んもうったら どうしてこんな所まで…?





あたしはそういいながら 伏魔殿の世界をうろついていた












お使い行ってきてよ〜
の一言で





いつもの様にあたしの式神 六花のは家を出て―
そして迷子になったらしい







あたしはの行方を次々尋ね そしてここまで来た








「お使いに行くだけで伏魔殿まで迷い込むなんて…
信じられない方向音痴ね
見つけたらお仕置きしてやんなくちゃ」





今ではすっかり馴染んだ伏魔殿の中を
を探しながら歩いた







その時だった





「ちょっと」


はい?








振り向くと 目の前にいたのは…
憧れの闘神士 吉川ヤクモ様!!


あたしは驚いて その場で固まった












〜「運命の出会い?」〜











「驚かせてすまない 俺は芳川ヤクモ 天流の闘神士だ」


「あの…あたしは  って言います」





嬉しさで叫びそうになるのを抑えながら
あたしは何とか 名前を言う





「君もどうやら闘神士のようだね
どうしてこんな所にいるんだ?


「…あの あたしの式神が ここに
迷い込んだらしくて…」


「その式神を探しに?」


「はい
(もう…ったらなんでこんな時にいないのよ〜!!)」






すると 彼の口から、信じられない一言が飛び出してきた





「良かったら その式神一緒に探してあげようか?」


「えっ…でも…」


「この辺も最近物騒になってきたし
女の子一人じゃ危ないからさ








 ありがとう!)





とあたしは思わず心の中で自分の式神に感謝した












…それからしばらく時間がたって あたしは困っていた


だって ヤクモ様と一緒にいるのに
一人じゃ恥ずかしくて話も出来ないよ〜!!





何でこんな時いないのよっのバカバカ


役立たずぅー――――っ!!










「…ところで」


はっはい!





ヤクモ様に声をかけられて 慌てて返事をする


…ちょっと声が裏返ってたかも;







「君は何の為に闘神士になったんだい?」


「それは…あの 目指している目標の為にっ…





顔が見る見る赤くなるのが 自分でもわかる


本当は ちゃんと理由があるけれど
舞い上がってるあたしには、これが精一杯の答え





「…そうか 頑張ってね 君ならなれるさ







でもヤクモ様はそう言って輝かんばかりの笑顔を
あたしにくれた…V








幸せ
このままが一生見つからなければいいのに…)








そう思った瞬間 横手からひょこりとが現れた





げっ っ…!」


「…〜…」





きっと この時のあたしは、凄い顔をしていたかもしれない


でも、運良くヤクモ様には見えなかったみたいで
ちょっとほっとした





「どうやら 君の式神は見つかったみたいだね」


なぜか怯えているを捕まえつつ
あたしはヤクモ様に御礼を言う





「式神を一緒に探してくださって ありがとうございました…!」


「それじゃあ 君達も気をつけて」






あのっ また…会えますか?


期待を込めたあたしの言葉に、ヤクモ様は
微笑みながら こう言った





…会えるといいね











そう言って静かに去ったヤクモ様の後姿を
あたしはずっと見守っていた





がたがた怯えるを捕まえつつ…









――――――――――――――――――――――――――――――
あとがき(と言うか楽屋裏)


狐狗狸:とりあえず終了〜


ヤクモ:お疲れ様


狐狗狸:ありがとうございます そちらこそお疲れ様


ヤクモ:まあな でも大変そうだったな


狐狗狸:そりゃ〜もう ぶっちゃけMの機嫌取り小説
ですからこのお話は(爆)



ヤクモ:…それは言わない方がいいんじゃ?


狐狗狸:うん だからMが来ないうちに
逃げるから後ヨロシクです(逃走)


ヤクモ:…とりあえず、ちゃん 読んでくれてありがとう