果たしてこの二人が持っている「正義」
罪にならずに在り続けるのか









〜第一話 凸凹コンビ〜








「さっき、ユースウェル炭鉱が目的地って
 言ったよね?」


「言ったけど、それがなんだよ?」


「炭鉱って事は、金とか掘れる?





エドワードの呟きに 私は目を輝かせてたずねる





「アホか、掘れたら列車にもっと人が乗ってるよ」







興味なさそうに答えるエドワード







「何さ〜夢がないなぁ 子供のクセに」


誰が子供だ!お前だって同い年だろ!!」


「ああもう!兄さんもも列車の中で
ケンカしないで!!






アルフォンスが慌てて エドワードと私をなだめる













とまぁ 何で監視を任命された私がこんなふうに
和やかに二人と会話しているかと言うと…











初めは前回の失敗も踏まえ 人柱に接触を持つ方じゃなく
遠くから尾行する感じで見ていたんだけれども…









2日で飽きて エドワードにイタズラを仕掛けたら
本気で怒ったらしく 慰謝料を請求されたんで





それを理由の一つにして、旅に付き合う事にした













「てゆうか エドの右腕って変わってるよね…確か
機械鎧、だっけ?」





私は エドの右腕を指差す





右腕の手袋と袖の間から ちらりと手首の部分が見える
それは、機械特有の鈍色をしていた







「ああ…前にも言ったが イシュヴァールの内乱で
右手と左足を無くしたんだよ」





渋い顔して答えるエドワード





「大変だねーそれで旅してると重くない?」


「そんなクソ重そーなカバンを四六時中持ち歩いてて
何抜かしてんだよ!」





エドワードが不機嫌そうに私のカバンを指差す







「えーだって この中には必需品
いーーっぱい詰まってるもん♪



「詰め過ぎだっ!何入ってんだよ!!


「んー 主にイタズラ用グッズ☆


「捨てろーーー!!」







ニッコリ笑った私に対して エドワードが
顔を真っ赤にして怒鳴った


わー 豆が赤くなったーおもしろーい!





「そういえばアルはさー」
「オイ オレを無視すんな!」







エドワードを無視して私は 隣のアルフォンスに問いかける







「アルの鎧の中身ってさーやっぱりゴッツイ人とか
詰まってたりするの?」


そんなことないよ!!僕 鎧以外は
ゴツクないもん!!」


「じゃあ中見してよ、減るもんじゃないでしょ?」


「ぜっ絶対にダメッ!!」







ゴツイ外見とかなら 見せたくないのも分かるけど
それは即座に否定するんだよね


中を見してくんない事といい こっちもかなり気になる





…今度 ナイフで鎧の継ぎ目から突き刺して
中身飛び出してくるか
確認
しようかなー





なんてことをふと思ったりしたら










「そういえば はどうして旅をしてるの?


アルフォンスからの直球な質問





「…え 私?あーちょっと、ワケありでね」










不意打ちだったから うまく笑えてたか不安











……流石に本来の目的話しちゃ、それこそ話にならないし
下手すりゃグラトニーの晩御飯にされちゃう











「なんっか怪しいな ひょっとして
前科でもあんじゃねーの?」





ここぞとばかりにいやらしい笑顔のエドワード





エドじゃあるまいし私にそんな後ろ暗いものないもん!」


何だとー!!お前の方が
十分それっぽいじゃねーか!!」


「ああもう 二人ともやめてってばー!!







ケンカ第二段が勃発されそうなまさにそのタイミングで









キギーーー ゴウン!プシューーーー







ユースウェルの駅のプラットホームに列車が到着した








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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:やっと第一話を書き始めましたが…はい
原作かるく無視&捏造です(謝)


エド:ってゆうか のヤロウ…オレに
あんなイタズラ仕掛けやがって…!(怒り心頭)


狐狗狸:…アルフォンス君、はエドに何したの?


アル:ああ それはね…(耳打ちしようとして)


エド:絶対に言うなよアル(殺気)


アル:ごめんよ兄さん!!(怯)


狐狗狸:怖っ 、一体エドに何やったの!?(汗)




つ…次こそはちゃんと原作がでます
原作の第三話もお気に入り話の一つですし!


様 読んでいただきありがとうございました!