ブリッグスに行く前、宿にアルフォンスを残し







外をうろついていたエドワードの前に
エンヴィーが現れた







「ブリッグス行くんだね おチビさん」


「何かようかよ…つか誰がチビだコラ!








〜冬山対策オッケイ?〜








「ブリッグスはかなり寒いから、ちゃんと
湯たんぽとか持っとかないと凍死しちゃうよ?」


腹丸出しの格好したお前に言われたかない」







ビシ、と指差すと エンヴィーはケラケラ笑い







「しっつれいしちゃう、これは僕の
お気に入りファッションなの」


「エンヴィー お前センス悪


おチビさんのセンスほどじゃないよ
あのベランダとか剣はないんじゃないの?」







エドワードは目をクワっと見開いて怒鳴る







チビ言うな!あのディティールが
わかんねぇのかよどいつもこいつも!」


「…僕はおチビさんが時々わかんなくなるよ」


「もう一辺チビっつったらぶっ飛ばす」









血管浮かせて握り拳を作るエドワードを見て
エンヴィーはわぁ怖い、とか笑って呟く







わざとらしいその様子に呆れながらも





警戒しながら、エドワードは問い掛ける









「てゆうか本当に何のようでオレの前に
現れたんだ テメェはよ」


「君の監視も一応僕の任務でね
ブリッグスで凍死されるのは困るんだ」







大きなお世話だ、と言うエドワードに構わず







「だから、暖を取れるアイディア
いくつか教えておこうと思ってね」







人差し指を立てて エンヴィーが微笑んだ









しばらく疑わしげな視線をおくる
エドワードだったが







笑みを崩さぬエンヴィーに根負けしたのか







「…とりあえず、話だけは聞いてやる」


「話がわかるねおチビさん♪」









彼の案を聞く事にしたようだ









「チビっつーなっつってんだろ!」







勢いよく振り下ろされた右腕をかわし







「頭に血が上りやすいなぁもう、仕方ないな
今だけはエドって呼んであげるよ」


「そうしてもらうとありがたいな」







へらへら笑うエンヴィーに エドワードが
引きつった笑顔で返した











「それで?暖を取れるアイディアってのを
早速教えてもらおうか」


「オッケー、結構自信あるんだ」







エンヴィーは笑顔で提案したのは―







「弟さんに生石灰を詰めてさ、現地で水入れて
即席湯たんぽにしちゃうって作戦が一つ目」











アルフォンス君ほっカイロ大作戦(爆





当然、エドワードの非難に遭う







「テメェ、オレの弟を何だと思ってんだ!」


えーダメ?あったかそうだと思ったのに」


却下に決まってんだろ!!」







ダメだしを喰らい、エンヴィーはため息ついて







「それじゃ仕方ない、二つ目はエドの
腕の中に生石灰を」


「一つ目と変わりねーよ却下!」


「最後は僕が人肌でエドを暖め」


「気色悪いから却下!
つか三つしか作戦ねぇのかよ!」








軒並みアイディアが却下され、さすがに
エンヴィーも不機嫌さを露わにした







「わがままだなぁおチビさんは
僕は君の身を案じて作戦を考えたのに」


「まともな作戦がひとつもねぇだろうが!
それとチビって言うなあぁぁぁぁ!!」








そのままエドワードとエンヴィーは
道端でケンカをおっぱじめた













「遅いな兄さん…どこまで散歩にいったんだろ」







心配になって駆けつけたアルフォンスが
二人のケンカを止めるのは、







大分後になってからだった








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あとがき(というか楽屋裏)


狐狗狸:エンエドをギャグ路線でブリッグスに行く前の
ネタに被せようとしたのは失敗でした


エンヴィー:だね、ギャグとしても短いし
すっっっっ(中略)ごくつまんないよねこれ


エド:オレもエンヴィーに同感 オレの弟
何だと思ってんだテメー


狐狗狸:だってアルはネタにしやすいんだもーん


アル:狐狗狸さんのひとでなしー!!(泣走り)


エド:アルーーーーーー!


エンヴィー:あーあ 狐狗狸のせいで弟さんが
どっかに走ってっちゃったー


狐狗狸:え?え!?私のせい!!?


エド:ああお前のせいだ!歯ぁくいしばりやがれ!!
一発喰らわしてやる!!(襟首つかんで握り拳作り)


エンヴィー:やっちゃえおチビさーん(観戦)


エド:誰がチビだ!!(攻撃目標変更)


狐狗狸:人知を超えた奴同士で暴れんなぁぁぁ!!
アルフォンスくーん戻ってきてえぇぇぇぇ!!!




グダ過ぎるギャグでお目汚し失礼いたしました


読者様、読んでいただきありがとうございました〜