「正義」の罪の名のもとに 同じ穴のムジナな
軍人達をからかってみることにしました












〜デンジャラストラップ〜











…と言うわけで エドとアルがイーストシティに
滞在して、色々調べ物をしてるんだけど





全然私に構ってくれないので、暇つぶしと
内部の偵察がてら、





イタズラを仕掛けて回ったので 引っかかった
軍人さんたちの写真をとるつもり〜







冒頭と内容が一切関係ないかもだけど
それは気にしない方向で♪









ターゲットは別に誰でもいいんだけど…





どうせなんで、より個性の強そうな目立つ人
重点的に仕掛けてます!





あ…ただし、ホークアイさんは除外しとこっかな


何かー引っかかってくれる所か 私が
ピンチになりそーなオーラ纏ってるので♪







基本私は 軍人さんの後をついてったり、罠の前で
てぐすね引いて待ってたりするつもりです





それでは、景気よく行ってみよー!













まずは〜犬が嫌いなオデブさん(ブレダ少尉)から







折角弱点があるので
まずそこから責めなきゃ損!


これって兵法の基本だよね〜





仕掛け自体は凄くシンプル





標的がロッカーを開ける前に、前もって
ワンコ軍団を仕掛けておくだけ☆







でも野良のワンコ達を集めるのも 詰めるのも
結構苦労してます!











さあ今、その苦労が報われます…ドキドキ







ぎゃーーーーーオレのロッカーに
いいい 犬があぁぁっ!!」






その叫び声と同時に ロッカーに詰め込んでた
ワンコ軍団が一斉に


オデブさんへと雪崩れ込んだ





「うぎゃあああああああああああぁぁぁ…」









部屋中にオデブさんの叫び声が響き渡り、







他の人たちが発見した時も ワンコ軍団に
埋め尽くされたまま 床に伸びてたとか











ちょっと外に移動して…電話ボックスで
話し中のヒョロメガネさん(フュリー曹長)発見!





何か小心者っぽいから 手加減してあげようかな?









こっそり近づいて、電話ボックスの入り口をロック!







「あ、あれ?ウソ 開かない!?







更に回りに火薬をセット そして…点火!





パパパパパパパパパパパパ!!


「うわあああああああぁぁぁ!?」







ニャハハ〜悲鳴と火薬の二重奏〜♪











笑いながらその場を後にしたらガリノッポさん
(ファルマン准尉)が歩いていたので







近くに仕掛けてあった落とし穴にでも





落っことしてみる事にしました





もちろん、後ろにそっと忍び寄って…


背中をドン!







「え、さ…どわーーーーーっ!?









ちなみに落とし穴の下には

大量のカエルの二段構え





…実はカエルも調達大変だったの
ここもそれなりに都会?だし









「わぎゃーーーーーーーー!!」











珍妙な叫び声をあげて カエルを
まとわりつかせながらもがくガリノッポさんは







正直ちょっと楽しそうに見えた(笑)















他にも目に付く所に罠を仕掛けまくって
(あるいは前もって仕掛けて)







片っ端から引っかかり、あちこちで


悲鳴(主に男のだみ声)が響き渡る











「…ニャハハ 面白いように
引っかかる引っかかる♪





私は引っかかった軍人達の面白顔
カメラに収めて回る







あー楽しい


ここの連中って本当からかい甲斐がある〜





目的が若干 偵察からイタズラにずれてる
気もしないでもないけれど


楽しいからオールオッケー!!











でもまだまだ足りないなぁ…





後残すは二人♪







もちろん一人は
モテないタバコさん(ハボック少尉)!













最近彼女募集中ということで、
タバコさんに相応しい罠を用意してみました!









"あなたの事がずっと好きでした
入り口でお待ちしてます"





と書いた可愛らしい手紙を タバコさんの机の上に
前もって仕掛けておきました


一応宛名の所にも "ハボックさんへ"と
書いておきました







あーでも、あれでも軍人だから だって
気づく可能性が高いかもなぁ〜





そう思って念入りに 指定時間前に綺麗な服とカツラ


目深に帽子、そしてヘリウムガスで声も変えて







それっぽーい女の子に変装完了!









…あ、タバコさんやって来た〜











「あ、君がこの手紙 くれた子?」





うなづいて、こっそり顔を見てみると―


傍から見てもバレッバレな位 浮かれた顔をしていた





…罠だと気づいてすらいないみたい









「君可愛いね〜、オレの事 何処で知ったのかな?」





余程女の子との会話の機会が無かったのか、
楽しそうに話し始めるタバコさん









「まー立ち話もなんだし 何処かお茶でも
飲みに行くかい?」







言いながら、私の手をとろうとするタバコさん





この辺でそろそろ頃合かなー?











