まぁ ちゃんとお返し用意してくれてたみたいだし
いつもの調子のマサオミさんを見てて、
怒る気も失せちゃったから…
「これに免じて この間の事は許してあげますよ」
そう言いながら あたしは彼の手から牛丼を受け取った
「ありがとうちゃん!じゃあどうせなら
今から君の家に行ってもいい?」
「え?どうしてですか?」
わけがわからず聞くと マサオミさんは苦笑しつつ
「いや〜これ今朝並んで買ったから 冷めちゃっててさ〜
どうせなら一緒にあっため直して食べたいなって」
「ふつうは冷めた牛丼を乙女に
お返しとして渡しませんよ!?」
「だってようやくゲットした限定品だから…
あげたかったんだよ」
しょぼくれた感じで彼が呟く…仕方ないなぁ
「いいですよ…じゃ 行きましょ♪」
ま たまにはこんな事も悪くないかな?