるわけにはいかない













「ごめんなさい 悲しまないで」







「嫌……バンナイ、消えちゃ いや……!









君を縛るだけの記憶なら 全て消してあげますから
泣かないでください 





涙を零しながら首を振るの頬に そっと触れる







この温かさを感じられるのも これが最後










「君は何も悪くないから もう泣かないで











ああ 太極神、申し訳ない







私は理を少しだけ曲げよう 目の前にいる、愛しい少女の為に









戦いに敗れた式神は 闘神士と関わってきた
全ての記憶を持って、消える












私は 彼女の辛い過去も一緒に持って消えよう













にもうこれ以上 辛い思いをさせたくないから
















 今までありがとう、それと…大好きでした






彼女の涙をそっと拭うと 私は彼女の前から姿を消した











最後に 彼女に自分の思いを言えてよかった…













どうか願わくば









がもうこれ以上 泣かなくてすみますように







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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:…色々ごたごたがあって やっと書きはじめた小説が
こんな短くてスイマセン!しかもまた某ゲームの影響
受けてるし…(泣)


バンナイ:そんなに落ち込んでいても仕方ありませんよ
次をがんばって お話を書けはいいじゃないですか


狐狗狸:うう…ありがとうバンナイさん(涙ぬぐい)


バンナイ:というわけで、まだまだ書き途中のものが
沢山溜まってますから消化していってくださいね
特に 頼まれたものを中心に(ニッコリ)


狐狗狸:グフッ(吐血死)




さん そして読者様、ここまで読んでいただいて
ありがとうございました!