それは 帰り道でのことだった





「コゲンタは晩御飯 何が食べたい?」


「そうだなぁ… おいリクッ!





「え…?うわっ!


「きゃあっ!」








その時 誰かにぶつかって僕は地面にしりもちをつき
ついでに神操機もお互い取り落としていた












〜「引きずり回される者」〜













痛〜い あっ、リクくんごめんね」





ぶつかったのは
同じ天流闘神士のさんだった







彼女はよほど急いでいるらしく 慌てて起き上がった





あたし急ぐから バイバ〜イ!








そういいながら去っていくさんが手にしていたのは


僕の方の神操機だった!





「コゲンタ!?さん それ僕の神操機ですよ!


、俺を置いてくな!





僕とさんのパートナーのさんが叫んだけど


時すでに遅し さんはもういなくなっていた














「はぁ〜どうしよう」


俺の宿主が迷惑かけてスマナイ





さんは頭を下げた







「いえさんやさんのせいじゃ
ないですよ それにしても…」


が何処にいったか分からないと
探し様がない か?」







言おうとした事を言い当てられて 僕は驚いた





さんは片目をつぶって







「それくらい容易に予測できるさ…
の行き先ぐらい見当もつく


「そうなんですか!それだったら」


協力ならこっちとしても願ったりだ 道案内頼むぜ」











こうして 僕はさんのナビゲートの元
さんを探し始めた…そして2時間後
















さん


「…スマン 本当にスマン!





彼女の記憶を頼りに道を歩いていて何故か
伏魔伝や名落宮や さらには異次元にまで
迷いこんだり戻ったりを繰り返していた









さんが方向音痴なのは聞いていたけど


正直ここまでとは思わなかった







さんが探すのに嫌気がさすのも頷ける











「でも 今度こそはこっちで合ってるから!本当に!!


「そうだといいですけど…」





そういいながら角を曲がると―







リク!助かったぁ!!


リクくん 







今度こそそこにさんとコゲンタがいた










「会えてよかったです」


「ゴメンねぇリクくん 凄く方向音痴だから〜
それにしても早かったね





…気のせいかな?


さん、心なしか残念そうな顔をしてる?







いいタイミングで来てくれて助かったぜリク!


「大げさだなぁ コゲンタ」


「そりゃ待ってる間ずっとヤクモ様、の話をさせられてたら
嫌気がさすと思
…」





そこでさんの無言のオーラにより 彼女は口をつぐんだ
















さんとさんと別れた後 コゲンタはポツリと呟いた





やっぱりお互い 今の相棒が一番いいよな







僕もそう思うよ








――――――――――――――――――――――――――――
あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:この話を書き終えておいてなんですが…
バカップルオチになってます


リク:それは言わないで下さい


狐狗狸:言うなも何も もともと陰陽は
ほとんどバカップルラブコメじゃ…


リク:………コゲンタ大降神しますよ?(殺意)


狐狗狸:ちょっ! 待て、落ち着けリクくん!
君はそんなキャラじゃないだろ!(焦)


リク:…そうですね 失礼しました


狐狗狸:ありがとう も今ので
リクくんに惚れたぞきっと


リク:それは無いと思うんですけど(汗)