人が生まれるより昔、神様が動物達に言った




「元旦に私の元へ来た十二匹を先着順に」


ちょっと待てぇぇ!
何でいきなり童話始まってんの!?」


「仕方ないネ、今回は童話のパクリアル」




パクリ違う 改訂です




「つーか神様役がピーマン兄貴かよ」


「本当はお妙さんの予定だったんです…てか
いい加減止めてくださいそのあだ名」




渋い顔をした彼の前に


兄上!出番はまだでしょうか!」




猫役のが現わr…




『何でコモド大トカゲの着ぐるみ!?』







〜昔話イジるのは楽でいいわ ネタ的に〜







「貸し衣装屋で動物の着ぐるみコレしか…」


イ〇トでも追うのかオメーはよぉ!!」


「妹は私と神楽」


「ベタな読み違いも止めて!
出番来るまでに衣装ちゃんとして!」




ツッコまれ彼女は無表情に首を傾げて訊ねた




「…どうすれば?」


「着ぐるみないなら
適当に猫耳でもつけときゃオッケーね」


「それは猫耳年増殿と被るからイヤだな」


「ガマンしろよ、ついでに尻尾もケツに」


「うちの子に何指示してんですか?」




とにかくは、雑貨屋へと駆けて行った




「大丈夫なんですかね…あの人一人で」


「そう思うなら誰かついていって下さいよ」


「「ヤダ、面倒い」」







兄の不安はある意味的中していた




「むぅ…猫耳はドコにあるのだ?」


「なにしてんでぃ」




町中で振り返ると、そこに
版権的にヤバそうなネズコスの沖田が




「おぉ準備万端だな総悟殿!いや実はな…」




事情を聞き 彼は言う




「ならいい店知ってるぜぃ?
ついでに連れてってやろうか


「かたじけない」




彼女を案内する当人は


"計画通り"な笑みを浮かべていた…







そして元旦当日




「あのサイレンは、沖田さんと土方さんか」




干支役達の到着を指定の場所で彼は待つ




「てか乗り物使用もアリって
どんだけユル規制なんですか」




それが銀魂クオリティ







「旦那に負けちまうぜぃ、飛ばせ土方ー!」


「テメェ何同乗してんだ!降りろ!」




パト内の争い尻目に、




神楽ぁ!お前順列銀さんの後だろ後!」


「今年こそは下克上しちゃるネぇぇ!」




万事屋二人もガチンコ猛レースの真っ最中で




「肉球触り放題券はオレがいただくぞ!」


「待てぇぇ桂ぁぁ!」


「銀さぁぁん!!」




他のキャラも役柄を無視しまくっていた




「フリーダムすぎだろお前ら!てか
来てない人もいるし…って何だこの地響きは」







似合いすぎる犬ぐるみ新八が背後を仰げば




鹿マスクをつけた作務衣の人物を乗せた象


何故か坂本引きずって一直線に激走を…




「兄上ぇぇ!今行きますゆえぇぇ!」


「ってさん!?」







彼がはねられたのを皮切りに




象は次々と犠牲者を増やし上位四名に迫る




「何だその格好は!」


「なりゆきだ」


省くな!つかお前の出番まだだっつの!」




そして 皆は等しく象に轢かれたとさ







―――――――――――――――――――
あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:最後、象の被害者先着順で干支を
決めるオチだったのに書けなかった…


土方:問題そこじゃねぇ!
色々間違ってんだろ夢小説としてよぉ!!


神楽:に何教えたネお前!


沖田:行きつけの店に放置しただけでぃ
後はオレの責任じゃねーよ


新八:つか銀魂みくじ前提で考える以前に
人数そろってないですから!


狐狗狸:実はあの象何気に来る前に杉様
轢いてる設定だから、数合ってるよ




読んでいただいて ありがとうございます
2010年もよろしくお願いします!