真撰組のとある一室に 土方が沖田を呼び出した









非常に分かりやすく、かつ お手本のように
腕を組んで不機嫌オーラ全開の土方が







目の前にしれっとした顔で立っている
沖田に怒鳴り散らした











「鬼の目にもマヨネーズ」











総悟!テメー オレのマヨネーズに
なんて事してくれてんだコラァ!!」





「あ スイヤセン、ジオラマ作るのに
接着剤が無かったもんで」


これ接着に使ってねーだろ!つーか
冷蔵庫にあった分丸々全部台無しにするかフツー!?」







そう言いながら 土方は沖田が作った





大量のマヨネーズに頭から逆さまに埋もれた
"酢毛寄与"と書かれたジオラマを指差す







「いやーどうせなら"酢毛寄与"の壮絶な死に様を
再現してみたかったんでさぁ」


マヨネーズに埋もれる死に様ってどんだけ壮絶だよ」









言いながら 土方はジオラマを睨みつけ







「…大体 あんなモン何処に置いとく気だ、あぁ?





「そりゃー当然土方さんが寝てる時に
土方さんの顔面にそっと」


「Σお前オレをマヨネーズで窒息死させる気かコラ」


大好きなマヨネーズに埋もれて死ねるんなら
アンタも本望でしょ?」









沖田のその一言に 土方は少し返答を詰まらせる









「ぐ…それも一理ある……だが、それとこれとは
別だろうが!マヨ代弁償しやがれ!!


「まっぴらゴメンでさ どうせいつか死ぬんですから
せめて最後くらい好物に囲まれて旅立たせよーと」


「上等だコラ オレの命取る前に、
テメーを切り捨ててやらぁ!」



「それも遠慮しときまさぁ オレこれから
見回り行ってくるつもりなんで」


「テメー何時もサボって
昼寝してるだろうがぁぁ!!」












武装警察"真選組" 鬼の副長
呼ばれる土方の怒号も





隊長にしてサディスティック星からやって来た
とまで言われるドS王子





沖田には屁の河童も同然







のらりくらりと揚げ足取りつつ
土方の発言を受け流しつづけ





「で 言いたい事が終わったんなら、
もう行っていいですかねぃ」







見回りがあるんで、と呟いて





沖田は部屋を出ようとした







「ちょっと待て まだ話は終わって…」





土方に肩を掴まれ 沖田は振り向きざま―







勢いを利用して土方の唇を奪った









「ってめ な…!」


油断大敵ですぜ 土方さん」







不敵に笑う沖田に、土方はそれ以上
二の句が告げずに黙り込む









「それにしてもアンタ ちゃんと歯ぁ磨いてんですか
マヨネーズ臭がきついですぜ?」





そこで あ、と思いついたように沖田は





「それともマヨネーズで歯ぁ磨いてるとか?」


「…斬るぞコラ」







睨みつける土方に 沖田はおお怖、と呟いて
その場をさっさと後にした











一人残された土方は、







「…何考えてやがんだ あのクソガキ」








赤みを帯びた顔で 口もとを抑えていた








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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:はい ついに銀魂でBL夢書き始めました
ネタ的に突発過ぎて本当スイマセン


土方:んなことどーだっていんだよコラ、それより
オレのマヨネーズ弁償しやがれ


狐狗狸:って マヨ台無しにしたのは沖田じゃん!


土方:うるせーよ、テメーのろくでもねぇ文のせいで
オレのマヨストック全部持ってかれたんだぞ!


       沖田:やれやれ こっちは土方さんがハゲてデブった
       ビール腹親父
にならねぇようわざわざ処分してやったのに


土方:余計なお世話だコラ やっぱりわざとかテメェ!


狐狗狸:刀とバズーカ構えて臨戦態勢とってるし!
マズイ早く逃げ…




当然 狐狗狸は争いに巻き込まれましたとさ☆(謝)


ジオラマの元ネタは言うまでもなく横溝○史
ファンの方 もーほんと申し訳ない!!


読者様 読んでいただきありがとうございました!