「あれ こんな所にノートが落ちてる」







の家に遊びに来ていたソーマが、
タイミング悪く 買い物に行ったを待つ間


何気なく落ちていたノートを拾った





「珍しいな がこんな所にノートをほっとくなんて」





ソーマの隣には 半透明のフサノシンが浮かんでいる







「…あ これ、日記って書いてある」





ノートを引っくり返すと 確かにソーマの言う通り
"の日記(夏)"と見覚えのある文字で書かれていた









「……まさか読もうなんて思ってないよな?
それは流石にだめだって分かるよな ソーマ」











フサノシンの言う通り、確かに人の日記を勝手に見るのは
良くない事だろう







しかし それ以上にソーマは、日記の中身が
気になって仕方なかった














少し悩んだ後、やはり 好奇心に勝てなかったらしく









「フサノシン、これはもう 神様が僕に見ていいよって
言っている状況だよね?」





ニヤッと確信的な笑みを浮かべて ソーマは
日記のページをめくり始めた





「…オレは知らないぞ;」







フサノシンは呆れ交じりでソーマを眺めて溜息をついた












〜「note of juvenile」〜













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7月○日(水) 晴れ


今日はマサオミさんにアイスをおごってもらいました





「マサオミさんこんにち…ってあー!アイス食べてるー!





ちょうど通りがかった神社の境内で 棒アイス
おいしそうに食べてるマサオミさんに遭遇





「こんにちは〜ちゃん、ああコレ?
さっき買ったんだよ バニラアイス」





ほらそこの、とマサオミさんが 側にいたアイス売りの
おじさんを指し示す


麦わら帽子を被ってるから顔が見えないけど


…何かやけに髪が赤い上、泣いてるっぽいのは気のせい?





ま、きっと気のせいだろうね☆
それよりも アイスおいしそうだな〜!





「いいな〜私 今、お金ピンチなんですよ〜
だからアイスおごってください♪


「えっ、いや これはオレの金で買ったんだし
ちゃんも自分のお金で買おうよ;」


「いいじゃないですかぁ〜お願いお願いお願い〜!!


「う……いいよ、ちゃんがそんなに頼むなら
おごってあげるよ」


わーいやった!じゃあアイス5本でお願いします☆」


「Σごごごご5本も食べるの!?





そんなこんなでマサオミさんにアイスをおごってもらえました
5本も買ってくれてありがと〜!!


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「…5本も食べてお腹壊さなかったのかな?」





と呟きつつ ソーマが次の日の日記を読むと


案の定 お腹を壊して一日家にいた記述があった







「……やっぱり」





苦笑交じりでため息つきつつ ソーマは日記を読み進めていった





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7月△日(土) 雨


始めの方は晴れてたのに ここの所ずっと雨が降ってる
まるで梅雨の時に逆戻りしたみたい





「雨が降るとそんなに暑くなくていいけど、暇だねー」


「…俺は雨は好きじゃない、洗濯物乾かなくなるから





眉間にしわを寄せながら すっかり家政婦っぽいこと
違和感なく言い放つ





「ねぇ 洗濯物干し終わったら遊ぼうよー」


はぁ?何で俺が…」


「だぁって今 家にはあたしとしかいないじゃん


…あ 保護者さん呼べばさんに「断固拒否」





そんな顔するほど呼ぶの嫌なのー?つまんなーい





「んな顔するなよ…俺の予測じゃもうそろそろ、お前と同じ
ヒマそうな奴がやって来るから」





の言葉が終わらないうちに 玄関にノックの音がした


急いでドアを開けにいくと リク君がそこにいた





さん こんにちは」


「こんにちはリク君!ちょうど良かった〜今退屈してたの!
一緒に家で何かして遊ばない?」


「あ、はい 僕の所もコゲンタが"雨で退屈だから何処かにつれてけ"
ってずっと言ってたので」





苦笑交じりに言うと すぐにコゲンタ君が出てきた





「おう どうせそっちもヒマそうだから来てやったぞ」


「ありがとう、じゃあ上がって上がって♪





その後四人で ババ抜きとかすごろくとかやってたら
いつの間にか雨が上がってました


ちなみに、ババ抜きだとが一番強くて
すごろくだとあたしとリク君が凄い接戦になってた





言うまでもなく コゲンタ君はドベ
すっごいムキになってたけど


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「へ〜 コゲンタってそう言う勝負弱いんだ〜
いい事聞いちゃった♪





