最初は 単に気が合うだけだったんだ







彼女は天流に所属してる闘神士
と契約しているから


僕もマサオミくんと同じく、
ぼろを出さないように気をつけた









でも 付き合いが長くなればなるほど





マサオミくんが、天流の皆に情が傾いてきたのと同じく


僕…いやオレも、彼女―のことが気になっていった











〜「ライクorラブ?」〜











「あいつら どこまで買い物に行ってんだろ…」


「ハハハ、ホンとだね〜てゆうか眠そうだよ?







最初マサオミくんと一緒に
の家にお邪魔したんだけど…





ちょうどが珍しく遠いスーパーに買い物行くところで
マサオミくんが荷物持ちで連れ去られちゃったから


二人が帰るまでの間 とお留守番









「あ〜気にすんな 昨日夜中に
に八つ当たりされただけだ」


ワァオ も大変だね〜」


「キバチヨだって、あの丼男の行動に振り回されてる点じゃ
似たようなもんだろ?」


「そう言われればそうだけど 僕の場合はマサオミくんを
振り回したりもするからさ〜」







何だかんだいって、楽しんで一緒に行動したりするし


今日だってそのお陰で 滅多にない二人っきり
エンジョイしてるしv







「そうか、でもお互い闘神士に無茶させないようにしような
…これ以上戦いで何かを失わせないためにな」





と言って 苦笑している







ちょっと 心がズキッて痛くなった


―多分、罪悪感って奴だろう





流派をウソついてるのと 戦いで傷つけてしまった事への









「そうだね でも無茶しそうなのは
じゃないの?」


「え、そうか?俺は割りと自分でも
無茶を避けてるつもりなんだが」


「避けてないってむしろ呼び込んでるよ〜ある意味
トラブルメーカーの素質あるよ?





そ…そこまで……?
でも、言われてみれば思い当たる気も……;」


そう呟くと は腕を組みながら考え始めた











初めは何とも思ってなかったのに…





今じゃ、めまぐるしく変わるフェイスがキュートで仕方ない







そのフェイスやボディだけじゃなくて、性格も





とても強くてキュートて…少し脆い所もあって


もっと見ていたい 触れたい 欲しい…












「どうしたんだよキバチヨ 何かボーっとして、大丈夫か?」


「え、アハハ ノープロブレムだよ!





いきなり現実に戻されて 慌ててスマイルを浮かべるけど
は眉をひそめたまんま、顔をさらに近づける





「本当にか?何か辛そうだぞ…
熱でもあるんじゃないか?







その無防備なポーズに ハートはもうリミットっぽい…;







どうせだったら 僕の気持ちを伝えちゃおう


また敵として 戦わなきゃいけなくなる前に









「……、この熱は君のせいなんだよ?」


「へ?俺は風邪なんかうつした覚えはないぞ?」


「だから〜僕はの事 ライクよりラブって言ってるの」


「…はぁ!?どっ、どういう意味だよ?」





まだわかんないなんて 鈍いんじゃないの?





「鈍いなぁ 愛してるって事v」


「ちょっ…ちょっと待て!ライクって誰だよ!?





真顔でされた間の抜けた質問に オレはちょっと呆れてしまう





「…ライクは人じゃなくて "好き"って意味だよ?」


「え…好きとか愛してるとか、キバチヨが 俺にか?









なんてこった


どうやらオレは男としてカウントされてなかったみたい;







「ハァ…オウノウ 何処まで鈍いのさは!


何だと!てか突然すぎんだよどいつもこいつも!!」


「どいつもこいつもって…他の誰かにも告白されたの?」


「ああ 伏魔殿でよく会う変態男にもよく言われるんだよ;」







ちょっかい出される変態男の話はよく聞いてたけど
告白までされているなんて…ジェラシーわくね その"変態男"に





「そうなんだ〜ひょっとして その変態男、好き?


なっ何でいきなり てかあんな奴…!


「ふ〜ん 嫌いなんだ?」





思わず自慢のスマイルを浮かべたのも束の間


「…嫌い じゃないけど、側にいたくない!たまに襲ってくるし」







その一言で自慢のスマイルが引きつるのがわかった







今度その変態男に会わせてよ…
僕の逆鱗牙で死ぬまでエンドレスで突き刺してあげるからv


Σ怖っ 気持ちはうれしいけど、流石にそこまでやるのは
可哀想だし……遠慮させてもらうよ;」





ちょっと引いてるみたいだから 急いで笑顔を浮かべる





「アハハ ただのジョークだよジョーク♪


「いや、お前の目メチャメチャ本気だったんだけど;」







本気に決まってるじゃん さっきから全部









「で、僕はまだの返事を聞いてないんだけど?」


「えっ、お 俺は…キバチヨの事は嫌いじゃないけど…」


「けど?」





返事を促すと たちまちトマトみたく赤くなって
黙っちゃう





「もし嫌いじゃないなら
付き合って欲しいんだけど…


「う……俺は…………」











ちょうどその時 ドアの方から「「ただいま〜」」って
マサオミくんとの声が聞こえた









「あ、あいつらやっと帰ってきやがった!





そう言いながら が立ち上がってドアへ行っちゃった











あ〜あ、タイミング悪いよマサオミくん
もう少しで答えを聞けそうだったのに…





もう今回みたいなチャンスは やって来ないんだろうな〜










「あ〜あ ショックだなぁ…」





オレは思わずため息をついた








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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:キバチヨとは割りと合う回数も
多いだろうな〜とか思って
ちょっとフラグ立ててみました☆


キバチヨ:オレとの話なんて迷子の話以来だよね(黒笑)
あと 他のキャラがメインの時にちょろっと描写があるだけで〜


狐狗狸:ごごごごごゴメンなさいっ なんてゆうか作者の趣味で
君の出番が少なくなっちゃって……(汗)


キバチヨ:でもさぁ 設定的にはオニシバさんより僕の方がよっぽど
とカップルになれる可能性
高いよ?


狐狗狸:…この話がすでに失恋風味
かもし出しちゃってるから無理(苦笑)




狐狗狸 逆鱗牙で突き殺される(ヲィ グロいって/謝)