「…あれ?貴方、黒い髪じゃないのね」







変質した声と言葉の内容に、タバコさんは大いに驚く





声怖っ!てか く、黒い髪…ももももしかして君」


「ええ 私、黒い髪の軍人さんにお手紙を
差し上げたのだけど、お名前がわからなくて…」







戸惑うタバコさんに とどめの一言





「ハボックという名前は あの方じゃないのね
私てっきり…ごめんなさい、人違いだわ


「グフラッ」









頭を下げて謝った素振りをした瞬間、タバコさんは
何かが崩れたかのように真っ白になりました







手紙と変装した私の演技だけのちゃちい仕掛なのに





見事にブレイクンハートしちゃったみたい…







うーん ちょっとやり過ぎたかな〜
魂が口からはみ出ちゃってる


でも ま、いっか!













最後は、雨の日無能大佐(マスタング大佐)!







「何故大事な書類が 床に転々と…」







呟きつつ、拾いながら床を進んでいく無能大佐









「普段なら部下に拾わせるのだが…先程からの
妙な騒ぎのせいで、私が拾わねばならんとは」





ため息つきながら 一歩一歩、ポイントに
近づいてきます







…でも、相手も馬鹿じゃないから ここから
うまくやらなきゃ 全てが水泡に帰す









無能大佐は書類を拾い続け、ついに突き当たりの
部屋へと続く廊下までたどり着く







「恐らくちゃんの仕業か…
舐められたものだな、この私も罠に嵌めようとは」





ふっと笑いながら、廊下の角から奥に向かって


手近にあったデッキブラシを投げ込む無能大佐





途端、派手な音が鳴り響いて止む







「所詮は子供だましだな…」





落下したトラップを避けながら書類を拾い、


悠々と余裕の足取りで進む…けど読みが甘い!







「うわっ!」







先に仕掛けたブービートラップに仕込んだワックス
足を取られて よろける無能大佐





そこですかさず罠のスイッチを入れると、

紛れ込ませたロープが大佐の足を絡めとる!





「なっ 何だこれは!?









そしてそのまま ロープに部屋へ引っ張られる大佐







「っこれは幾らなんでも…やり過ぎだろう!







たまらず無能大佐がドアを開けた瞬間、
中に思い切り引きずり込まれて―


最後の仕掛けが 作動した





ザッブアアァァァァァァァ!!





思いっきり水を被り 濡れ鼠になった大佐の上から
ヒラリヒラリと最後の仕上げが振ってくる







それは 私が夜なべして一つ一つに


「しけたマッチ」とか「濡れたら無能」という
文字を書き綴った





ちょっと大き目の紙ふぶき







その紙ふぶきに魅入っている所で
トドメの仕掛け発動!







上から重りが入ったバケツが落ちてきて
大佐の頭にヒット!









一溜まりもなかったらしく 物の見事に大佐は倒れた











「やったあああ!イタズラ大・成・功!!





もう無我夢中でシャッターを切って





「ニャハハ〜東方司令部 恐るるに足らずっ!







満ち足りた気持ちで勝利(?)の余韻に浸っていた









その時 後ろからひょいっとカメラが取り上げられた





振り向くと、ホークアイさんがフィルムを
ビーって引っ張って


ウニャアアアアア!!
私の努力の結晶がアァァ〜」





ちゃん…
イタズラの原因は やっぱり貴方ね?





げ、やっぱりバレた…ていうかこの人やっぱり
ラスト並みに怒ると怖い





「ニャ、ニャハハ〜ちょっとした乙女の
イタズラ心ってことで…さよ〜なら〜」







笑って誤魔化しつつ逃げようとしたら、


威嚇射撃されました









固まった隙に 右腕をしっかりつかまれて、







「ちょっとやり過ぎだから お灸を据えなくちゃね」


「え ちょと、放し…ごめんなさ〜〜〜〜い!!









にっこり微笑むホークアイさんに引っ張られ、





たっぷりこってり一時間はお説教をされて


罰として司令部の罠の後片付けを
全部しっかりとさせられました








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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:衝動的に短編を書いたので、長編の反動も
手伝ってとんでもない話になりました(笑)


大佐:笑い事じゃない!彼女のイタズラは一歩
間違えば怪我人が出るぞ!!(怒)


ハボック:どうして…どうして大佐ばっかり…(涙)


狐狗狸:あ、ハボックさんまだ立ち直ってないや


フュリー:本当 いきなりの事でビックリしましたよ
脅かさないでくださいよ…!


ファルマン:しかし さんは一体どうやって
あんなに沢山の仕掛けを施したのか…


ブレタ:そんな事より 犬をどうにかしてくれ!!(汗)


狐狗狸:あれ まだワンコ軍団いたのね
仕掛けについては…まー夢主が特殊って事で(ヲィ)


中尉:ともかく、ちゃんの厳罰は
済んだから…次はアナタの番ね(銃構え)


狐狗狸:ぎゃあああああゴメンナサイイイイイイ!!(叫)




かなり目茶目茶な身もフタも無いギャグで
お目汚し失礼いたしました


様 読んでいただいて
ありがとうございました!