「マガホシ 僕と一緒に泳ぎにいこ!」





暑中の晴天に負けない位の笑顔で 
自分の式神の 消雪のマガホシに宣言する







「どこでだよ、つか 闘神士としてのつとめはどうすんだよ!


「いいじゃんそんなの〜それに、泳ぐ所も
伏魔殿ならなんかそういう場所見つかりそうだしさ」


「…オメーな もう少し闘神士らしくしろよ」





呆れて呟くマガホシに は不機嫌そうに頬を膨らませる







だぁって暑いし泳ぎたいんだもん!
それに僕は泳いでないと死んじゃうの!!








「オメーはサメか?」


「やだな〜サメはマガホシじゃん









呆れっぱなしのマガホシに ケラケラと笑いながら返す













結局 はマガホシをつれて伏魔殿の湖へとやって来た










〜「うかつに目を離せない」〜











お待たせ〜どうかな、新しく買った水着なんだけど」







岩陰から 水着に着替えたが出てきた





青と白を貴重にした マリンっぽいビキニが
程よく日に焼けた、スタイルのいいによく似合う







「…けっ、ガキがませやがって





そう言いつつもの水着姿がまともに見られず、
マガホシはそっぽ向く







くすくすと笑って は準備体操を終えて湖に身を沈める









「泳がないの〜?」


「…一人で泳いで来やがれ」


一緒に泳いでくんなきゃヤダよ〜





水辺から誘うに マガホシはなおも素っ気無く返事を返す







「…泳ぎが得意だろうがオメーは;」






「まーね 水泳部のキャプテンだから、仮にも
……もう僕一人で泳ぐからね」





つまらなさそうに言って は泳ぎ始めた











流石に泳ぎが得意なだけあって クロールでザバザバと
縦横無尽に泳ぎ回っている姿
は見事と言える













初めは横目でそれを眺めていたマガホシも、


段々退屈になったのか後ろを向いて寝転んでいた









「ことあるごとにオレに絡んできやがって…
友達いねーのかアイツはっ」







そんな事を呟いていると











突然 マガホシの背後で聞こえていた水音がぴたりと止んだ











「オィ、泳いでねーと死ぬんじゃなかったのか…」







苛立たしげにマガホシが上半身だけ振り向いた









湖にいるが うつぶせに浮かんだままぴくりとも動かない





「…!!」





ガバリと身体を起こし、マガホシは急いで湖に飛び込んだ











ようやく辿りついて抱えあげるが 
ぐったりと目を閉じている





おい しっかりしろ!!





更に呼びかけるが 返答がないため
マガホシは急いで陸へと上がり の顔を覗き込み―









するとが唐突に目を開け、こう言った





「や〜い ひっかかった















しばし呆気にとられていたが マガホシが
ようやく言葉を搾り出した





「…オメーは何してんだよ」


「水死体のマネ☆」







心底嬉しそうなの頭に


マガホシはゲンコツをお見舞いした





Σ〜〜っ!!痛いよ何すんのさマガホシ!?


「洒落にならねぇ真似して 喜んでんじゃねぇ!!」





「だってマガホシ つまんなさそうだし
かまってくれないから寂しかったんだよ〜







不満そうなのセリフに 怒鳴っていたマガホシは
うっと顔を赤くして言葉に詰まった





「あ 顔赤くしたーめずらしー!」


「うっ…うるせぇ!!





その言葉に虚勢を張って叫ぶマガホシ









「…実は僕、マガホシがかまってくれなくても死んじゃうのかも」





真顔でマガホシの顔を覗き込む









「……アホかオメーは」


「アホでいいもん」





の屈託のない笑みに マガホシは呆れたようにため息一つ







「ったくしょうがねーな、ほら 一緒に泳ぐぞ







マガホシの言葉に の顔が輝いた





「わ〜い じゃ、競争しよっか!」


「ハッ オレ様に泳ぎで勝てるかよ」


言ったな〜?僕は水泳部のキャプテンだもんね
マガホシにだって負けないよん☆」













――結局 この水泳勝負はマガホシが何とか勝ち
遊び足りないを負ぶって帰ったらしい







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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:水着ネタって書いてないな〜とか思って 名前変換で
ついついやってしまいました(苦笑)


マガホシ:何で主要の奴でやらねーんだよ、つか この手の話
他の奴が書いてるんじゃねーか?


狐狗狸:…そこが一番怖い(汗) あと、主要の夢主の方での
展開がどうしてもグダグダで繋がんなかったのさ
……主にどうやって狐にも水着を着せるかが思い浮かば(殴)


マガホシ:主にグダグダだろうが オメーの頭ん中はよ(ボソ)




さん そして読者様、ここまで読んでいただいて
ありがとうございました!