ごめんちゃん!
英語の辞書忘れてきちゃったから貸して〜!!







二時間目が終わり、三時間目の授業の用意をしている
神流クラスのの目の前で





天流クラスのが両手を合わせて拝む









「いいですよ…また、忘れちゃったんですね」







苦笑交じりながらも に辞書を手渡す









「そうなの〜昨日ちょっと夜更かししすぎて
目覚ましかけるの忘れちゃったから、朝ギリギリで
用意して学校来て カバン中見たら辞書だけうっかり〜







いつもののんきな調子を少しも崩さず言う











ちゃんは相変わらず、慌てん坊だな」







唐突にの後ろから マサオミが現れて
二人はそちらの方を急に向く











…ついでにクラス内でマサオミのファンクラブの人とかも
彼を凝視しているが、それは気にしない方向で












〜はた迷惑な交流?〜













「まっままままマサオミさんっ!!


「相変わらずって何ですか〜
今日はたまたまうっかり 忘れちゃっただけです!








真っ赤に顔を染めて慌てるとは対照的に


むーと頬を膨らます







その二人を眺めて に対して
嫉妬オーラを飛ばすファンクラブの者もいるけれど





緊張しすぎのせいか気づいておらず、


まったくと言っていいほど気にしていない









「でも頻繁にちゃんに借りに このクラスに来てる
ちゃんをオレはよく見かけるけどね?







微笑みながら言うマサオミの台詞に反論できないのか
言葉に詰まる









ちゃんだって、毎度毎度物を貸すの
大変だと思うんだけどな」







この一言に は顔を真っ赤にしつつも







「いいんですマサオミさん、私なんかでも
困ってるちゃんの力になれるんですし…」





ちゃんヤサシ〜!ありがとう〜〜!!







その言葉にが思わず友紀に抱きつく









「いいいいいいえ、別にたいした事じゃっ





あわあわと慌てふためくと その状態をわかってて
敢えて抱きついているを眺めつつ マサオミは呟く









「オレが前に辞書貸した時は抱きついてくれなかったのに
いいなーちゃん


え!?い、いえあの ゴメンなさい…」


何でちゃんが謝るの?てゆうか マサオミさんが
前貸してくれたの、英和じゃなくて漢文のだったじゃないですか!」


「え、あーそうだったっけ…?」







三人がそんな感じで会話を展開させていると









何故か 廊下の方に人だかりが徐々に出来てきた





そして、








「ちょっと!折角捕まえた男の子を何で勝手に逃がすのよ
釣り目狐!!



「無差別に拉致られた奴を助けただけだ
この人さらい式神が!!






程なくして二人分の女子の声が あたりに響き渡った







聞きなれた声に マサオミと
ひょいっと人垣を縫って廊下を見ると









の式神の 六花のと、


の式神の 春灯のが、





お互いの武器を持って睨み合いの真っ最中だった











「ありゃ〜また始まった、ったら
会う度にケンカしてて飽きないのかな〜?」





ちゃん 止めなくていいのかい?







振り返って言うマサオミに 
諦めたように溜息をつきつつ首を横に振り、









「…お二人ともああなると止める方法が無いので
もう最近は気の済むままにさせてます」


ちゃんも大変だね」







はと言えば 二人の式神の戦いを





端から止める気すらなく、寧ろ誰かが止めるまで
観戦する気満々でいる









「って言うか皆、もうすぐ授業が始まっちゃうよー?





マサオミのやや後ろに浮かぶ 半透明のキバチヨが
誰にともなく呟いた











…結局、先生が式神二人を出席簿で殴り倒すまで
争いはとまらなかったそうな









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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:学パラでそういやとか出てないな〜と思い
との関係も絡めて書いてみました


マサオミ:って オレの絡み何気に少なくない?
どうせならちゃんやちゃんの肩に
手を乗せるとか書いといてよ


狐狗狸:そんな事したら
ファンクラブの人に因縁付けられるから敢えて書きませんでした


マサオミ:うーん、そっか 人気者は罪って事か(髪を掻き揚げつつ)


狐狗狸:言ってろナルシストが(汗)


マサオミ:あと、ちゃんとちゃんって仲悪いんだ


狐狗狸:そうなの 性格が合わないらしくてねー
もはや犬猿の仲、今回もの獲物を逃がしてケンカだし


マサオミ:本当ちゃんのあの行動だけは勘弁してほしいね




何となく書いたので 展開メチャクチャな駄文全開ですいません(謝)
お読みいただきましてありがとうございます〜