ちゃん、幸せそうな顔して どうしたの?」


その一言で あたしの頭は我に帰った






目の前にマサオミさんが立っていて その後ろには
あたしの家があった











〜「甘い罠」〜











ちゃんがいないようだけど 彼女また迷子?





彼の一言で自分の式神である
六花のの姿が無いのを知った







「あーっ ったらまたはぐれて…もう」


ちゃんも大変だねぇ」





「そうなんですよぉ ったら地図持たせても迷子になるし
ちょっと目を離すとすぐ居なくなるし あたしがどれだけ心配しても
全っっ然聞く耳持たないしぃぃっ








話してるうちに ちょっとずつ腹がたってきた





「そうだ マサオミさん!」


「なんだい?」


「これ さっきケーキ屋さんで買ったんですけど良かったら
いっしょに食べましょう



「いいの?いや〜悪いね、所でちゃんは?」





「ほっときましょう それよりヤクモ様の情報とか
教えていただけます?」
え゛ それはちょっと…


何故か口篭もるマサオミさんに あたしは必死で食い下がる





ケーキあげるんですし いいでしょう?ね?
お願いお願いお願〜い〜!








マサオミさんは 苦笑を漏らしつつ





「…わかったよ」


ありがとうございます!そうと決まればささ どうぞどうぞ♪」







あたしはマサオミさんを家に案内した














「いや〜ケーキありがとう ご馳走様」


「いえいえ こちらこそヤクモ様の情報ありがとうございますv





あたしとマサオミさんはケーキを食べ終えて
居間でゆっくりとくつろいでいた







彼が持ってきた情報はヤクモ様の源流神操機の式神の事で
最大同時5匹の式神を出せると言う事だった










まるで戦隊モノみたい〜さしずめヤクモ様は司令官♪







「所でちゃんはさ…」
「はい?」


「もしオレが源流神操機持ってたら どうする?





マサオミさんはニコニコしながら言う…
そんなの決まってるじゃないですか





頼み込んで譲り渡してもらいますv


…ただ頼み込んだだけで オレが渡すと思う?





彼の笑顔が黒く変わった







「…そうですね〜」





どう答えたら 上手くかわせそうかな〜なんて考えていると












"ドンドン"





〜ただいま〜」





玄関からの声が聞こえた ナイスタイミング!










 お帰り」


「ただいまっ ゴメンな…」


「ううん ありがと♪あと…」





いぶかしそうな顔をする
そこにマサオミさんが出てきて





「や ちゃん、ちゃんケーキご馳走様〜
じゃあね








それだけ告げるとさっさと帰っていった












ま…まさかあんた 俺のケーキを


「うん マサオミさんにあげたの♪それが
って事にしといたげるね」


「そんな〜」





は顔面蒼白で立ち尽くしていた








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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:源流神操機の契約式神達を かってに
"式神レンジャー"とか内輪で呼んでいる今日この頃


マサオミ:ふうん そうなんだ〜(笑)


狐狗狸:そうそう しかも必殺技が
もろに戦隊モノのセオリー踏んでるし


マサオミ:…ちゃんが話についてけないよ
そのおたくっぷりは


狐狗狸:そ そんな事は無い!!戦隊アニメなんて
弟とか兄貴がいる家庭は大抵一緒に見るハメになるし…


マサオミ:で 気がつけば自分も…とか?(黒笑顔)


狐狗狸:グフラ!(吐血)それを言うかそれを…