「「「うわあああぁぁぁぁっ!?」」」





三人の叫び声が路地に響いたので


道行く人々が、すわ何ごとかと驚いた顔を
彼らの方へと向けました







恐怖に引きつった顔をして


両手で顔や頭を抱えるようにして抑えていた彼らは





あ、頭が、頭…あれ?」


「私達、どうして頭なんて触ってるアルか?」


正気に戻ると、自分達の行動に首をかしげました





「いやだってさっきオレら…ってアレ?オレら
さっきまで何してたっけ?」


「ババアを家に送る途中ネ、それでえっと…
変なヤツに落っことされたと思ったアルけど」


思い出そうとする彼らですが、恐ろしい体験
したことは印象にあっても


それ以外の具体的な記憶は何一つありません





「にしてもババア遅いアルなー様子見てくるヨ」


「こら神楽、ナチュラルにメシ屋入ろうとすんな
オレが見てくるからガキは大人しく待って…あれ?」


てかアンタはストリップ劇場の看板目指
…って、どうしてだろう?前にもこんな光景を
見たような気がするんですけど」





自分のセリフや行動に、強いデジャブを感じて
三人が首をひねっていると







あ!ちょうどよかっ」


ネズミの着ぐるみをかぶった山崎が現れて声を


かけるより早く、銀時とが息を合わせた
タッグコンボを見せて地面に沈め


ボロボロになった山崎の身体を


追い討ちで神楽が蹴飛ばして星に変えました





「アンタら山崎さんに恨みでもあんのぉぉ!?」


「いや特にはねぇハズなんだが、なんかアイツの
顔見た瞬間スゲェムカついて来たっつーか」


「なんかしゃべらしたらいけない気がしたネ」


「…ま、まあ僕らの記憶の山崎さんだろうし
多分現実に影響はないハズだから、いっか」





どこか腑に落ちないような顔になりながらも
新八も、彼らの所業に納得し





戻ってきた梗子に案内されて移動し始めます







「…お主らは、覚えておらぬのか?」


あ?何が?」


「いや、気にするな」





いつもの無表情(かお)でさらっと答えて
みんなの後をついていきますが


の頭の中には、解けない悩みがぐるぐると
うずまき続けていました





「…皆目分からぬ」







闇から抜け出した、と思ったら何故か山崎と
出会う前の時間と場所までさかのぼって戻され


無残に頭を食い散らかされたハズなのに


自分も仲間もキズひとつないのです






夢から覚めたかのようにそれまでの記憶が
曖昧になっているにも関わらず


他のみんなと比べて記憶が保たれているのも謎です





『どうやら戻れたみたいだね…よかった』


「正直殿、一体どういう事なのだろうか」


まあビックリするのは当然だよな常識的に考えて
でも、ちゃーんと説明してあげるから
よく聞いて他の三人にも後で教えてあげるんだぞ?』





辺りを見回して、は首を小さく縦に振りました





『よーし、じゃ次回の楽しい種明かし
期待って事でいいかな?』


「いや今聞きたいのだが」


「さっきからブツブツうるせーよ





ペシっと頭を叩かれ、小さくあやまってから彼女は

それが相手の"冗談"であると思い出したのでした








――――――――――――――――――――――
あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:重ね重ね、今回から音が鳴ったり
仕掛けが凝って話が重くなりますので注意し


新八:重いって容量的な意味で!?


神楽:捏造長編だからって何でもアリにも
程があるアル!特に何アルかあの最低ED!!


狐狗狸:チュートリアルとして詰め込みすぎた
少し反省はしている…だが後悔はry


銀時:オメーはもっと反省しろ、特に更新速度


神楽:そこは諦めるしかないアルよ銀ちゃん
にしても、ただでさえアレながなんだか
更に可哀想な事になってるネ(頭的に)


狐狗狸:可哀想言うな、正直気にしてるんだから


新八:なら他のサイト様を見習って
夢主の扱いをマトモにするとかしましょうよ…




次回がこの話一番の見せ場となりますが…


今のうちに、銀魂ファンの皆々様方と視聴者様
あと空知先生に謝っときます ゴメンなさい!!


様 読んでいただいてありがとうございました!