けたたましい悲鳴が
デス・シティー中に響き渡る




「ちょ…なにコレ!?


「野菜とかに手足が生えてる〜
きゃははキショッ」




外に出たオレたちは




店のトマトに手足がついて、バナナやイカと
一緒に通りがかる相手に襲いかかっている



…なんてロクでもねぇ光景を見て呆然とする




しかも野菜ども、女には執拗に
スカートの辺りや胸めがけて飛びついてやがる







「失敗作にしては
中々ちゃんと起動してるみたいね」




見覚えのあるガキんちょ


上からホウキに乗ってオレたちの前へと現れた







〜Crimine intellettuale del sadismo
"魔女の迷惑なヒマ潰し"〜








なんで子供の姿なのよ!まだサイトで
アラクノフォビア始まってないハズ」


大人の都合ってヤツよ、そこは
企画話特有のノリでごまかしときなさい」


「「「メタいな」」」


…まあ、そこは置いといて




「この変な野菜どもは、テメェの仕業か?」




聞けば、メデューサはひとつうなずいてから




「そう考えて構わないわ」


「メデューサ!今すぐ魔術を止めなさい!」


あら、止めたいなら好きになさい?
私は止めないわ」




ニヤニヤと笑って
こっちの様子を眺めてやがった




「ちなみに、私を殺しても術は
解除されないとあらかじめ宣言しておくわ」




怪しいもんだ、と思った矢先に


魔女の身体が遠ざかる




「なっ…逃げる気!?


「一旦離れさせてもらうだけよ
いきなり殺されたくないもの…とかにね」




指差す方を見れば


歯と刃を剥き出して殺意満々
がそこにいた




「いつの間に来たの!?」


「気配を追ってついさっき
おい待て逃げんな!




アイツにしちゃ素早く飛びかかってくが


メデューサはさっさと退散しやがった







「マカ、魂の反応は?」


「く…プロテクトされた」




けれどは、油断なく
辺りを見ているようだ




「いや絶対 近くにいる…
高みの見物気取りか、クソが!


ん?なんだこの紙切れ」




ブラック☆スターが拾い上げた紙には


魔術のコトがメモされていた




「もしかして…
術を止める手がかりになるかも…!」




[出題ページへ]