今度からかう時のネタにしてやろうとか思いながらも







「あー この日ちょうど、株の市場取引を一日中見てたんだったな〜
そんなのすっぽかして さん家行けばよかった」







と、ソーマは年頃の少年らしからぬ台詞を
ため息とともに吐き出した





「普通はお前みたいな子供は 株の事なんか
わかんないと思うぞ」





ソーマの一言にポツリとツッコミを入れるフサノシン





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8月□日(日) 雨のち晴れ


今日はお祭、浴衣着て出陣!あ、でもはお留守番
だって また迷子になったら困るもの





「こんどこそっ ヤクモ様を見つけて見せるんだからっ!!





な〜んて初めは思ってたんだけど…


お祭りってついつい屋台の雰囲気とか楽しくて
目移りしちゃうし 人が多くて迷子になりそう〜





「うみゅ〜 今なら、の気持ちがちょっと
わかるかも…っあ!





わたあめとウチワをそれぞれ手に持ったまま 人並みに
押されてこけそうになった所を





「大丈夫 ちゃん」





なんと ヤクモ様に助けてもらっちゃったvvv





「やっ ヤクモさん!あっありがとうございます!!」


ちゃんもお祭りに来てたんだ 浴衣、似合うよ」





ヤクモ様にそういって頂けるなんて〜!うれしい!
浴衣がんばって引っ張り出してきたかいあった!!





「あっそうだ!お祭りのシメに花火があるんですよ!!
ぜひ一緒に見ませんか!!!


「…そうだね、じゃあ一緒に「ああーーーっ!!」





と 横からマサオミさんがタイミング悪く乱入







結局そのまま 二人が機嫌悪くなっちゃって
花火が楽しめなかった…ガッカリ


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「…マサオミがいるのは いつもの事だろうけど
なんでヤクモさんまでいるの?」


「実は伝説の闘神士って 結構ヒマなのか…?」





「まあいいや 次の読も」







フサノシンが首を傾げるが ソーマは
あまり深く考えないことにした





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8月×日(火)曇りのち晴れ


自由研究の一日課題のため、を一日観察してみた


って言っても、いつも通りご飯作って
掃除して洗濯して買い物行って


そして 伏魔殿で迷子になったけど





はホントーに楽しそうでいいね〜」





あたしは手ごろな岩に座って の行動を眺めている





「楽しんでるように見えるかアホーっ!
むしろ笑って見てないで助けろっ敵に襲われてんだぞ!!





相変わらず 保護者さんに追い掛け回されてます♪





「保護者さんに何度もお世話になってるくせに
そういうこと言うなんて ってヒドーイ


「全く 恩をあだで返すたぁこのことでさ」


「Σ襲われてる俺はどうでもいいのかお前らーっ!!」





半泣きになりながら叫ぶは いつ見ても面白いな〜





結局、2時間後に ハリセンアタック
保護者さんにクリーンヒットして そのまま家に帰ったのでした





…本気で痛がってたけど 大丈夫なのかな?


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「自由研究の観察対象って…」


「しかも楽しんでるっぽいし;」







に今更ながら哀れみを感じつつ


その自由研究がどんなものだったかも、
ちょっと気になったソーマとフサノシンだった












パラパラとページをめくる度 その日が出会った事
起こった出来事 それについてが思った事が
細かく書き込まれていた











さんって 意外とこういう所几帳面なんだな〜」





意外な一面だな、とフサノシンも側で呟く中









日記はとうとう最後のページまで あとわずかとなった







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8月*日(月) 曇り


夏休み終わりそうなのに 宿題終わってないよ〜!
ソーマくんに手伝ってもらって 何とか終わらせなきゃ!!





