彼は彼女の助けになろうと思って天流闘神士
― の家のベルを押した
「 誰か来たぞ」
「え゛〜!?」
中から聞こえたのは 彼女の式神、六花のの声と
自身の嫌そうな返事
ほどなくして玄関が開いた…と思ったら
"バタン"
は顔を見るなり
ものすごい勢いで扉を閉めた
『何故閉める!?』
彼―ソーマと そしては同時にツッコんでいた
返ってきた答えは単純明快
「なんとなく」
〜「知恵拝借」〜
「…ひどいよ」
そんなソーマを見かねたのかが
「理不尽すぎるぞ 折角アンタの勉強を
見てくれそうな奴が来たのに」
と言った
「冗談だってば ゴメンねソーマくん」
はそういいつつ扉を開けた
彼はにっこり笑って
「いいよ、それじゃあお邪魔します」
彼女はここの所ずっと、ヤクモを追う事に
うつつを抜かしていた為
学校の課題を溜め込みまくっていたのだ
それでも最初は一人で片付けていたが
途中で追いつかなくなり、手伝える人をを通して
口伝で頼み込んでいた―――
そして現在にいたる
ちなみにフサノシンは降神されていない為
姿を見せていないのだ
居間には二人の声とシャーペンの音が
途切れ途切れに響いていた
「えっと…ここの方程式は?」
「これは 5をyに代入して…」
式を解説していくソーマを
は尊敬のまなざしで見つめる
「ああ こうやって解くんだ〜」
「うん 覚えると意外と簡単だよ?」
「やっぱりソーマ君って頭いいね うらやましーなー」
その言葉に ソーマはやや照れている様子
横目で二人を見ながら 邪魔をしないように
お茶を置いて居間を出る
(…この二人 結構仲いいよな〜もソーマだったら
いい感じの話し相手になるんじゃないかな?)
と、心の中で密かに思っていた
そして、ようやくすべての課題を終了させた
時計を見ると もう7時だ
「やっと終わった―――!
ありがとう ソーマくん」
「どういたしまして〜じゃあオレ 帰るから」
と言ってソーマはさくさくと帰り支度をする
「うん 気をつけてね…あっ、そうだソーマくん」
「何?」
ソーマが振り返ると が改まって
「また課題が溜まって大変になったら 手伝ってね♪」
ソーマは笑顔で答えた
「いいよ それじゃね!」
彼が帰っていって はに寄る
「お疲れ様 課題終わってよかったな」
「うん そうだ」
「なんだ?」
「勉強しながら考えてたんだけどさ とフサノシン君って
結構お似合いじゃない?」
ぶほ とは
思わず吹き出し 返す刀で
「んな事考えてたのかっ!真面目に勉強しやがれっ」
「え〜それはもうしたの」
「ったく 折角ソーマと仲良さそうにしてたのに…」
その呟きにはう〜んと 首をかしげて
「確かに 弟として一人欲しいな〜なんて思ったけど♪」
「オイオイ…」
その頃
「ふぇくしっ!」
「風邪ひいたのか ソーマ?
それとも誰かに噂されてるとか?」
帰り道の途中で
冗談交じりのフサノシンの問いかけると
ソーマは真顔で
「…なんとなくそんな気がする」
と答えていた
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あとがき(と言うか楽屋裏)
狐狗狸:ソマドリ完成〜予想どうりほのぼの風味(?)になったな〜
ソーマ:ていうか進行させたら、
さんがショタになっちゃうよ
狐狗狸:そりゃそうか(笑)
ソーマ:笑い事じゃないけどな(汗)
狐狗狸:まあ私はそっちの趣味ないしな…
くどくなりそうなので帰る(スタスタ)
ソーマ:ああもう… 読んでくれた皆さん ありがとうございました