「も〜 勉強溜めちゃダメだよさん」


「うみゅ〜言われなくてもわかってるよぉ〜」





頭がいい上に年下のソーマ君にそう言われると
ちょっと自分が情けなくなってくる





「ふみぃ〜 この数式わかんないよぉ〜!!


さん もう少しだから頑張ろうよ、ほら!」


「だってまだこんなに一杯あるんだもん 終わんないよ〜


大丈夫だって 僕がちゃんと教えてあげるから」





文句ばっかり言ってるあたしに大して さじを投げたりしないで
ソーマ君は最後まで勉強を教えてくれた


いつも迷惑かけっぱなしで ゴメンねソーマ君





ソーマ君のお陰で 何とか今日中で宿題が終わった!
本当にありがとうソーマ君!!


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そして 日記の一番最後のページは





"また来年も 皆と楽しく夏休みが過ごせるといいな"





という一文で締めくくられていた











「どうやら 読み終わったみたいだな」





静かにソーマに声をかけるフサノシン





「……へへ 何だか恥ずかしいな、でも嬉しいや


何が恥ずかしいんだ?」







背後から聞こえた声に二人が振り向くと


が後ろに佇んでいた









「あー 状況はなんとなくわかる、だから
その日記貸せ ソーマ」





口を開けたまま反論しようとするソーマを手で制し
が日記を渡すように促した







「ちょっと〜 先行かないで手伝ってよっ」





の声と足音が近づいた為 
急いでソーマの手から日記をひったくった


同時に絶妙のタイミングが現れた







「ただいま、ゴメンねソーマ君 待たせちゃって」


「いっ いいですよ、気にしなくても
大丈夫ですさん」





日記を読んでいたことへの後ろめたさからか
ちょっと声が上ずるソーマ





「ありがとう…あれ? それって
あたしが夏の間書いてた日記よね?何で持ってるの?







のその言葉に ソーマが一瞬びくつくが





「その辺に落ちてたんだよ ったくこういうのの
管理しっかりやっとけよなー」


「何よー たまたましまい忘れただけだもん!
もしかして読んでないでしょうね〜?


「誰がこんなもん読むか つか、読んだら
それ以上の見返りねだるだろーが」


あったり前でしょ!あたしの日記勝手に読むなら
相応の代償払ってもらわないとねー」





とそのまま何時もの会話に発展する二人













「…今度から 勝手に日記見ないようにしような」


「……うん」





フサノシンの言葉に ソーマは冷や汗流しつつ
頷いたのだった









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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:遅くてすいません…夏休みの日記風ネタが
完成したので 載せちゃいました(笑)


ソーマ:季節外れにも程があるよ それにさん
高校生なのに 夏休みの日記ってムグ(口塞がれ)


狐狗狸:はいはいはい それ以上言わないでねー
こっちも色々あったんだからっさー!!


フサノシン:ソーマに何してんだよ!(蹴り)


狐狗狸:グフラ!(倒れ)い 痛い…


ソーマ:ありがとうフサノシン 死ぬかと思ったよ…(汗)


フサノシン:いいって気にするなよソーマ、
全く…おれ達の出番増やすのより まず更新率上げろよな?


狐狗狸:……はーい(泣)




あ、ちなみに裏話としては…


アイス売ってたのはショウカクです
(↑神流アイス/それ見舞い絵ネタ!!)


ヤクモさん 実はワザワザお祭り楽しみにやって来てました
(実はヒマ人かも/チョット待て)


自由研究は、まんまの一日を観察したもの
(本人曰く 監視の目が増えて嫌だったとか/笑)


こんな所です